ヤクザと家族 The Familyのレビュー・感想・評価
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タイトルなし(ネタバレ)
タイトル通り家族とヤクザについての映画
ひょんな事からヤクザの親分に気に入られてヤクザになった男の人生の物語
ツイッターで流れてきて割と評価がいい感じだったのだが
反社な話はいいわ〜と思ってた
でも、観てみたら割とすんなり観れる
リアリティがありヤクザが置かれた現状を考えさせられて
物語も割と良かったな
正直、映画で描かれる暴力にちょっと辟易してたのと
反社会勢力に対する嫌な感覚があり観るの難しいかとおもわれたが
そうゆうシーンは少なくて人間関係を中心に描かれてる
反社会勢力になってしまったら更生も難しい
そんな現実が小さな幸せも潰してしまう
一貫した中立な感じの目線で現実を感じさせる
そんな味わいのある映画だった
なんか平成の頃から現代に至るまで
駆け足で時代の移り変わりを教えてくれる
私がこれを素直に観れなかったわけは
反社的な人達との関わりもあったからだが
この映画ではヤクザはもう存在し得ないんだと提示している
またヤクザがいなくなっても半グレな人たちが台頭すると言う事実も提示してた
人がいる限りそうゆう勢力に終わりはないんだと感じさせる
でも、結局ヤクザであれ半グレであれ人の子
家族の形態は違っても家族の幸せを思う気持ちは一緒
そうゆう気持ちが辞めるきっかけになるのかもしれないね
まぁ、一度乗った船からはなかなか降りれないと思うけど
色々と考えさせられる作品だった
反社だった人達も普通に生活できてるといいな
本当の更生を望む人に幸せがおとずれる世の中になって欲しい
そんな事を思わずにいられない作品でした
まぁ、でも話が綺麗にできすぎてる感はあるかな
実際問題、反社の人の思想そんなに美しくないからね
ゲスな発想だから反社なんだよね
それ忘れてはいけないと思った
実際はそんな綺麗なわけがないよね
エンディングが残念!
舘の抑えめながらドスが効いた演技、枯れていく演技、山本の演技も良かった。終盤、山本(主人公)が、細野(元舎弟)に殺られるが、これは無いでしょ。短絡的過ぎる。常田の歌もイマイチ。残念!シナジー効果は感じられ無かった。
愛の話だった
ずっと一緒にいた弟分と、自分のことを家族と呼んでくれた柴崎組の人達と、愛した女性と子供への暖かい愛の話だと思いました。
何があってもその愛する人たちを愛し続けたし、愛する者が虐げられるなら過激な手段であってもそれを選んで行動する。
弟が殺され、どうしても仇を取ろうとした。家族を守るために自分が罪を被ったけれど、出所してみれば愛した家族は社会的に廃れてしまっていて、もう1人の弟は組をぬけていて、もう会わない方がいいと言われる。愛した女性を見つけて、子供がいることも分かって、親父の後押しもあって組をぬけて、もうひとつの家族を守ることを選んだけれど、結局拒絶されてしまう。愛する家族に、出ていってくださいと泣きながら懇願されることがどれだけ苦しいか、見ていてとても辛かった。
親父も死に、愛した女性には会いたくてももう会えない。残った希望の翼の手を汚さず守るためにまた罪を背負って、弟分の恨みも背負って、その弟分に看取られて死んでいく。
出て行けと言われても、あんたが帰ってさえ来なければと言われても、揺るがない愛があり、「ただ愛した」というのがピッタリだと思った。
未来に残した翼とアヤが幸せに暮らせますように。
尾野真千子は男前😍
この映画は日本ヤクザ(反社会的勢力)の衰退がひとりのヤクザの人間ドラマとして描かれる。義理人情を重んじる古典的なヤクザの家族的側面をラブストーリーを絡めて投げつけてきた。
暴対法が拍車をかけたことは事実。一方、犯罪の多様化、巧妙化や日本ヤクザに変わる外国人犯罪組織の台頭を後押ししてしまった。暴対法の警察権限は日本ヤクザだけに適用されるものだからだ(片手落ち)。藤井監督らしいバランス感覚のある正義感は、初めて「デイ・アンド・ナイト」をみた時の感じに通じるものがあった。
