劇場公開日 2020年10月16日

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「【”狂っていない事が狂っている、この国では・・”コスモポリタンの妻が大戦に邁進する日本の時流に翻弄されつつも、夫への想いを貫き、自我、矜持を保つ姿に感銘を受ける。蒼井優さん、”お見事です・・”】」スパイの妻 劇場版 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【”狂っていない事が狂っている、この国では・・”コスモポリタンの妻が大戦に邁進する日本の時流に翻弄されつつも、夫への想いを貫き、自我、矜持を保つ姿に感銘を受ける。蒼井優さん、”お見事です・・”】

2020年10月16日
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鑑賞方法:映画館

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NOBU
琥珀糖さんのコメント
2022年8月5日

コメントありがとうございます。
NOBUさんのレビューを読ませて頂いて、実に巧緻に脚本が
寝られていると今更ながら思い至りました。
〉黒沢清作品にしては、分かりやすい・・・
〉観客に、結末を委ねている(多少、ニュアンスとか意味が違うかもしれません・・・)
〉731部隊の糾弾に重きを置いている訳ではない。
やはり、NOBUさんのレビューから紐解かれる部分は大きいです。
私など、細菌部隊の行為に驚き過ぎて、その事に捉えられ過ぎてしまいました。
むしろ夫婦愛に重きを置く映画なのかもしれません。
そして劇中劇の仕掛けに、してやられたー、と思いました。
あまりにも艶やかで美しく気品のある蒼井優。
たしかにラストは観客に委ねられていますね。
またしてもNOBUさんに、目を開かされました。
深く映画を観る事。
やはり私には分かり易い映画では無かったです。
ありがとうございました。

琥珀糖
kossyさんのコメント
2020年10月22日

おはようございます!
いやはや黒沢清にやられちゃいました。
ホラーのときから個人的には評価できなかったのに、必ず見たくなる作品群でもありました。8割がた見てます。
NOBUさんのおっしゃる通り、黒沢作品にしては見やすかったです。固定カメラや動きの少ないところも当時の雰囲気を出していたと思うし、その分心情表現が上手いな!と。

kossy
NOBUさんのコメント
2020年10月19日

carrera様
 頂いたコメントバックです。
 レビューを挙げられていないので、当方のレビュー欄にコメントを記します。
 今作は黒沢清監督作品の中でも、分かりやすい部類に入るかと思いますが、ご指摘のシーンは仰るように解釈が分かれますね。
 優作が自分の主義を通すために、聡子をある意味犠牲にして・・とも受け取れるシーンでした。
 私が”誤解”と表現したのは、(ちょっとずるいですが)聡子が夫の行動に疑念を抱いていたことへの誤解が解けた・・と言う意味で“誤解”と表現しました。
 その後を読んでいただくとご理解いただけるかと思いますが、私は優作は聡子の身を案じつつも、自分の主義を貫いたと解釈しました。
 で、黒沢清監督の、”観客に考えてもらう楽しみを与えたい”といういつもの考えを考慮して、あのような表現にしました。
 黒沢監督が語っているように、客電が灯った後に、色々と作品の解釈を観客の方々は話して欲しいという思いを私は”是”としているので・・。
 では、又。

NOBU
carreraさんのコメント
2020年10月19日

男女二人で見に行きましたが、優作さんの小舟のシーンで真逆の感想でした。
女性は身を案じてと感じ、私は確実に亡命するために、スケープゴートにしたのかなと。
終わったあとに話して、どちらの気持ちがあったのかなと話しました。

carrera
グレシャムの法則さんのコメント
2020年10月17日

蒼井優さん。文句なし、無敵のMVPだと私も思います。

グレシャムの法則