夏への扉 キミのいる未来へのレビュー・感想・評価
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サクッと幸せになれる良作SF
冒頭、猫のピートとロボットA1の演技が気に入りました。最初に良いところを見つけておくと、とても良い気分で映画を楽しめるんですよね。
名作SFの映画化なので、話の内容は保証付き。冗長とも云える説明の長い小説と違って、テンポ良く流れを楽しめました。既に原作を読破していたためどんな結果になるかは知っていたのですが、幸せなハッピーエンドが待っていることも知っていたので、幸せな気分で鑑賞することが出来ました。ただ、何も知らない人が見て理解出来るかどうか、その保証は出来ませんが。
このタイプのSFはとても好きです。バック・トゥ・ザ・フューチャーのように未来を改変してしまったり、ドラゴンボールや、化物語の一部にあるようなパラレルワールドに世界が別れてしまうパターンのSFなどに比べて、既に未来や過去が確定している安定感、謎が解けていく過程、実は黒幕が俺だったというオチもまた、好きなタイプです。でも、タイムスリップの技術が降って湧いてくるのはちょっと出来すぎかなw
当初、海外SFをなんで日本が? と思ったけど、同じ日本人だからこそ、違和感なく見ることが出来たのかも知れません。これが何でもハリウッド映画にしたがる理由なのかも知れませんね。
山崎賢人×藤木直人のバディ感が絶妙 清原果耶の佇まいも秀逸
ロバート・A・ハインラインの名作SF小説「夏への扉」という古典中の古典を、初めて映画化するもの。主演は山崎賢人、メガホンは三木孝浩監督。日本に舞台を移してストーリーを再構築。時代設定は原作の1970年→2000年から、1995年→2025年へ。人生の全てを奪われてしまった科学者が、時を超えて未来を取り戻す姿を描いているわけだが、山崎とロボット役の藤木直人のさりげないバディ感が観ていて実に心地よい。また、これからの日本映画界を引っ張っていく存在になるであろう清原果耶の佇まいは、いつ見てもグッと引き込まれるものがある。そして何よりも、この名作に取り掛かった三木監督をはじめ製作サイドには、最敬礼したくなる。
この映画やはりハインライン原作なんだね。 『過去は未来と同様に不確...
この映画やはりハインライン原作なんだね。
『過去は未来と同様に不確かなものであり、
あらゆる可能性が繋がっている』
つまり、過去の出来事は歴史の解釈の仕方によって変わってくると言う事だと思う。返せば現在進行する出来事もきちんとしたリテラシーが必要と言っているとホーキング博士の言葉を解釈した。
それは兎も角、この話はエジソンを発明王と称する事をリバースさせている。少なくとも原作は。
SFと言うよりも資本主義に於ける発明品のあり用だと思っていた。
なぜこの話が日本で人気があるのかよくわからない。まぁ、手塚治虫先生もこの話をリスペクトしていると思うが『アトム今昔物語』と言う話がある。もっとも、アトムの方はイデオロギー満載で、反ベトナム戦争と人種差別をテーマにしている。
あっ!アンドロイド姉さんが出ている♥
リコさんが亡くなったとされる1995年の3月8日の約2週間後にあの事件が起こる。
時間のパラドックスを無視して、原作よりも矛盾なく話は進む。
核エネルギー電池じゃなかったかなぁ。
兎も角、出鱈目を出鱈目なりにパラドックスを払拭している。原作より。
別の世界線のファンタジー作品。時を超える系が好きだが今作には不満が...
