「街の風景」新感染半島 ファイナル・ステージ U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
街の風景
予告で見た設定にはゾクッとしたものの…俺的にはコレじゃない感が強かった。
人の醜さを見たかったわけではなく…やるにしてもあんなにピックアップされなくても良かったような。
鎖国された国
ゾンビウィルスの蔓延
お宝探し
生存者との脱出
…なんていうか、複数のチームが争奪戦の為に入国し、お宝と衛星電話を奪取せんが為のサバイバルでも良かったように思う。
631舞台内で行われている「かくれんぼ」は醜悪過ぎて…物語から逸脱しすぎてるような気がする。
なので、ステージとしての設定は秀逸ながらも、あらぬ方向に舵をきってしまったような印象だった。
荒廃しきった4年後の韓国の描写は凄い良くて…夜の時間帯も相まって身震いする。
陰惨とした空気感が何とも言えない。
CGによる背景の書き込みはあるものの、結構な引き絵を撮れるロケを用意してくれてる。
やっぱ臨場感というのだろうか…そこに居る感が圧倒的にあって、精密なCGも凄いのだけれど、実在する質量には敵わないと思える。
カーチェイス等は描き放題なわけなのだけれども、スピード感を損なわない編集や差し込まれる実写パートが見事。魅せてくれる。
また子役2人が…素晴らしい!
お姉ちゃんが特にお気に入りだ。
前半からゾンビはガシガシ出てくるものの、何故かコメディ色を感じ違和感を抱く。
別段、愉快な描写とかはないのだけれど、4年間生き抜いてきた631部隊の舐め切った感がそうさせるのか…ある程度コントロール下にあるゾンビ達に、前作で感じた圧倒的な脅威は無かった。
それもまた残念な要因だった。
優秀な舞台設定でありながら、核を外した脚本に思え…いまいち楽しめなかった。
んー、待ってたのはコレじゃないんだよおおおッ。