キャスティングのバランスもとてもよかった。尾野真千子に期待して観賞したのだか、期待どおり、いや、それ以上だった。柴咲組長(舘ひろし)と山本(綾野剛)の関係はラブラブ。おっさんずラブ? 舘ひろしはカッコよすぎで、コメディタッチになってしまうので、暗い内容を薄めてくれる。細野(市原隼人)、大原(二ノ宮隆太郎)も一緒に引き取る包容力(太っ腹)。若頭(北村有起哉)の切ない、悔しい気持ちもよく伝わってきた。寺島しのぶはひとり年を取らないw 尾野真千子もあまり変わらない。女優さんのメイクにまでは口を出さない? いや、まだ出せないのかな。若いから。
演技力のある魅力的なキャストたちで、セリフが緻密に回収される構成。真面目な脚本。ロマンチストで、誠実な監督の人柄を感じる。悪く言えばちょっと青臭いのだが、若い人も年配の人も魅了し、納得させる内容。
社会変化の早い潮流についていくのはカタギもヤクザも警察も大変な時代。政治による手当てが後手後手になると弱いものから淘汰されてしまう。国や地域の中で食物連鎖が進むだけ。不条理だ。
柴咲組が4人だけになった時のシノギが「うなぎの養魚の密漁」とは、泣かせてくれるw
運転中の大原が射殺されたのは組長を釣りに誘って出かける場面。
山本ら3人が拉致されるのも漁船。
綾野剛と尾野真千子がお互いの境遇を話す場面も駿河湾の夜の浜辺。
最後のシーンも尾野真千子の娘役が花を持って堤防を訪れる。
尾野真千子は大の釣り好き。BSの釣りびと万歳にも出ていて、1メートル、8.5キロのヒラマサを70分間のやり取りの末にあげている。男前だ。
尾野真千子、女子大生にはきつかったというコメントが目立つが、アタシは、ホステスをしながら、勉強する極道の女なんだから、チャラチャラした女子大生とは違うわけで、違和感はありませんでした。ベッドサイドでの「それも込みだろ」「今、やろうとしたでしょ。」「やらねーよ❗」の場面も好きだなぁ。女の度胸満点。この映画でますます女をあげたと思う。助演女優賞あげます。
見て損無しの傑作
やんちゃな時代の第1章。ヤクザ全盛期の第2章。は十分盛り上がり楽しめたが、衰退期の第3章はなんともいえない挫折のストーリーだわ。
【以下、思いっきりネタバレ注意】
組長は、ガンで全く覇気がなく組員もほんの一握りで十数年も組のために刑務所に入っていて帰ってきた男は組にもプライベートでもむしろ招かれざる客状態。
それにしても尾野真千子が可哀想過ぎるわ。大学の学費を稼ぐためにキャバクラでバイトして偶然知り合って惚れられた男がヤクザで殺人犯で刑務所。しかもその子を身ごもって女手1つで育て上げたにもかかわらず、男が帰ってきたことによって勤めていた役所を追われ、宿舎も追われ、娘も転校を余儀なくされるとはトホホ過ぎる。。。。
またせっかく手に入れた幸せを壊されたラストの市原隼人の衝撃も理解できなくはないわな。(本当は、写真をSNSにあげた男が一番憎いだろうが。。。)
タイトルなし(ネタバレ)
1999年。両親を亡くして、荒れた生活を送る二十歳そこそこの若者・賢治(綾野剛)。
先ごろ死んだ父親は覚せい剤使用の果て、頼りの薬を得られなくなっての自殺だった。
それからすぐのある日、行きつけの韓国料理の食堂で、居合わせた柴咲組の組長・柴咲博(舘ひろし)を、敵対する暴力団のチンピラによる襲撃を救う。
それからほどなく、町中で覚せい剤を売っている輩を襲撃し、彼らの薬と金をまんまと奪取したが、それがバレ、暴力団員に拉致されてフルボッコ、命を失う寸前のところで、柴咲組組長の名刺が出て来て、命拾いをする。
それが縁で、賢治は柴咲博は「親子の盃」を交わすことになる・・・
といったところからはじまる物語で、物語はその後、2005年と2019年との3つの時代を描いていきます。
覚せい剤には手を出さない柴咲組組長と、覚せい剤を憎んでいる賢治は、世間のレールの上では生きていけない何かしらのはみ出し者(アウトロー)ではあるが、いわば昔気質のヤクザという設定。
心底の共通点がある故の、ファミリー、疑似家族というわけである(心情的には、ほとんど家族である)。