別の世界線のファンタジー作品。時を超える系が好きだが今作には不満がいっぱい。
浅くて強引なストーリー。過去に戻ってやるべきことをひたすらこなしている主人公。無表情の藤木直人さんや山崎賢人くんの表情ばかりに尺をとっており、肝心の見たいシーンがない。無難に万人受けを狙い上品にまとめたかったのだろう。壮大なBGMに映像が追い付いていない。
ヒット曲Mr.Childrenの『CROSS ROAD』だけでなく、BGMを全てMr.Childrenにしたら良かったかもしれない。
原田泰造さんと高梨臨さんが演じた佐藤夫妻が出るシーンは好き。
藤木直人さん演じるターミネーター風ロボも個人的に好き。
過去、未来を変えた。ように見えるけど実は…
過去は変えられるというホーキング博士かな?の言葉から、私たちが生きる現実とは違う過去で物語は始まる。
いわゆるタイムトラベルものであることは知っていたので、すでに変わってしまっている過去というのはすでに面白い。過去を変え未来はどうなるのかが焦点かなと考えた。
冷凍睡眠に入る前の段階では人工知能やロボット、永久動力炉などの未来的なパーツはあるものの、SF作品というにはまだ全然で、状況説明が多いこともあり、キラキラした清原果耶だけで何とか保たせた印象。
もしかしたら軽いタイムトラベルとロマンスしかないかも?なんて考えた自分は愚かだった。流石はSF界の巨匠の一角ロバート・A・ハインライン。後半は俄然面白くなる。
山崎賢人演じる宗一郎の視点で物語を追っているので、彼が過去を変えて未来を変えたように見えるけれど、実は何も変わってないってところがこの作品の面白いところなんだよね。
30年眠り過去へ行きまた30年眠るのは宗一郎にとって同一線上にある出来事に過ぎず、明らかに存在している別の並行世界に影響を及ぼしたりしていないんだな。少しの間だけ交わるけどね。
最初の言葉である「過去は変えられる」はミスリードを誘うための仕掛けであり、一つも過去も未来も変えていないところが面白い。
一応ちょっと説明すると、私たちが観ている世界の宗一郎の他に一つの並行世界に一人の宗一郎がいる。どの並行世界の宗一郎も最初に見せられた過去を経験してタイムトラベルし、再び眠り新しい未来になる。全ての宗一郎が同じ経験をするのだから何も変わっていないことになるんだな。
宗一郎視点では過去でのことも未来の出来事ということになる。
ただ、第三者視点で理解しようとした場合、宗一郎はどこかのタイミングで並行世界を移動したことになる。タイムトラベルしたときか冷凍睡眠したときか。
そしてもう一人、宗一郎と同じように並行世界を渡ったと思われる人物がいる。藤木直人演じるピートだ。
最初の睡眠から目覚めた宗一郎が病院を抜け出すが、横断歩道で横に立つピートは、さっきまで病院にいたピートとは別のピートだと思われる。
どこかのタイミングで野良ピートになったピートは好奇心から宗一郎の隣に立つのだ。
つまり、作品内では描かれないがピートにはピートのドラマがありあのタイミングでだけ二人のピートが存在していたのではないか。
病院のピートがただついてきたと考えるよりも面白い可能性だと思う。
中盤以降は別にドキドキもしない
ロボット開発者の宗一郎は大事なものを奪われ冷凍睡眠装置に入れられてしまい…。
ロバート・A・ハインラインの小説の映像化作品。序盤こそ胸糞展開なものの、出会う人物が善人ばかりなので特にドキドキもしなかった。でも日本のキラキラSF映画は嫌いじゃないです。
あら意外にも
原作はロバート・ハインラインが50年近くも前に発表したSFの古典的名作。
個人的にはタイムトラベルもののSFは、無意識に本作を評価基準にしているほどの名作なのだ。
それを今さら映画化するという。悪い予感しかしないではないか(笑)
てわけでロードショーでは結局見ずじまいだったのだけど…
あら意外、良いじゃないか。
しまったこれは映画館で見ておけば良かった(笑)
大まかなプロットは原作からほぼ変えず、時代背景や風俗を現代日本に合わせ(ただし微妙に我々の知るリアルとは変えてあるが)、特に原作ではややアブナく見えたヒロインの年齢設定を上げたことで、巧く現代日本の映画として成立させている。
まあ、話の筋は映画の尺に収めるためか、原作の回り道を一切せずに中盤あたりからプロットが見えすぎてしまう嫌いはあるけど、でも巧いシナリオだとは思った。
何より役者陣が良かった。
特に山崎賢人と清原果耶が抜群。
山崎賢人は「アトムの童」でもそうだったが、夢に没頭する技術者の挫折とエネルギーを演じさせるとほんとにハマる。
清原果耶は言わずもながで、まだ野暮ったい女子高生と大人になった女性を短いシーンで観客に納得させる力量は相変わらず。
(メイクや髪型の影響もあるだろうけど)
原田泰造だけは、他の役柄からか、どうしても腹に一物あるように見えてしまうのだけど、このキャスティングは「ミスリード」のつもりだったのだろうか?
中盤以降、話のプロットが見えてしまうので、ミスリードならあまり活きてないように思えるのだけど…
原作未読であれば、そこそこ集中して見ないと話の筋を追いかけにくいのかもしれないけど、古典的名作を巧く蘇らせた良い映画だった。
食わず嫌いは良くないなぁ(笑)
山崎君みたさ。清原さんもファン。猫にかけられた夏への扉というタイト...
