「嘘×嘘」ライアー×ライアー R Tさんの映画レビュー(感想・評価)
嘘×嘘
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タイトル通り嘘で作られていくストーリーだということは誰もが分かると思うが、嘘だと分かっていても突き通したい想いって人の中に少なからず存在していると思う。
ライアー×ライアーはまさにそのようなお話だったと感じた。後から思い返しみると、「この場面も実は嘘だったのかな?」と感じたり、実は本当だったのかもしれないと考察できる所も面白いポイントなのかなと感じた。
透の一途な思いもすごく良くて、みなが言った言葉をしっかり胸に刻んていて、みなから別れるシーンで「初めて好きって言われた」と言った時は、湊も相当ぐっと来たと思う。
ただストーリーとして少し無理があったなと思った部分もあり、透からみなと別れを告げるシーンでの「死んだ人に似ている」と表現した時に、湊の友人も何も思わないのは少し不自然に見えた。
見ている側からすると「湊なんだよな~」と殆ど全員が思ったはず。
原作は読んでいないからどこまで再現しているか分からないけど、嘘だけど捉えようでは本当の事だから、この大事な場面ではしっかりとした嘘でも良かったんじゃないかなと個人的には感じた。
ただ2時間という映画の尺にまとめると仕方がない部分もあるのかなとも思った。
全体を通して、笑いもあり感動もあるシーンもあったのでとても見応えはあった。
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