そんな彼らが、本家を同じくする敵対組織との抗争になり、賢治が相手組織の若頭を殺(と)り、服役するまでが2005年の物語。
ここまでは、これまでのヤクザ映画とあまり変わらない(というか、ほとんど似たか寄ったか)。
ただし、町の臨海部にそびえたつ工場群のインサートショットを含め、藤井道人の演出は堂々としたもの。
『新聞記者』で現代社会への問題提起をした監督にとっては、描きたかったのは2019年のパートだろう。
暴対法(暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律)が施行されたのち、かつては必要悪という認識(多かれ少なかれの差はあれど)だったヤクザたちは、ほぼ絶滅危惧種、というか、存在自体が否定される状況となり、ヤクザをやめてからも、暗黙の「5年ルール」で人間としての権利を奪われてしまう。
それに拍車をかけるのが、SNSを通じての同町圧力で、賢治の舎弟だった細野(市原隼人・好演)がヤクザをやめ、産廃処理作業員として生活していても、生きづらさを吐露するシーンは胸を締め付けられる。
そんなヤクザの地位に取って代わったのがシロート集団、いわゆる半グレたちで、かつての柴咲組のシマでブイブイいわせている。
そのリーダ格が、行きつけの韓国料理の食堂の息子・翼(磯村勇斗)で、彼は、自分の父親がかつて柴咲組組員で敵対組織から殺られたことを長じてから知り、父親の仇を討ちたいと、心の底で望んでいる。
終盤、映画のキーになるのが細野と翼で、現代社会を描くには必要な設定で、なるほど、と思うのだけれど、最終盤になってから、賢治のヒロイックな行動と悲劇的な結末が、どうも嘘くさい。
いや、娯楽映画と肚をくくっての映画ならば、このヒロイック悲劇もある種のカタルシスになるのだろうが、藤井監督にはもうひとつ斜め上を目指してほしかった。
賢治のヒロイックな行動で救われた(かのようにみえる)ふたりが出会うラストは、やはりひと昔以上前の映画の決着点にしか見えず、個人的には、登場人物だれもがバラバラになってしまうようなラストがよかったのではないかしらん、と思う次第です。
とはいえ、力作であることは確かですが。
映画を観終わって思い出したのは、ドキュメンタリー映画『ヤクザと憲法』(これは観る前から想起していましたが)と、金子正次脚本・主演、川島透監督『竜二』です。
不幸を精算した綾野の笑み
綾野の映画はネガティブな終わりが多い。今作、一見そう観えるが、最後は自らのカルマを清算して亡くなったような気がします。海の中の彼は笑みさえ浮かべていました。生まれる前からヤクザとして苦闘して、精算して死ぬこと選んできたとしか思えません。確かに私たちの生きる3次元の世界では、ヤクザは悪です。しかし、宇宙の流転から見ると、悪でも善でもない。ただ、生まれた環境の中で起きる出来事でしかないのかも知れない。それにしても親父の舘ひろしの貫禄が凄かった。いぶし銀のような輝きがありました。いずれにしても、3次元の現代社会はIT の凄まじい発達により、グレーの世界が成立しなくなりつつあります。悪を隠蔽することがますます出来なくなりました。ただ、悪がなかったら善がないわけで、悪が消える事はありません。仏教で言う10界互具は永遠なのでしょう。
不自由なく育った人が観ても。
評価がすごく良いので観に行きました。好きなキャストとか監督も関係なく。
しかし、反社に関わると本人も周りも不幸になるんだよ。と教わっただけのような気がします。自分か恵まれてるからかそれほど感動しない。
ケンジだって幸せになりたかっただろうに。改めて親の責任はあると思った。最後に海で3台のスクーターの音を聞いているケンジの表情が幼く見え印象的でした。
反社よ、さらば
映画comで高評価だったので、鑑賞した。
結果は面白かった。
いわゆるヤクザ映画(組通しが抗争するみたいな)ではなくて、反社への取り締まりが強化されていく中、衰退していくヤクザのあり方を描いた映画だった。
一言で言えば反反社だ。反社になるな!反社になると不幸になるぞっという内容だ!
