れいこいるか
劇場公開日 2020年8月8日
解説
「苦役列車」の脚本や「ろんぐ・ぐっどばい 探偵 古井栗之助」のいまおかしんじ監督が、阪神淡路大震災で一人娘を亡くした夫婦の23年間の葛藤と絆を描いたヒューマンドラマ。1995年、神戸に暮らす伊智子と太助は、阪神淡路大震災で一人娘のれいこを亡くす。その後離婚した2人は、それぞれの生活をスタートさせ、淡々とした日常の中で徐々にれいこの死を受け入れていく。2018年、久しぶりに再会した伊智子と太助は、れいことの思い出の水族園へと向かう。伊智子役を関西演劇界で活躍し、本作が映画初主演となる武田暁。太助役を「HANA-BI」「下妻物語」の河屋秀俊がそれぞれ演じる。
2019年製作/100分/日本
配給:ブロードウェイ
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今更初見。
神戸の結界を撮れている。
だが本作が同年映画芸術ベスト1とは如何に?
ワースト点を付ける程は悪くはないからワンか?
同監督なら「川下さんは何度もやってくる」かな。
2022年5月22日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
この映画が公開された頃、評判良い情報が多数見られた。
ただ、公開されたのが2020年8月だったので、その頃は新型コロナによって春先に映画館が軒並み閉館したりした直後だったので、現在とは違って、その頃はなかなか映画館に行けなかった。
ようやく観た。
この映画、1995年の阪神・淡路大震災で幼い愛娘を亡くした夫婦が離婚して、その後、長年にわたって遠すぎず近すぎず…という付き合い方を見せながら、大震災の深い傷を抱えながら生きていく姿を描いたものであった。
その長年にわたる道のりで、夫の太助は過ちを犯して刑を受け、妻の伊智子は盲目になったりする。(ただ、完全に盲目になった人が復活するのかは不明…???)
この映画の骨格は「大震災の傷を抱えて生きる夫婦の姿」なのだろうが、個人的には、全体的にアチコチで分かりづらいところが多かった気がする。
そのため、楽しむことはできなかったのが残念。
描こうとしたテーマがテーマだけに、いまおかしんじ監督も観客を楽しませようとして作っているようには見えなかった。
鎮魂の映画に見えた。
(※)個人的には楽しくはない映画だったが、描かれたテーマの重さを考えると、評点は付けづらいので評点は付けない。
2021年5月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
映画芸術ベストワン、キネ旬ベストテン11位。2020年公開の日本映画のベストの一本として評価が固まっている作品。ようやく観ることができた。
1995年、阪神淡路大震災で一人娘のれいこを亡くした伊智子と太助の夫婦。その後離婚した2人の5年後、10年後、15年後、そして現在が春・夏・秋・冬と時間をおいて撮られた。
それぞれの生活が淡々と描かれた。それぞれが前を向いて生きていた。決して落ちきることはなかった。ささやかとはいえ二人のもつポジティブなバイブレーションに元気さえもらった。温かい気持ちになった。
2018年、久しぶりに再会した伊智子と太助はれいこと行った須磨海浜水族園でイルカショーを観た。
この二人、また会えるのかなぁ。いや、どこかにいてくれるだけでいい。それだけで救われる気がする。
伊智子を演じた武田暁さん、そして太助を演じた河屋秀俊がホント素晴らしかった。暁さんに憧れた。
上映後、リモートの舞台挨拶があり、いまおかしんじ監督、武田暁さん、河屋秀俊さんのお話を聞くことができた。三人にとって大切な作品になったのですね。
2021年3月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
以前見逃していた本作、ようやく鑑賞できました。
なかなか気持ちが乗っていかない作品でした。
やはり、イチコの想い。気持ちが意味不明でついていけなかったからなんでしょうね。
また、周辺の人達の心情もついていけなくて。
さらに、イチコの元旦那の行動、心情も乗っていけなかったんですよね。どうも「僕だったら・・・」って考えが邪魔しちゃって。
あと、なんだろなー。こんなにエピソードてんこ盛りにする必要あったのかなぁ?山盛りすぎる。
動機や心情を推し量る余裕もなく・・・。
ちりばめてちりばめて、なんらかの回収をしているのでしょうが、なんらかを描いているのでしょうが、残念ながら拾いきれませんでした。
あと、ネガティブな話ばかりですみませんがなんだか、震災慰霊がフラグ的な使われ方してて、すごく嫌な感じを受けました。その時だけおもいだしたんか?と。毎年じゃないんかい?と。
奔放に生きている感じが強いからこそ、このフラグとして見えてしまうところが嫌でした。
エピソードを進めるためのエピソード。
話を進めるための、「は?」な人物の変わり具合や、各種イベント。うーん、やっぱ無理くり感が。
あー、やっぴりなんらかの含みがあるのかな?意味あるから、、なのかな?けど、それは凡人の僕にはわかりませんでした。
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