劇場公開日 2020年10月9日

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ラストブラックマン・イン・サンフランシスコのレビュー・感想・評価

全35件中、21~35件目を表示

3.0知らなかったサンフランシスコ

2020年10月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

サンフランシスコって、あーいう街だったのか・・・?
というか街の歴史が背景の物語なので
不勉強な自分があまりに残念すぎました。
これからご覧になる方はサンフランシスコの街の歴史を
少し頭に入れてからご覧になると良いと思います。

ただ、街や人々の視線、表情、人への対応などの描写が巧みで
あぁ、そういう街なんだ、そーいう街で育ったんだ・・・・
という一定の理解はできる巧みな映像です。

さて、そんな街で生きていくために、生きがいを
どこに求めていくのか?
何を大事にして人生を送るのか?
その生きがいは目に見えるのか?
物理的なものなのか?
何かを守ること?

この作品は自分にとっての
大事なものを見出すまでの映画・・・なのかな?って思います。
そこまでの緩やかに、暑苦しくなく物語が進んでいきます。

終始映像はきれいで、風景や引きのショットが印象的かつ
どこか哀愁を感じました。哀愁?いや、なんだろう?諦めの空気感が
ずっとあるんですよね。

物語としてはとてもシンプルだからこそなんだと思いますが
退屈にさせないようにするための演出やら
脚本が逆に盛り込みすぎが逆効果に感じました。
故にこの映画のリズムが心地よくなく
僕には合わなくて、間延びしてるんじゃ?という印象でした。
(中盤あたり退屈に感じてしまった)

テーマを浮き彫りにする話はもっとシンプルなほうが良かったのでは?
親友とのぶつかり合い、あんなシチュエーション必要?
それを実現するための前フリだったんかいっ!って感じで、
伏線回収がチトあざといかな、、、
え?その結論のためのそれだったの?
って思うことが多くクライマックスから、
僕の気持ちが徐々に冷めて行ってしまいました、残念。

色々とこねくりまわしすぎたんじゃ?なんて思います。

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バリカタ

2.5音楽と映像が格好いい─けれど…

2020年10月13日
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鑑賞方法:映画館

洒落た映像と編集、イカした音楽、自分にとってもう最高で文句のつけようがない、はずだと思いながら・・・しかし、ずーっと退屈な気持ちに支配し続けられて…、─終幕。
内容を知った素直な感想─差別的なものを逆に煽ってしまいかねないような作品に見えてしまいました。そして、どう考えても、あの行為を肯定することはできかねるわけで、内容に対する違和感は、自分にとっては致命的でした。
優れた映画には見えましたが、内容がやっぱ認められない、という思いが強いです。以外と平坦な物語にも感じたので、個人的には面白くありませんでした。

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SH

5.0ジミーとモンテは最後の優しい人類なんだよ きっと

2020年10月13日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

知的

サンフランシスコのフィルモア地区。そこはかつて日系移民が作った町だった。
第二次世界大戦中に日系人は強制収容所に送られ、戦後は多くの黒人が移り住んでいた。シリコンバレーに近いロサンゼルスは地価が高騰し、維持できなくなり家を手放し、新しいバブリーな人が住む高級住宅地へ。

キュートな中世建築様式の個性的な家。ジミーは祖父が自分の手で建築したことを誇りに思いながらも、それを手放した父親とはウマが合わず、モンテの家に居候している。二人は海辺の町のフィッシュマーケットで働いている。白人の奥さんがナマズを注文して、生け簀から取り出し、トンカチで生きじめするシーンがちょっとだけあった。ナマズのフライはアメリカの黒人奴隷のソウルフード(ケイジャン料理)だが、白人だって食べるというか、黒人からすると食文化まで乗っ取られたことを表したかったのかと思う。
サンフランシスコを出たにしても負けたわけじゃない。思いやりのある姉さんの弟に言う言葉。ジミーはLGBTQだと思う。左だけにピアスしてたし。バラバラになった家族。父親から見放され、母親も近くにいながらも、再婚して別の家庭があって、遠い存在。
ジミーの心の拠り所、プライドはかつて住んだこの家にある。そんなジミーに寄り添うモンテの友情は限りなく優しい。
モンテが盲目の父親にテレビドラマの場面状況を教えながら三人で見ている場面は彼らの優しい人間性をよく表現していた。モンテの書くスケッチがとても素敵だ。せつなくていとおしい。劇中劇にいろんな人が集まって来る。手書きのチラシ。モンテのひとり芝居で始まる劇は最後まで行かないで終わってしまう。モンテはジミーの力になろうと開演前日に不動産業者と接触して、1946年より前の建物であることを知ってしまった。この映画は直接的にLGBTQをテーマにはしていないけど、それだけに、かえってジンと来る映画だとも言えるかも。

