「ファン向けだけど意外にも感動。気持ちを言葉にする大切さ。」ライアー×ライアー 門倉カド(映画コーディネーター)さんの映画レビュー(感想・評価)
ファン向けだけど意外にも感動。気持ちを言葉にする大切さ。
【賛否両論チェック】
賛:「義姉弟の2人による三角関係」という突拍子もない物語を通して、自らの“ウソ”と向き合おうとするヒロインの姿に、不覚にも感動させられる。
否:ありえない設定や超がつくほどご都合主義な展開等々、ツッコみ出すとキリがない。
ひょんなことから、義理の姉弟の間で繰り広げられることになった、不思議な三角関係。そのぶっ飛んだ設定と“ザ・ご都合主義”な展開の数々には、観ていて思わず
「イヤイヤ、それは・・・」
とニヤけてしまうというか、苦笑いしてしまいそうになります(笑)。
しかし、出演者のファンの方向けの映画だと思って油断していると、後半は意外にも感動させられてしまうのも、本作の魅力。「第三者のJKになりすまして恋愛をする」という、いわば相手の心をもてあそぶような“ウソ”を突き続けてしまったヒロインが、自らの罪悪感や恋心とどう向き合っていくのか、その行方に胸が熱くなります。
「ウソをウソのまま終わらせちゃダメだ!!」
というセリフが、思わずグッときました。
「一度死んでみた」でもテーマになっていましたが、“気持ちを言葉にすることの大切さ”を改めて感じさせてくれる、そんなステキなラブストーリーです。ファンの方は勿論のこと、恋愛モノが好きな方には、是非オススメです。
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