なので、反社サイドの殆どの人が不幸になっている。舘ひろしの柴咲組は衰退していくし、残ったヤクザ達も結構惨めだ。綾野剛に至っては最後は殺されてしまう。誰も報われない。
悲しいのは尾野真千子演じる由香で、本人は真っ当に生きているのに反社と関わってた過去があると噂が流れただけで、仕事を失ったし子供も学校を転校することになってしまった。
映画は3部構成で、1999年、2005年、2019年の各年代に別れている。なので、出演者は20年歳をとる。尾野真千子39歳は2005年登場時は大学生だったので、20代前半はちょっと無理あったけど、2019年代での終盤の演技を見れば、致し方ないのも頷ける。映画の中でも老けてるとツッコミは入ってる笑
綾野剛は格好良かった。先日のドクターデスの遺産でも格好良かったが、本作でもやっぱり格好良かった。側近として主役級実力者の市原隼人がいたのも引き立てて良かったと思う。
舘ひろしの演技を観たのは、あぶない刑事以来な気がするが、ヤクザの組長らしく、また格好良かった。2019年代はガンと闘病しているのだが、声量を落として老いを表現していた。
映画の舞台は静岡県の沼津・富士付近の海の近くっぽい。やたらと同じ工場の映像が挿入されるんだけど、多分、時代と共に街の表情は変わるけど、同じ街の出来事だってことを表してるのかなと思った。
とにかく、反社にはなりたくない!そう思える映画だった。ヤクザなど道を外す人は何故道を外すのかは分からないけれど、この映画を見たらヤクザになりたいとは思わないだろう。
負の連鎖が最後には断ち切られているのが良かったと思う思う。翼は(不良っぽいけども)罪を犯さず真っ当に生きていきそうだ。
ストーリーは下(私の記憶だから正確ではない)
1999年
山本賢治(綾野剛)は父の葬儀にジャージで参列した。そこには刑事の大迫和彦(岩松了)がいて山本は尿検査をさせられる。
山本は仲間を連れて移動中に薬の売人を見つける。薬と金の入った鞄を売人から暴力によって奪うと仲間と共に逃走した。
夜、海に行って売人から奪った鞄から金を取ると、中の薬には手を出さず海に捨てた。そして、仲間と共に焼肉店に行く。
焼肉店は木村愛子(寺島しのぶ)が切り盛りしていて、背中には幼い翼(磯村勇斗)を背負っていた。
山本が焼肉を食べていると、柴咲組の親分の柴咲博(舘ひろし)が部下の中村努(北村有起哉)らを連れて入店してきた。
しばらくすると、焼肉店に柴咲組を襲うために複数人が店に入ってきた。柴咲組の組員と争いとなる中、襲撃者が銃を取り出し緊張が走るが、その襲撃者を山本が倒してその場が治まった。
後日、山本の所に中村がやって来て、山本を柴咲の所へ連れていく。柴咲は山本に感謝し組に入ることを提案するが山本は断った。
山本は街に出ると、侠葉会に拉致される。先日の薬の売人は侠葉会の者だったのだ。
山本が目を覚ますと、拉致先には侠葉会会長の加藤雅敏(豊原功補)がいて、山本の仲間も拉致されていた。加藤は薬の所在を山本に聞くが山本は答えない。山本の仲間に聞くと海に捨てたと答えた。
加藤が代償として内蔵を売ろうと山本らを海外船に乗せようとするが、山本のポケットから柴咲組の名刺を見つける。その後、山本は解放された。
この件で山本は柴咲組に入ることを決意する。
2005年
柴咲組の大村は若頭に就任する。山本は部下と大村の昇進を祝った。
侠葉会が柴咲組のシマのクラブで酒を飲んでいるが揉めている。場を治めるため山本らがクラブに行くと、侠葉会若頭の川山礼二(駿河太郎)がいた。川山はかつて山本らを拉致し山本に暴行を加えている。山本は川山と口論の末、川山の頭を酒瓶で殴った。
川山は頭を抑えながら店を後にする。山本はその店に留まり酒を飲んだ。隣には工藤由香(尾野真千子)がいた。手を怪我した山本のケアをする由香に山本は惚れた。
