劇場公開日 2020年10月16日

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スパイの妻 劇場版のレビュー・感想・評価

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4.0「ダゲレオタイプの女」との類似点が若干認められたが

2020年10月24日
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鑑賞方法:試写会

知的

黒沢清監督作品はVシネマも含め大半を好ましく鑑賞してきたが、この4年ほどの映画には以前ほど乗り切れずにいる。「スパイの妻」は現代や近未来の日本でない舞台設定や、古風さや格調高さが趣になっている点で、「ダゲレオタイプの女」(16)に近い印象を受けた。今作のある種舞台劇のような台詞も、現代口語からの異化という点で外国語に近い効果があった。蒼井優と高橋一生は台詞回しを含め難しい役に健闘したと思う。

振り返るに、黒沢映画の恐怖や暴力の表現を通じて人間の本質を鋭くえぐり提示するような衝撃と刺激に虜になっていたのだが、近作ではそんな要素が希薄になった気がし、物足りなく感じるのかもしれない。監督の成熟と進化であり、作品としてソフィスティケートされてきたのは確かだが、それに追いつけないもどかしさが乗り切れない理由かも。「岸辺の旅」(15)あたりまではキャッチアップできている気がしていたのになあ…。

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高森 郁哉

4.0高橋一生、蒼井優、東出昌大の演技が冴えベネチア国際映画祭の銀獅子賞も納得。会心の黒沢清監督作。

2020年10月15日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

本作は今年のベネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)を受賞しました。
1940年の「太平洋戦争前夜の神戸」が舞台の中心となっていますが、この舞台や美術、装飾などが意外に凝っています。これは、製作にNHKがかかわっているため、割と豪華で緻密な撮影を敢行することができたようです。通常の作品では雑音が入ったりして「アフレコ」で後から声を入れます。ところが本作では、メインキャストは撮影時のままの声をそのまま使っていて、それがリアリティの源泉にもなっていました。
貿易会社の社長に扮するのは高橋一生で、映画のタイトルにもあるように、ちょっと謎な感じの人物を飄々と演じています。
そして、その妻に扮する蒼井優は、夫の「謎」に翻弄されながらも、高橋一生と「騙しあい」を繰り広げ、その怪演が見どころです。
さらには、蒼井優が扮する聡子を心配すると同時に、国家への忠誠を守らなければならない憲兵に扮する東出昌大も緊迫感のあるシーンを見事に演じ切っていました。
独自性もあり、歴史の闇に迫った意欲的なサスペンス映画だと思います。

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細野真宏

3.5超高解像度の撮影で登場人物の心情を表現

和田隆さん
2020年10月14日
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鑑賞方法:VOD

元々は今年6月にNHK BS8Kで放送された同名ドラマを、劇場版としてスクリーンサイズや色調を新たにし、1本に再編集したものです。物語の舞台は太平洋戦争前夜、1940年の日本。相反するものに揺さぶられながら、抗えない時勢にのまれていく夫婦の愛と正義を賭けた様を描いています。

ロケ地、衣裳、美術、台詞まわし、すべてにこだわったというだけに一級のミステリーエンターテインメントに仕上がっていて、これまで黒沢清監督が手掛けてきたものとは一線を画すようなテーマ、物語とも言えますが、8K・スーパーハイビジョン(超高解像度のテレビ規格)撮影によるその映像表現には舌を巻きました。

脚本には「寝ても覚めても」の濱口竜介、「ハッピーアワー」の野原位と海外で評価された才能が参加し、音楽は「ペトロールズ」「東京事変」で活躍するミュージシャンの長岡亮介が手掛け、黒沢監督よりも若い世代との化学反応を起こしています。そして、美術の安宅紀史、衣裳の纐纈春樹が再現した昭和初期の世界観も見どころのひとつです。

主演は、テレビドラマ「贖罪」、映画「岸辺の旅」で黒沢組に参加している蒼井優。「ロマンスドール」に続いて高橋一生が蒼井と夫婦役を演じ、ふたりの心情の変化を繊細に表現。憲兵の分隊長を演じた東出昌大とともに確かな存在感で監督の演出に応えています。