山崎君みたさ。清原さんもファン。猫にかけられた夏への扉というタイトルが素敵。ラストで、成熟した璃子と出会う設定がとても素敵だった。藤木さんのロボットも良かったし、未来で待ってた少年もワクワクした。
思ったよりも高評価多い
原作は高校生のときに読んだ。内容は全く覚えてないが、面白かったなという印象だけ残っていて、みんな大好きハヤカワ文庫版で文庫をまだ持ってたので せっかくだから読み返しておこうか、としかしめんどくさくなって読んでない(笑)
みてれば思い出すかな、と思ったがあまりだった コールドスリープのくだりとやたら猫に固執する主人公をうすぼんやりと思い出したのみ
それにしても、なんというかな。
元々はこのハインラインなども先駆者であろうが、
タイムリープや人間そっくりのアンドロイド コールドスリープなど
その後の作品たちがあまりに影響うけて繰り返し描かれてきたので 新鮮味があまりないと思ってしまった
特に日本のアニメはハインラインの影響受けまくりなので 普段からアニメよくみてる人はもしかしたらピンとこないかも
世代もあるかな なんで90年代が舞台なんだろうと思ったけどMr.Childrenの歌ならある程度世代越えて伝わると思ったかもしれない
あとはこんなに恋愛チックだったかなと
もっともどれだけ原作どおりかわからない
けど
原田泰造がけっこういい役だな、と
眞島秀和とその女役?の女優は徹底して悪で アメリカ人原作らしいと思った
そうだなあ まどかマギカやSTEINS;GATEや時をかける少女(アニメ)などでタイムリープタイムループという概念を知ったような若い世代は逆に新鮮かも
わからないけど
邦画のSFは…
邦画のSFって現実感ありすぎて残念になる事多いけど
この映画はその部分を上手く、出来るだけ映さず作ってるので良かったと思う
最初は観るのやめようかと思うほどしんどかったけど
未来に行ってからは無理な設定もそこまで無くしっかり観てしまった
日本のSFとして上位やと思うこのA映画は
重い雰囲気が続く。もう少し和ませるところがあった方がよかった。
2022.09.24@Netflix 2回目。
初回は、2021.06.25@バルト11。期待の清原果耶が出演ということで、劇場公開を待って期待してみた。元々、ロバード・A・ハインラインの原作「夏への扉」を読み、山下達郎の同名曲「夏への扉」にいたく心を揺さぶられ「リッキー・ティッキー・タビー その日までお休み」がすごく印象に残った曲であった。が、そのときはあんまり印象にはなかった。山下達郎の曲が最後の方で掛かると最高だったのだが、そうはならなく、映画の曲はどうも納得がいかない。
ストーリーはなかなか複雑で、現在から未来へ、未来から現在の過去へ。その軸は一つでしかなくどこかが狂うと全体がずれてくる。その辺りのカラクリが明らかになるのだが、結構混乱してしまってフォローできない局面も多々あった。
山﨑賢人、清原果耶もいい雰囲気を出していたが、全体的に二人の置かれた状況は厳しく厚くのしかかってラブストーリーでは全くない。もう少しコミナルなところもあって、メリハリを付けてくれたほうが、私のテイストであった。
タイムリープ
がっつりタイムリープ映画でした!
タイムリープ系は好きですがあまり日本計画で見る機会が少なかったため、貴重でした、そして好きでした。
前半戦はずっと絶望の主人公が、ピートが現れてちょっとだけコメディっぽくなったと思ったら、ラストはもうガッツリタイムリープです。
最後が怒涛に進みます、みんな生きててみんな平和!!
そして10年経ってから30年眠るっていう諦めの悪さ、同い年くらいになって、好き同士で目覚めるなんて、ハッピーえんどえんどすぎです。
30年後なのに猫ちゃんはどして生きてるのだ?
ハインラインと猫に釣られてみたら、なんと
面白く観させて頂きました。
私はSF好きとして、ハインラインの夏への扉が原作となると嫌でも見るしかないのですが、多くの人は山崎さん、清原さんを観に来た口かもしれません。
結果、山崎さんと清原さんの焦ったくも初々しい恋愛、それでいて学芸会とは一線を画す、今後を期待させる演技が見られて良かったです(キッパリ)。
私にとって肝心のSFはと言えば、どうと言う事は無かったです(中の人済まぬ…)。
ダセェ
ダセエ! 映像クオリティがニチアサ東映仮面ライダーレベル、安い。
脚本もいちいち、テレビドラマっぽい大衆向き。
演技、演出も客をバカだと設定しているかの、解りやすさ全振り。
もうとにかくチープ!
マイナス2億点だわ。
でもな、よくコレを映像化したわ。
古いSFだけど、SFってコレなんだよ。
化学は、SFは、ご都合のためじゃ無く、人の思いとか、幸せのために有るべきで、化学が全てを救うんじゃなくて、やはり人の思いが人を救うんんだよ。
空想の化学を使い、そこに人の本質を描くのがSFなんですよ。
良くやった、良くぞコレを映画化まで実現した。
原作の力かも知れないけども、SFの素晴らしさ面白さを伝えるに十二分な名作ですよ。
え?さっきマイナス2億点付けちゃった?
プラス2億1千点で、最終結果1千点の良作SFです。
シンプルに上手くまとまったSF
シンプルかつコンパクトにまとまっていて気持ちよく見れる。余計なものがない。山崎賢人も藤木直人も清原果耶も役に上手くはまって安心して観れる。気持ち良く終わるラストも見る側の安心感を裏切らない。低予算でSF映画を作るのは大変だと思うが上手く作ったと思う。
全224件中、1~20件目を表示