劇場公開日 2021年8月27日

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「かわいい悪ガキ、かわいいおばさん、かわいいおじさん」劇場版 アーヤと魔女 サブレさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0かわいい悪ガキ、かわいいおばさん、かわいいおじさん

2021年8月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

孤児院で年長になるまでもらわれなかった子供アーヤが、性悪おばさんとぶっきらぼうなおじさんにもらわれてこき使われる話。もしかしアーヤはおばさんとおじさんにもへこたれず元気にふるまって…という話。と
いうと、アニーのような話を想像するが、その通り。ほぼアニー。違うのはアーヤがアニーのような純粋な子供ではなく、賢しらな悪ガキだという点か。

とはいえ、アーヤが意地悪なおばさんとおじさん、ベラとマンドレイクをやっつけることはない。二人とも悪人というわけでもないし。ゆえに、映画のほとんどが、「どうやっておばさんとおじさんを手籠めにしてやろうか」とアーヤがあれこれ考える時間となっている。こう書くと滅茶苦茶嫌な子供だ…。
アーヤがあれこれやったり、マンドレイクとちょっとずつ交流を深めたりを観るのはとても楽しい。マンドレイクが徐々にアーヤに絆されていくところでちょっとかわいいと思ってしまったし、何ならベラも最終的にはアーヤに甘くなる。ベラの性格で子供にちょっと甘いのもかわいいですね。

だが、そこで終わる。アーヤがおばさんとおじさんを手籠めにして、楽しい毎日を送っています!と宣言したところで唐突に終わる。え!?ここからアーヤの快進撃を見せてくれるのじゃないのか?と思ったが、無情に終わる。ゆえに、楽しかったは楽しかったが、あまり記憶に残らない。ここから楽しくなるのだろうと思ったところで終わってしまっては…
あと、CGも悪くはなかった。うまくジブリっぽさのあるCGになっていたと思う。一方で柔らかさは完全に失われていたし、CGを活用するためかアングルがほとんど固定で画的にも面白くなかった。

総合すると、とにかく悪くはない。悪くはないのだが…それだけ

サブレ