黒沢監督は最初から劇場公開も視野に入れて、映画として作り上げていることがうかがえます。スパイものというジャンルの枠組みのなか、超高解像度の撮影でどこまで登場人物の心情を表現できるのか、光と影(闇)を意識し、これまで以上にあえてクラシカルで様式的なリズムに則った演出は必見です。

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和田隆

4.0黒沢作品はいつも油断ならない

2020年9月30日
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黒沢清監督の映画はいつも油断ならない。我々は得てしてカメラのフレームが切り取る四角い空間だけが物語の全てと思いがちだが、黒沢作品はその外側に「世界」があることを囁き続ける。窓から注ぎこむ怪しく優しい光。ゆらゆらそよぐカーテン。気にしなければ気にならないが、気になりだすと目が離せなくなる。この「内と外」をおぼろげな描写でつなぐやり方は、とりわけ本作の物語構造の中で効果的に活用されているように思えてならない。スパイ映画といえば諜報部やボンドを真っ先に思い浮かべがちだが、これは軍靴の音が高鳴る時代、一組の夫婦が真実を世に告発しようとする物語。今どこかで巻き起こっていることは、決して別世界の他人事では済まされないのだ。表と裏、真実と虚構、フィルム、映写機。主役なのに度々カメラの外へ消え去る高橋一生と、カメラの内部に取り残される蒼井優との関係性や互いに寄せる想いが、絶妙な感度で奏でられた逸品である。

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牛津厚信

4.0お見事です!

TRINITYさん
2021年8月27日
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TRINITY

4.0真実は鑑賞者に委ねる

真理さん
2021年8月14日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

難しい

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真理

2.0スパイの妻とは何なのかな?!

2021年8月8日
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鑑賞方法:試写会

怖い

単純

難しい

この作品はキネマ旬報での評判から鑑賞する運びになりました。脚本家3人の意見の統合が難しいかったのかなあと感じます。しかし空気感や特異な主人公視点からの表現はとても良かったです。戦争やタブーに切り込んだわりには、柔らかく表現されていて色々な人に見やすい作品になっていたとおもいます。しかし、ソフトな作品なだけに伝えたい事が分かりにくいのが欠点かなと思いました。おまけに構成が複雑すぎて伝わらないのは残念な作品でした。元々TVドラマからの出発なので映画的視点からは外すべきでした。興行効果の恐ろしさを感じます。

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コバヤシマル

3.5まるで舞台を見ているよう!

うさぎさん
2021年7月20日
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鑑賞方法:VOD

登場人物のセリフの発声の仕方のせいか、長回しのせいか、演技がオーバーアクションのせいか…

確かに、蒼井優の演技は素晴らしい。だが、ストーリー的には、あまり良さが分からなかったわ…。タイトルから、もう少し狡猾に動きまわる「スパイの妻」を想像したからかもしれない。また、エンディングが中途半端だったからかもしれない…

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うさぎ

3.0そんなんでもないような、、、

T-KAZUさん
2021年6月18日
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鑑賞方法:VOD

知的

難しい

寝られる

映像や内容が結構絶賛されていますが
個人的には、そんなんでもなかったです。
残酷なシーンが無く、演技で表現したと
言われていますが
やっぱり限界あるし、
予算の関係かなって。
ラストも、本当にあった話だったのか
それっぽくしたのか、曖昧で
全体的にリアルさが、無かったと感じました。

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T-KAZU

4.0ただいま起きてること

桜3さん
2021年6月18日
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鑑賞方法:DVD/BD

怖い

興奮

知的

タイムリーな映画だった。

関東軍がやっていた人体実験。

治験中のワクチンを射たせるのも人体実験じゃない!?

