劇場公開日 2021年7月30日

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「良い塩梅」白蛇:縁起 toshijpさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0良い塩梅

2025年1月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

萌える

中国のフル3DCGもなかなかのものだと思った。(上映は2D)
味わいのある風景に個性がはっきり出た人物。髪の毛の質感まで
しっかり描かれた精度の高いCGだったし美術が秀逸。
上映が始まってからずっと、その世界に入り込めた。

情緒的・神秘的な描写もあればアクションにロマンスもあり
エンタメ要素満載。。それぞれが邪魔しあわないで良い塩梅に
まとまっていた。

白蛇の妖怪・白(ハク)=見た目は美しい少女と、少年・宣(セン)の
恋物語。記憶を失った白のために献身的になる宣。お互いが惹かれあい
恋愛感情が芽生えるまでが丁寧に描かれている。白が神秘的で儚げ、
そして妖艶な雰囲気を醸していた。

白の記憶が戻ったりする中で二人は大きな試練に直面するが、白が
人間でないと分かっても思いを遂げようとする宣の一途な心が胸を打つ。

CGといえども人物の表情が良く描かれており、心の機微が伝わってきた。
終盤で見せる白の切ない表情を見てもらい泣きしそうになった。
きっとモーションキャプチャーの精度が高いだけでなく演じた役者さんも
素晴らしいのだと思う。

締めくくり方、エンドロールに流れる歌も良かった。

この作品は過去に日本でも上映済みで、自分はその時が初見。
今回巳年に因んで再上映とのこと。白蛇の映画を正月に見られて、
それこそ縁起が良い。

また、入場者特典でおみくじをもらった。キャラクターや物語に絡めた
ことが書いてあり、ネタバレを含む可能性があるので鑑賞後に
読むのがお勧め。

toshijp