スパイの妻 劇場版のレビュー・感想・評価
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脚本も演技も演出も良かった
鬼滅のブームにおされ、あまり上映館が少ない中、期待していきました。
スパイものとして騙し合いとミステリアスな展開、演劇チックな演出と演技が、上手く融合されていました。
反戦映画はレビューが下がりがちですが、作品としてもテーマとしても受賞に納得でした。
夫はスパイか?1市民なのか?妻の選択は
戦前のハイソサエティな上流家庭の暮らしぶりが映像化されている。古い洋館に戦前の香り。スパイではないが、義侠心から、満州での日本関東軍による捕虜の人体実験をフィルムに収め公開しようとする夫の貿易家。あくまでも夫を信じながらも浮気の恨みから、同期の軍人にその秘密を話してしまう妻聡子。互いが愛しながらも、心の底で疑いを持つ夫婦同志。夫と地獄におちても一緒にいたい妻聡子だが、夫にまんまといっぱい食わされ、軍事機密の証拠フィルムを恋愛フェイルムに交換されて、戦犯疑惑が無実になる。だが、事実を知って、渡米できず、日本に残った妻の行く先は精神病院。夫に裏切られて悲しくてやりきれず、笑いが止まらないからだ。この国(日本)では、わたくしが、狂っていないことが狂っていることなのです。戦時中の病院での聡子の言葉は重い。まるで横山大観の絵画のように雨あられとふりそそぐ焼夷弾が、幻想的に崩れ落ちる建物とともに美しく抽象的に描かれた。遠藤周作氏の海と毒薬を彷彿させる、生きた捕虜の人体実験、731部隊の細菌実験、おぞましい戦争の傷が、スクリーンごしにモノクロ映像で写されると、この映画のもうひとつの顔が見えるようだ。
精神を崩壊させながらもスパイの夫を愛してやまない女の可愛さがたっぷり堪能できる。賢い妻の聡子と夫高橋一生演じるスパイのだましあいも見どころ。重いテーマを扱いながらも絵画的な光と影の美しさにくぎ付けになった。
《表と裏 そして狂気》
痛い正義感
さすがは蓮實重彦さんお勧め映画
愛のあり方
演技力ランキング 女優篇
秋の長雨が終わりました。ただ一雨ごとに寒さがきつくなって参ります。どうか皆様、ご自愛ください。
さて私はこの映画の蒼井優を見て考えてしまいました。演技力ってなんだろう?
良く言われる言い方ですが、シリアスからコメディまでこなせる。具体的に言うと綾瀬はるかと長澤まさみでしょうか。さらに前者はアクションもOK.後者はセクシーもOK。
この二人もちろん大好きです。しかし私の不動の一位は違います。それは・・・
大竹しのぶ❗️
この方は全部出来ます。過去、武田鉄矢がテレビで演技の話しをしていました。一番上手いのは大竹しのぶ。3秒で涙を流せる。そう言ってました。
私は納得しました。中島みゆきの「化粧」「ファイト」を女優として歌ってると聴いている私は全身総毛だちます。また「黒い家」や「後妻業の女」の悪役も素晴らしい。
さて今、名前を挙げた綾瀬はるか、長澤まさみ、大竹しのぶはある映画で共演しています。
その映画のタイトルは?正解は・・・
「海街diary」でした。
ちなみに売れる前の坂口健太郎も出ています。どんな役か覚えていますか?
は置いといて・・・私の個人的ランキングは最後に発表します。
はい。ここから映画の感想です。が・・・
蒼井優と大竹しのぶって共通点が多くありませんか?以下箇条書きで・・・
①美人というより演技で勝負する。
②脱ぐ事を厭わない。
③旦那が芸人。
④大竹しのぶは江戸川区立葛西二中出身、蒼井優は江戸川区立葛西三中出身。
いや④は関係ないし❗️①は失礼だし❗️
そして・・・
あの会見ですよ。結婚会見。あれでパブリックイメージ爆上げ。どっちも。相当シュミュレーションしてます。練り上げてます。有名人にとって一番大事なのはパブリックイメージなんですね。それが一番大事。
ごめんなさい🙏ここから本当に映画の話しです。昭和15年、日中戦争が激化している時です、アメリカはまだ参戦していません。
福原優作(高橋一生)は貿易商です。ある日中国から帰国します。妻 聡子(蒼井優)はそれを出迎えますが。微かな違和感を感じます。夫は何かを隠している!