果たして関東軍が今の世に甦って裏で勧めてでもいるんだろうか、真実は闇の中。

ワクチン射つことを奨励する人は射たない人を変人扱いする。

射った人と射たなかった人、数年後、その結果が現れて来るだろう。

それまでは狂人のふりして待ってようか。(笑)

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桜3

4.5計算された素晴らしい作品

kokokakaさん
2021年6月9日
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kokokaka

3.5サイコな妻

everglazeさん
2021年6月7日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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everglaze

3.08Kで観たかった。

2021年5月25日
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鑑賞方法:DVD/BD

映画が始まってすぐ、なんだこの映像?
ドラマみたいな軽い感じで、やたら奥行きを感じるな
と思ったらNHKドラマを映画用に再編集してたのですね。
知らなかった。

映画とドラマで何が違うのかは分からないんだけれども、
映像の違いは分かって、
最後までこの映像に馴染めなかった。
舞台を見てるようだった。

普通のDVDで観たのだけど、8K映像で観てみたかった。
8Kと言えば家電屋さんのテレビコーナーで、
馬鹿みたいに綺麗な映像を延々と流して、
客の足を止めてるのをよくみるけど、
僕もそのうちの1人だけど、
その綺麗な映像で敢えて陰影でみせる演出に変態性を
感じた。もしかしたら8K映像で影のその先をみせるという
事だったのかもしれないけど、
光と影でみせる演出に食い入るように見てしまった。

後半になればなるほど、タイトルのスパイの妻と言う題名が
効いて来て、
スパイの妻を舐めるなよ!って話かと思いきや、
なるほどスパイの妻ねぇ…と言うラスト前の展開に
僕もお見事!と思いました。

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奥嶋ひろまさ

5.0「蒼井優人生NO.1演技」

2021年5月23日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

今年26本目。

この4年半で459本映画館で映画見て来て、最も凄かった演技が「火花」の菅田将暉と「賭ケグルイ」の福原遥だったんですが、今作の蒼井優の演技がそれに匹敵する演技でした。人生NO.1演技でした。

また恒松祐里さんが「虹色デイズ」「殺さない彼と死なない彼女」と本当に大ファンで彼女が出てるの知らなかったので、画面で見た時は思わず「やった」と思いました。
高橋一生さん、東出昌大さんは本当に凄い。
最高の映画でした。

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ヨッシー

3.0含みを

ミカさん
2021年5月22日
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鑑賞方法:VOD

思ったより淡々としていたので、予想外でした。ラストはどう取るかですね。嘘か誠か。含みを持たせていたので、どう取るかは鑑賞者次第です。

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ミカ

3.5前半の蒼井優ちゃん、この喋り方の演技が許されるの蒼井優だけって感じ...

さなさん
2021年5月10日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

前半の蒼井優ちゃん、この喋り方の演技が許されるの蒼井優だけって感じだった。他の人がやったら「わざとらしい」「やりすぎ」ってなりそう。
途中から話し方変わって気にならなくなったけど(逆になんで変わったんだろう…)。

私はそこまでだったけど、良作なんだと思う。

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さな

3.0とにかく暗い画面が多い。

2021年5月5日
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鑑賞方法:DVD/BD
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キッスィ

3.5蒼井優

2021年5月2日
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の表情がいい。お嬢様にも切れ者にもなりそうな…。
なんか終わり方が寂しいなぁ。

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ムクムク

3.5もっと相応しいタイトルなかったかな?

2021年5月2日
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鑑賞方法:映画館

いかにもNHKドラマ感の濃い作品 これは要するに妻の視点の夫婦愛を描いたのかな?高橋逮捕 蒼井が極刑を逃れたのは東出のコネ?でも密航を通報したのは誰なの夫?東出は戦後どうなったのか彼にこの役はちと貫禄不足の様な?

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ゆたぼー

5.0揺れる人物像と物語り

2021年4月15日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

あとでじわじわと良さが感じられる。
主人公の蒼井優を取り巻く夫、幼馴染の憲兵隊長、三者三様のスタイルと怪しげな雰囲気。特に夫婦間の揺れる感情と相手を思いやる気持ち、そして行動が重なり合い、緊張感ある作品になっている。夫が満州に出かけた後の展開は秀逸で、じわじわあるいは一挙に、観客を取り込んでいく。出演者にも恵まれていた。
作風は違うがその才能や構成力は明らか、もう一人のクロサワがここにいる。

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bluetom2000
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