ラスト ブラックマン イン サンフランシスコは変わりゆく、西海岸の大都市を舞台に優しい二人の哀愁に溢れた友情物語としてすごく素敵だった。この映画でもスケートボートが出て来ます。

不動産業者のイケメンの冷たそうな男はジュリィ 虹の彼方に出てきたマネージャーミッキー役のフィン・ウィットロックだった。不動産売買は仲介料で稼ぐからなんか似ており、お金に厳しい商売人の役はナイスキャスティングだと思う。

マンション暮らしが長くなるとこういう話しに疎くなりがちですが、家って大事ですね。地方の代々続く古民家で仲よく暮らす家族にあこがれることもたまにはあります。手放した後の後悔もまた大きいでしょうけど。

映画の感想は人それぞれですので、こういう気持ちになった人もいると言うことで。

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カールⅢ世

3.0

2020年10月13日
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鑑賞方法:映画館

今なおアメリカで根強い黒人差別をモチーフにした内容ではあるが、若干、映画としてのエンターテイメントに欠けるのが難である。主人公ジミー・フェイルズの実体験を脚色して、本人が本名で主演してるのだが、いかんせん抽象的で、あまり感情移入できず、やや期待ハズレな作品であった。

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オクやん

0.5400万てどのぐらい?

2020年10月11日
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寝られる

経済が発展し富裕層が暮らす中、海洋汚染で食べたら毒だったり、奇形の魚がいるサンフランシスコの、都市開発から取り残された人達の話。…らしい。

主人公の爺さんは、サンフランシスコに住んだ最初の黒人で、その時建てた家には現在は別の人が住んでいて…という設定。…らしい。

物々しい防護服を着た清掃員、人が殆どいない中演説する男。そこからのスケボー移動の時にみせたタイムスライスではそこそこ人がいたけれど、その後はその時々映されている人達以外、背景には殆ど動きはなし。

わざとそうしているんだろうけど、街は勿論、登場人物達に生活感というか、営みというか、そいうものが全然感じられない。

それが感じられないからだと思うが、主人公の家に対する思い入れも、努力も苦労も熱量も、何も伝わって来ず、ただ、爺さんが建てた家が欲しいって言ってるだけにしか感じられず。

それは良くも悪くも主人公じゃなくて爺さんのアイデンティティ。
主人公が欲しいものは何でしょうかね。

自分にはこの作品に面白いと感じたり興味を惹かれるものはなく、一応最後まで観賞したけれど苦痛だった。

そういえばセグウェイは生産終了したらしいですね。

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Bacchus

2.5映像と音楽と雰囲気を楽しむ作品?

2020年10月11日
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鑑賞方法:映画館

 映像と音楽はすごくいいんだけど、肝心のストーリーに全くのれない。サンフランシスコの不動産がとんでもなく高騰して、元々いた住民が住めなくなっているのは知っているが、不法占拠っていうのは、どうなの?

 それに、こんなに簡単に不法占拠ってできるのかな?そこはおいていたとしても、ジミーとモントはニート? 働かずに家を維持しようとしてもね。

 全裸のおじさんは何かのメタファーなのかな? 幼なじみのギャングとか、急に現れた母親とか、いろいろな意味で置いてけぼりに。

 自分の感性が鈍いせいなのか、相性が悪いのか、PLAN BとA24のタッグには、ムーンライトに続いて2連敗。

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bion

4.0愛と憎しみは表裏一体 --- ジミーとモントの友情に涙。1946年...

2020年10月11日
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愛と憎しみは表裏一体 --- ジミーとモントの友情に涙。1946年に祖父ジミー・フェイルズが建てた!心の拠り所のように信じていたものが崩れ去ったとき、あなたには何が残りますか?先祖の歩みを忘れるわけでなく、そこから自分の歩みを始める西部開拓の続き。大いなる志・精神、それは孤独な旅かもしれない。水路へと明日は自分で切り開いていく。実話だからよりグッと来てしまうものがある、感じ入る。素晴らしい演出に撮影、そして作品を彩る名曲たち。作品を包む空気感が温かく優しくも諸行無常を問いかけてくるように寂しげ・儚げでいい。静かながらパワフルでエモーショナル。張り裂けそうな思いに胸が締め付けられた。衣装も良かったな。空き家を不法占拠して屋根裏で人呼んで芝居するって冷静に考えるとすごいけど。賞レースにもしばしば絡んでくるなど今をときめくA24 × PLAN Bという『ムーンライト』の黄金チームが再び組んだ本作は結構長い間楽しみにしていただけの価値ある良作だった。