そこから物語は二転、三転します。そして想像を超えたエンディングへ!
この先は劇場でご確認下さい。
まず、戦時下、神戸が舞台。あの映画を思い出しました。「少年H」
中身は違いますが神戸が舞台で反戦的な内容です。水谷豊とリアル相棒が夫婦役です。今でもあなたに夢中なんですね。
神戸って良いです。モダンな港町。行った事はないんですけどね。遠いです。なにしろ・・・
長崎から船に乗って神戸に行かなきゃいけません。
いや!そんな行き方・・・は素晴らしい。内山田洋とクールファイブはサザンの桑田さんもファンだ❗️
役者さんも素晴らしい。まずは高橋一生ですが、実は大嫌いだったんですよ。テレビドラマでは嫌味な先輩とか痴漢の銀行員とか、そんな役ばっかりだったんです。あんまりむかついて記憶に残っているんです。
まあ、見方を変えると上手いということでしょうか。あっ?!今は好きですからね。不良が子犬の世話をしていると、凄くいい奴に見えちゃう理論です。上げ幅が高い訳です。
あとあの方が出ています。名前は言いにくいので青年Hと言います。青年Hはかっては好感度が高かった。イクメンキャラだった。最近も三島由紀夫の映画のナレーションやコンゲームに出たり、次は蒼井優の旦那役だよ。いいポジションだったのに残念。デビュー作から注目していたのに・・・
東出、俳優やめるってよ(名前出してるし)
そうならないように祈ってます。
もう一回言いますが、芸能人ってなによりもパブリックイメージが一番大事なんですね。
芸人WもトンカツDJにげたろうも戻って来て欲しいですね。
長文でごめんなさい。
とっちらかっててごめんなさい。
私的に演技力がある女優ベスト5
1 大竹しのぶ
2 満島ひかり
3 田中裕子
4 江口のりこ
5 堀内敬子
あくまでも個人の意見です。多分二位以下は随時変わります。
読んで頂きありがとうございました。
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8Kの画像と蒼井優の実力
分類不能の面白さ、蒼井優無双❗️
悲劇か喜劇か
ヴェネツィア国際映画祭の監督賞を取ったと話題だったから観に行った。
戦争をこんな風なスタイルで描くのが興味深かった。
映像がレトロな感じで、戦前の上流階級の雰囲気が伝わってきて、背景が好みだった。
途中まで悲劇かと思ってみていたら、見終わった後ちょっと混乱して、後から喜劇だったんじゃないか、と思った。
どちらも描かれていたのだろう。
主人公の蒼井優が名演だったと思うし、他適役。
NHKのドラマだとは知らずに観たから新鮮だったのかもしれない。
夫と妻と分隊長との三人芝居のようでもあり、舞台にしても面白いんじゃないかな。
テレビドラマだけでは勿体ない感じがしたから、劇場版にして良かったと思う。
「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ」
チャップリンの名言を思い出した。
いずれにせよ戦争は残酷で悲しく醜い。
その事実もちゃんと伝わる映画だった。
うむ・・・
戦後の我々は戦前の日本の非をほとんど知らない。
お見事ォォォ~!!!
何よりお見事なのは、蒼井優。凄い女優だと、つくづく思う。
この映画は、昭和初期のモダニズム感をセットと衣装、台詞で醸し出した「雰囲気」を味わう映画だ。
オープニングの英国人スパイを検挙する場面から舞台劇を思わせる画面作りで、リアリティとは一線を画す芝居がかった映画だと解る。
最大の見せ場は、蒼井優が東出昌大の訊問にあった挙げ句フィルムの映写を一緒に見るシーン。
そもそも憲兵と被疑者が一緒に証拠フィルムを見るなんてシチュエーションが有り得ないもので、大階段の前にスクリーンを置くなどセットの構成が大胆。
そこで蒼井優が叫んで倒れ、高橋一生の小船に場面転換する…
ここで終わっても良かったのではないかとさえ思った。
スリラー映画として謎めいてはいるが、全体的にまったりとした進行で、ハラハラさせるような演出ではない。
ストーリー自体も説得力に重きを置いていない。
主人公夫婦の行動原理もよく解らなかった。
タイトルから高橋一生がスパイであるかと思わせておいて、スパイではないことが前半で分かる。
が、そう見せかけて、やはり実はスパイだったというのがオチではないだろうか。
不穏だけどホラーではない
どちらが主人公なのか・・。
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