夏への扉 キミのいる未来へのレビュー・感想・評価
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ロボットと人間が仲良く共存している、『Detroit: Become Human』が理想としたような世界を舞台にした一作。
1956年に発表されたハインラインの名作小説を原作としているためか、作中のSF要素は、『テネット』などと比較して極めてシンプル、というか素朴です。これはもちろんハインラインの設定に問題がある、という意味ではなく、執筆当時の、少年少女達が科学の未来に無限の可能性を抱いていた時代ゆえの、未来に対する信頼感、肯定感が作品を裏打ちしている、ということです。
原作は1970年代から2000年代を舞台にしているため、現時点では既に過去となった時間軸となっていました。そこで本作では1995年から2025年という、微妙に過去の世界から微妙に未来の世界に時代設定を移行させています。この映画ならではの設定はなかなか絶妙で、インターネット黎明期からスマホ全盛期移り変わる中で、どのように世界が変わっていったのかを、そのギャップをスマホやキャッシュレスに驚く山崎賢人、という実に見事な方法で見せています。タイム・パラドックスについて何の言及もなかったり、主人公の周辺がいい人ばかり(あるいは分かりやすい悪人)だったりする点は気にならなくもないけど、その分置いてけぼり感を持つことなく、安心して鑑賞できます。既存のSF作品におけるコンパニオン・ロボットは、従来女性型が多かったけど、今回は藤木直人演じる中年男性ロボットが主人公と行動を共にします。『ターミネーター2』(1991)のA・シュワルツェネッガーとE・ファーロングのような関係性ですが、藤木直人は持久走が得意なことを除いてはそれほど超人的な能力を持っていない、というか結構感情の赴くままに行動しており、作中で最も次の行動が予測できない、面白い役どころでした。
一方女性役については未消化な部分が目立ち、夏菜演じる白石鈴の末路の描き方はあれでいいのか、とか、清原果耶演じる松下璃子の重大な決意について、あんなにあっさり済ましてよいのか、など、ちょっと「軽いタッチ」で済ませるにはひっかかりが大きい部分が目立ちました。脚本の段階で枝葉の部分を落としすぎたのかな?と勘ぐってしまいました。
本作の製作に当たっては、プロデューサーの小川真司氏が特に力を入れていたようで、インタビュー記事も読むといろいろと発見があっておもしろいです。
ストーリー改変で
以前に原作を読んで、面白かった小説と記憶に残っている。が、この映画は全然ダメ。ストーリーの改変でグダグダ。小説ではちょい役だった女の子との絡みがほぼメインイベント。また、独自に作られたあのキャラ、あのアンドロイドみたいなロボットは、何の必要性があってあれほど存在感が有るんだ?で、一緒に過去に戻る必要あるの?あと、幼いときに主人公に憧れていた少年がライバル会社社長になって・・・というのは話を難しく登場人物を無駄に増やしている。原作のヌーディストクラブでの出会いが日本ではありえないのはわかるが、もっと登場人物をスッキリさせて欲しい。小説読んでなくて、この映画を初めて観た人はごちゃごちゃしたストーリーおよび登場人物がよく追えると思う。
好きな俳優・女優でも出てれば、印象も違ったのだろうけど、好きな小説だったという理由で観た者にとっては苦痛。SF小説が二人の恋愛映画になってしまっている。
爽やかでライトなSF
SF&純愛ラブストーリー
最高の相棒 ピート×2
洋画だったのならどうなったのだろう?
好きな女優、清原果耶が名作SFに出ていると知り鑑賞。
恥ずかしながら「夏への扉」に関して全く知識がなかったので、もっとサスペンス的?SF的?なものなのだろうと思い込んでいました。
サスペンス的なものでなくても、話は王道ストーリーでわかりやすく、普通に入って行けたのですが、演出が何というか。もうちょっと捻ったらいいのにな~と。テレビ特番の二時間ドラマ観てるみたいだな~と思いました。
あと、これ山崎賢人である必要がある?とも思いました。斉木楠雄は思った以上に良くて結構好きなのですが、今回はちょっとどうだったんだろうと。
アイドル映画とそれ以外の邦画との間みたいに感じました。
もっと恋愛に振るかSFに振るかどっちかに振ってしまえば、もっとメリハリが効いたのではと思いました。
原田泰造がとてもいい味をだしていてナイスキャスティングでした。
古典名作SFを見事にリファインした傑作映画
逃がしませんよ
バックフューチャー現代版?
愛は寛容であり、愛は情深い
本日妻と一緒に見てきました。
三木孝浩監督作としては「陽だまりの彼女」以来の鑑賞でしたが、とても丁寧に描かれた愛の物語でした。とても感動しました。
原作とは時代も国も異なりますし、細かいところはいろいろありますが、キャスティングはとても良かったと思います。
キングダムでの熱演以来山﨑賢人君のファンで、今回もそれを上回る熱演・好演でしたし、ヒロインの清原果那さんの抑えた中に静かな愛情が溢れ出す演技も素晴らしく、藤木直人さんのアンドロイド役も秀逸でした。
ド派手なアクションやSFX満載の映画ばかりがシネコンの軒を連ねる中でこのような名作は興行的には厳しいでしょうが、私は心から拍手喝采を送りたいと思います。
出来過ぎ感は否めませんが、素直な純愛物語として受け止めたいと思います。
予想以上の出来栄え!
