劇場公開日 2022年7月15日

「大将戦が地味すぎません?」キングダム2 遥かなる大地へ SUZさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0大将戦が地味すぎません?

2022年7月18日
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鑑賞方法:映画館

 こういう戦ものって、窮地、死地を乗り越えるたびにテンションが上がって行く物だと思うのだが、今回は宮元、縛虎申戦がマックス。大将戦はエピローグのようになってしまっていた。
 渋川清彦が予想外に(失礼)良かったというのもあるかも知れない。悪目立ちしない抑制の効いた演技で縛虎申を好演していた。縛虎申はたぶん人気は無いけど、信に武人としての成長をもたらす重要な役回りだ。
 しかし、クライマックスはやはり大将戦にして欲しいのだ。なんたって二人は、前作では王騎くらいしか出なかった「大将軍」なのだから。
 呉慶は「智将」という設定なので動きも少なく、あのメイクで表情も乏しい。演技上圧倒的に不利だ。演出面でのサポートが欲しかった。
 麃公は画力溢れる武将だ。特に原作漫画は人間の枠を超えた表情をしている。いくらメイクが頑張ろうとも、生身の役者が同じ方向で勝負しちゃダメだと思ったのだが、どうだろう?
 何より「大将軍」には、皆が付き従うカリスマ性が必要なのだが、大沢王騎に感じられるオーラが二人には不足してたように思う。残念だ。

SUZ