山本は店を出る際に部下の細野竜太(市原隼人)を介して連絡を取った。店のママに言われるまま、由香は山本の自宅を訪れると、山本にいきなり襲われた。女が男の家に来るのはそういうことだろ?と山本は言うが由香は完全に拒否をした。
柴咲は山本の尻拭いのため、加藤と会食をした。加藤らはシマを手放せと要求するが柴咲は断った。
山本は柴咲と車で移動中、由香の話をした。車内はヤクザなりに和やかである。すると二人乗りのバイクが併走してきて銃で発砲してきた。山本は壁となって柴咲を守った。山本は左肩に被弾した。車が道路を外れ停車すると、山本は足を引きずりながら二人を追いかけたが、2人の姿は無い。車に戻ると、運転手の大原幸平(二ノ宮隆太郎)が射殺されていることに気付いた。山本は涙を流して部下の死を悲しんだ。
大原の葬儀に刑事の大迫が現れ、本件を警察が預かることを提案した。部下は反発するものの柴咲はそれを承諾した。(実は大迫は侠葉会と繋がっている。)
入院中の山本は今回の件が警察預りとなったことに不満を持った。病院を抜け出すと、侠葉会の山川がいるクラブに銃を持って侵入した。山川に向かって発砲する寸前の所で若頭中村が現れ、中村がナイフで山川の腹を刺した。中村は山本に後を頼むと告げたが、山本は中村を逃がして自身が罪を背負った。山本は山川の腹を複数回刺して店を出た。
山本は由香の家に逃げる。山本は由香と一夜を共にする。由香が目覚めると、山本は既におらず、机の上に300万円が置かれていた。
山本は警察に捕まり、刑務所に入る。
2019年
逮捕から14年後、山本は出所すると大村が迎えに来ていた。山本が柴咲組に到着すると組員は少なく、出所祝いが開かれるも山本含めて6人しかいなかった。組長の柴咲は癌を患っており、山本の出所祝いに挨拶だけ参加すると直ぐに席を立った。
シマを失って組のしのぎは厳しくなったようだ。山本が今何をしてるのかと尋ねると、深夜の密漁と薬の売買と知る。薬の売買に手を出した中村に山本は突っかかるが、しのぎのため致し方ない。
山本は由香に連絡するが繋がらない。
かつての部下細野と連絡取ると、一緒に焼肉を食べた。細野はヤクザを辞め産廃業者に拾われそこで働いていた。また結婚し子供もいる。細野はヤクザを辞めても人間として扱われるまで5年かかるという5年ルールがあると言う。焼肉の会計で山本が奢ると言うと、細野はそれを拒否しお金を支払ったら逃げるように店を後にした。
約肉店にいた翼は成長し、ビジネスで成功していた。幼い頃、勉強していた事が将来に繋がったようだ。
由香を見つけたと細野から山本に連絡が入る。由香は地元の市役所に就職し働いていた。山本は由香の退勤時間まで外で待っていた。由香と再会した山本は自分に子供がいることを知る。
山本は親父の話もあり柴咲組を辞め、細野の産廃業者で働くことになった。そして、由香の家で娘と生活することになった。娘には自分が父親であることは明かしていない。
ある時、山本は細野と同僚の一人と3人で食事をした。同僚が写真を撮らせて欲しいと一枚撮った。同僚がこの写真をTwitterに上げたことを発端に自体は急変する。
細野は元ヤクザとバレて妻と子供を失った。由香は上司に呼び出されると、反社と付き合いのある人材を雇用できないと言われ、役所を退職することになってしまった。市民住宅からも追い出されるので、娘と共に引っ越すこととなる。山本が現れた事で全てが狂っていく。
翼は侠葉会の会長加藤の家を訪れる。加藤にヤクザの時代は終わったと言うと、加藤は怒り、翼の父を殺したようなニュアンスの言葉を返す。
翼は自身の店に戻り、刑事の大迫に写真を見せる。写真には大迫がヤクザと会食している姿が写っている。
翼は父の仇を打つため、加藤と大迫を殺すことを企てる。襲撃に行くとそこには山本がいて、山本は加藤と大迫を殺害していた。
山本は海岸でタバコを吸うと、そこに細野が現れ山本はナイフで刺される。細野は家庭が崩壊した原因を山本のせいにしたためだ。山本はそのまま海へ落ちた。