ロバート・A・ハインラインの不朽の傑作SFを映画化した、三木孝浩監督の『夏への扉 ―キミのいる未来へ―』を109シネマズ二子玉川で鑑賞。
予想より素晴らしく、期待以上の出来栄え😊
ハリウッドでも映画化されていないこの名作SFをよく日本で映画化できたものだと、凄く感心。
三木監督は、2016年公開の緻密に練られた脚本と小松菜奈の存在感が出色の『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』が素晴らしくて、あまり邦画を観ない私も、思わず泣けてしまったが😭、
今回の『夏への扉』も負けず劣らず見事で、クライマックスはまたまたうるうる😢してしまった。
山崎賢人は「キングダム」はちょっとうるさ過ぎていまいちでしたが、本編はまあまあ抑制されていて好演。
でもそれ以上に、清原果耶の可憐さ😍と、原作にないPETE役の 藤木直人!
清原果耶は、6年前の[Alexandros]「ワタリドリ」のMVが超可愛かったが、それ以来の魅力溢れる存在感。
三木監督って女優の演技と魅力を引き出してスクリーンで輝かせるのが巧いとおもう。
日本のSF映画の傑作と言えば、2002年に公開され、金城武が凄く格好よく、天才少女!鈴木杏が輝いていた、「ALWAYS三部作」の山崎貴監督の『リターナー』だが、『夏への扉』も傑作SF映画の系譜に十分入るだろう。
山崎監督にもまだまだ期待しているけど(あの実写ヤマトですら、私はチャレンジを評価するが、でも、「STAND BY ME ドラえもん 2 」は酷かった😔)、
三木監督にはこれからも期待したい。
ちなみに、原作のハインライン「夏への扉」は、新訳版も入れて4回読んだが、もう一回読んでみようかな😌
2021/7/5鑑賞
三木孝浩監督の新たな名作
三木孝浩監督といえば色彩鮮やかに描く青春映画の名手だが、新たな名作が生まれた。しかも今回はSF作品で1956年発表の海外小説の映画化。
ストーリーは、タイムトラベルもののSF×爽やかな恋愛作品といったところ。最初親切に見えた人物が悪者だったり、いかにも怪しい人物が味方だったり、退屈させない。途中から結末は読めてしまったが笑、完全なる勧善懲悪ストーリーは圧倒的に気持ち良く不満は無い。良くぞこんな優れた作品が映画化されておらず、且つその作品を掘り出し、それを現代日本にアレンジしたものだ。その構想力がまず素晴らしい。
相変わらず映像も美しい。タイムトラベルものということで、時代や感情に合わせて色彩の鮮明さを変えるのがまた自然で上手い。
山﨑賢人の演技が抜群。そして、なんといっても清原果邪の圧倒的な透明感・ヒロイン感!!娘に欲しい!笑😍ピートも凛としていて美しい🐈ロボットピートも絶妙な可愛さ笑
宗一郎と璃子の10歳差が絶妙。単なる女子高生にありがちな年上への憧れに丁度良い年齢差かと思わせつつ、単なるロリコンと嫌悪感を抱かせないラストの展開が百点満点のストーリーだ。
原作も名作なのでしょう。とはいえ、現代日本版にアレンジしていてこの完成度は素晴らしい!今現在7月になりましたが、今年一番の映画です😊
藤木直人さんがよかった
ロバートAハイラインの『夏への扉』が映画化される!
しかも、日本映画で!!と
予告編で知り、ずーと心待ちにしていた映画。
映画で描写されていた未来の風景が、しっくりとしていて気に入った。
(せいぜい数十年後の)未来の景色は、(全てがキラキラ輝いていたり、逆に荒廃しすぎた環境ではなくて)、きっと、現在とさほど変わらないと思うから。
未来のハード(無人自動車や介護ロボット、コールドスリープ等々)と未来のソフト(ニュース番組や契約書や社会の仕組み 等々)が、現代の環境にとけ込んで、さほど違和感なく映し出されていたのが、逆に、よりリアルだった。だって、近未来は現在の延長にあると思うから。洗練されたビルディングやメカもあるけれど、今あるような団地や大衆食堂もあって、それらは混在していると思うから。
よっぽど、未来っぽかった。
コールドスリープ+時空転送機がstoryのkey(いまいち、理解してないけど……)。個人的にはぎり合格点か。
映画館で観て良かった。地上波やBlu-rayディスクだと、ラストまで観ないかも。
藤木直人さんが、とってもよかった。
前評判ほどには面白くありませんでした。
17 もう少し未来感が
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