JIMMIE FAILS

今年映画館鑑賞55本目たぶん

今回のクソ客:ずっと唸っているんか喋っているのか知らないがうるさかった!挙げ句スクリーン中に響くくらいの大きなゲップ!ヤバすぎるだろ

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とぽとぽ

3.5フォトグラフィックのような映像

2020年10月11日
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ストーリーは、シンプル。
ジミーの思いを表現するためだけに、すべてのカットが作られているかのような。

言葉というよりは、空気感や表情に意味を持たせているように感じ、だからこそなのか言葉と映像をリンクさせるのが難しかったです。

絵として観たら、圧倒されます。

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ミツバチば~や

3.0黒人だから?

2020年10月11日
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鑑賞方法:映画館

135本目。
この手の作品は黒人じゃなきゃダメのかなと思う。
白人だったたら、見方が変わるのか?
その辺が疑問。
自身の体験版とか、書いてあるから何とも言えない所もあるけど。

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ひで

3.0地味ながらいい

2020年10月10日
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音楽、映像とプランBとA24らしさ全開。格差という社会的メッセージもしっかり。賞レースに絡みそうな秀作。
個人的にはムーンライトのほうが好き。

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90's

5.0アートスティック!

2020年10月10日
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都市開発??。そんなんではなかったけどなぁ…。
取り残されたと言うか、うーん、それも違う気がする。

色んな捉え方があると思うが、人との関係性、町との関係性が主体で、色々と考えさせられるし、そして、何よりも映像のカッコ良さが素晴らしかった!。歌も響いた。

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しげ

3.5冒頭の映像に引き込まれる

2020年10月10日
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20090.ビクトリアンハウスを巡るノスタルジーの中に浮かび上がるサンフランシスコの光と影

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movie

4.0なんだかとても心に残る

2020年10月10日
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鑑賞方法:映画館

作風が独特な印象で観たことない感じだからなのか、
上手く説明できないのだが、なんだか非常に心に残る作品だったな…。
音楽がとても良かったし、お家もステキだったし、
風景も家並みも派手さはないのだけど地味に惹かれております。

サンフランシスコって自由で陽気な街っていう
勝手なイメージがあったんだけど全く違ってた。
そりゃ、住む者によって映り方は違うよね…。
ジミーやモントや、その周りの人たちから見えるサンフランシスコが舞台だものね…。

ストーリーの予測がつかないのと、地域性や差別問題も知識がなかったので、
ものすごく集中していたのであっという間でした。

ジミーとモントの二人が、ルックス的には決してカッコ良くないんだけど、
雰囲気や人間的な部分なのかなぁ…、とてもカッコ良く魅力的だったなぁ…。
モントの一人芝居のシーン泣けたな...。
この作品が伝えたいことを理解が出来ている気はしないのだけど、
とにかくジワジワと染みてくる良さなんです。

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hkr21

2.0わからなかった

2020年10月9日
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鑑賞方法:映画館

寝られる

楽しくないし、暗い作品。
おじいさんがウソつきだったんだよね?黒人差別を描きたかったわけじゃないよね?
サンフランシスコに対する知識不足なのかもしれないが、何が言いたいのかわからなかった。

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りあの

4.0タイトルなし

2020年9月30日
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鑑賞方法:試写会

A24 と PLAN B
世界で最も注目されている映画会社
芸術性と商業性を兼ね備え上質なヒット作を多数輩出している
「ムーンライト」以来のタッグ
.
原案は実名で主演を演じたジミーの実話
幼なじみのタルボットが監督
友情・家族・サンフランシスコという街への愛情を丹念に描くことに成功した。
自らが存在するコミュニティの大切さ
そして本来の自分になるために自問する
その姿を描いた秀逸なパーソナルストーリー
.
サンフランシスコが舞台ですが
年収1000万以下で低収入とされる
経済格差広がりの大きい地
不安な世の中
家=居場所
拠り所を求め家への拘りからの解放
Gentrificationによる
サンフランシスコの住宅事情への皮肉も
自分にとって大切なものとは…
.
冒頭の映像から引き込まれる作品です

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lily