後日(一年後?)、翼は山本が死んだ海岸に来て、献花しタバコに火をつけ供養した。そこに山本の娘が現れて、翼にお父さんはどんな人だった?と尋ねる。翼は目の前の女性が山本の娘と悟ると涙を溜め、少し語ろうと誘った。
ヤクザの哀しみ
ヤクザの興隆と時代の移り変わりによる衰退を、綾野剛演じる1人のヤクザの人生を通して描いた作品。
3章立ての構成で描かれているが、一番描きたかったのは3部の2019年、ヤクザが世の中からひどく虐げられる時代になってからだろう。
いわゆる反社として世の中から排除され、足を洗ったとて社会復帰もままならず、親しかった人たちからも疎まれてしまう主人公の姿は哀しい。
ラストの一連の海シーンは美しく、すこし救われるような気持ちになった。
なかなか重いテーマながらしっかり面白くて、藤井監督の力量を感じる。
綾野剛や舘ひろしをはじめとするキャスト陣もすごくいい。特に磯村勇斗は今後の活躍がますます期待できるな〜とワクワクした。
シノギをかけての切った張ったの世界
シノギをかけた切った張ったの世界はヤクザだけでないと感じました。
後半尾野市原が職を無くします。コンプラという時代ヤクザもシャバも変わりないと思い。
役所もやがてはAIに変わり産廃も福島原発最終処分場など時代の変化に?
生き残りをかけた人間同士の切った張ったの世界になるかも?と思い。誰にでも居る場所など無くなるのかと?冷たい時代を巧く描き我々に問いかけます。
親父という存在がこの日本から無くなり随分たちますが大ラス若い2人が親父の幻影を語ろうとして終わる。本当に夢のある国にして欲しいとねがわずにはいられず。
新聞記者同様に平成史を巧みに使い。今の我々に問いかける監督にはキツイけど参った。
Family und .....
以外に奥が深いのかも。(笑)
やくざの世界。(笑)
初代がいて、とりまきで、その下、そしてその下。(笑)
時代とともに、社会の変化とともに。(笑)
初代の方法がなかなか使えなくなってきて。(笑)
そんな移り変わりと、いろいろと。(笑)(笑)
スクラップ アンド ビルト と。
もっとはやく解散していればよかったのかどうなのか。(笑)
まあ仕方がなかったし、あれはあれで最適なのかどうなのか。(笑)
アクションなど昭和な感じで。(笑)
ある種の深さと、それゆえの、伝統的な、ヤクザ映画なのかどうなのか。(笑)
ある意味、深いようなどうなのか。(笑)(笑)
リアル
柴咲組の年配の舎弟2人と見習いみたいな若者の身なりや動きが、ヤクザと憲法にでてきた人たちとそっくりで面白かった。てことは、かなりリアルってこと?
ヤクザと憲法見た時も思ったけど、国家権力の方がよっぽどおっかない。
ラストが.....‼️
最後まで引き込まれてしまいました😃
1人の役者さんが20年の歳月を演じても違和感を感じさせない、綾野剛に脱帽です。
本当は、☆4つにしたいのですが、ラストに主人公の山本がなぜあの修羅場から堤防に行けたのか⁉️山本を殺した細野は、なぜそこに山本がいると分かったのか⁉️
あり得ない設定に急に冷めてしまいました。
良く日本映画にあるのですが、今まで作り上げてきた世界観が一瞬で台無しになってしまって本当に勿体ない映画です‼️
あえて、☆2つにさせて頂きましたが、観る価値のある映画です🎬
ヤクザと家族 The Family
とにもかくにも令和になったらスクリーンサイズをスタンダードにして閉塞感を演出する発想だけでもスゴい⤴️⤴️
ウェス・アンダーソンの「グランド・ブダペスト・ホテル」とは真逆なんだもん‼️
愛の形
主人公の選択の連続が結果的に主人公にとって悪い方向へ流れた。でもそこの選択には必ず愛があったように思う。私達の人生もそうだ。何かを得るには何かを切り捨てなければならない 。この主人公は愛する家族のために自分を犠牲にした。混沌とする現代を生きる私達にとって愛とは何か深く考えさせられる作品である。
Family Et Mafia!!!!????
