「ディストピアを描きました」人数の町 Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
ディストピアを描きました
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中村倫也は設定だけあってキャラ設定がゆるい映画を選んで出てるのかな。「俺の演技でキャラの弱さはなんとかなる」って感じで。《消えた水曜日》もそんな感じだったんだよね。
話は、世の中からツマハジキされた人が集まる町があって、そこの人たちはネット世論操作したり、他人になりすまして投票したりしてんの。
この投票シーンがあれなんだけどさ、バスで投票所に行って、一日に何回か投票すんだけど、それ、せいぜい数百票だよね。それで投票率変わったり、当選者に影響与えられるって、どこの村の村長選挙なの。めちゃくちゃ嘘くさかったなあ。
あと町を離れると、首に埋め込まれた何かの影響で、頭の中に耐えられない騒音が鳴る設定なんだけど、その埋め込んだ物はどんなものなの。そんな装置あるかな。
中村倫也と石橋静河がディストピアを抜け出そうとして、けっきょく抜け出せませんでした。権力って恐いなあって話なんだけど、こんな間抜けな権力なら、あっさり潰されてると思うよ。
ディストピアを描くなかで、何か訴えるものがあると思うんだけど、この作品は単にディストピアに屈しただけなのね。シーンの面白さはあるから観ていられるけど、作品にして世に問う必要はなかったんじゃないかって気がしたな。
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