うーーーーん。(笑)
みんな崩壊??みたいな。(笑)
いまいち歯切れの悪い、すっきりしない崩壊の仕方。(笑)
シニア向けなのかどうなのか。(笑)
スッキリしない感でなんかグダグダな感じが好きな昭和の匂いと。(笑)
個人的にはモットあっさり、ぶっ飛んで欲しいけれど。(笑)
歯切れも悪いし、テンポも悪いし、なんかすっきりしないし。
観ていて退屈だし。(笑)
ヤクザってこの設定だとお金持ちというか、貧乏そうなのに、貯金あんだろうなーーーみたいな。
(笑)(笑)
コミュニケーションが下手。(笑)(笑)
そんな映画。(笑)(笑)
みそぎ映画ですな。(笑)(笑)
おすすめはしません。(笑)(笑)
身も心も震えた
綾野剛さんが素晴らしい演技で、魅力が炸裂してました。今までの綾野剛さんで一番良かった気がする。感受性が凄い演技。舘ひろしさんも、普段のあたたかい性格が滲みでていて、優しいヤクザにピッタリ。
敵対するヤクザの豊原功補さんの凄みや、愛くるしい尾野真千子さん等、適材適所でキャストみなさん良かった。
最後の綾野剛さんと、市原隼人さんのシーン、市原隼人さんの哀しみや、綾野さんに対する憎みきれない愛情が出ていて、そこに、丸ごと受け止める綾野さんの表情。
迫真の演技のぶつかり合いで、観ていてこちらも鳥肌が立って、マスクしながらですが(笑)鼻水垂らして泣きました。
鳥肌が立って、身も心も震えました。
帰りの電車で、あたたかいシーンや哀しいシーンを色々思い出して涙目になりました。
主題歌の「FAMILIA」も素晴らしい曲でした。
藤井道人監督は、作品によって色合いの違う球を投げてきて、これから先も追っていきたいなあと思いました。
良い作品をありがとうございます。
コロナで世界中、悲しかったり焦燥感がありますが、良い映画、芸術は、やっぱり人間の大切ななにかを揺り動かすんだなぁ、と思いました。
さすが綾野剛
主演の綾野剛さんはどんな役柄も上手いが特に今回の役柄
チンピラからヤクザになりその後と変わりゆく役を安定してこなしている。
舘ひろしさんとの共演が初めてやったんですねぇ
舘ひろしさんもピークのヤクザの親分は優しさの中に凄みありで。
それにしても、1番は翼役の磯村勇斗さんじゃないか?!
今日俺で卑怯な不良役の後はドラマで普通の役をしてることが多かったが
不良役が安定する、なんか好き、金髪似合う
市原隼人さんもアニキを慕いながらも幸せな家族を守りたい複雑な所も良かった。
駿河太郎さん!
この方も敵役では憎たらしい。
優しい役の時は本当に優しいのにね。
北村有起哉さんのあの辺りの存在もしんどい所ですねぇ
観てるだけで哀愁のある立ち姿、好きです。
それぞれに書いた人意外にもキャストが素晴らしい映画でした。
それにヤクザ映画はあまり好きではないんだけど
こんな内容ならアリ!と思った。
ヤクザがカッコいいだけの映画はあまり好きでないので。
暴対法の後、ヤクザの生きづらさを描くと共に、薬など悪い事に平気で手を染める人達はヤクザでも上手く残れていて
どの仕事でも世代でも不器用だと生きづらくなるんだなぁ
ヤクザの契りを初めて深い物だと感じた映画でした。
ヤクザと家族
主演の綾野剛はじめ、全ての出演者の演技が本当に素晴らしく、衝撃的な作品。
ヤクザの時代の流れが上手に描かれていました。
わかってはいたものの、目を覆いたくなるシーンが多く、苦手な私は辛い時もありましたが、物語が進むにつれ、その世界にどんどん引き込まれました。
若い頃からヤンチャで喧嘩っ早く、ヤクザという世界で生きる主人公には正直共感できなかった。
でもそこしか行き場はなくそこに家族を求めていたと思うと、足を洗ったあとはこのまま幸せになってほしいと思いながら観ていた。
愛する人を見つけて、ただ普通の家族になりたいと、真っ当な人間として生きようと頑張っていたのに。
真っ直ぐで仲間想いで不器用な主人公だった。
最後は、愛子さん、由香と娘はどうか幸せに暮らしていますようにと願いながらエンドロールを観ていました。
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