ヤクザと家族 The Familyのレビュー・感想・評価
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いい意味で、昭和のやくざ映画
刑期を終えたヤクザが出てくると、世の中も組も変わっている。
その中で戸惑い、うろたえ、だんだんと自分の居場所をなくしていく。
キレッキレッの昭和のやくざ映画だと思いました。
令和の時代にこういう映画が出てくるとは思わなかった。
俳優陣はさすが。
綾野剛も舘ひろしも。
北村有起哉はNHK[エール」で改めて観たけどいい俳優だなあと思いました。
父親の北村和夫もよかったけど、父とは違う芸風で。
尾野真千子は「ナミヤ雑貨店の奇跡」でかわいい人だと思ったけど、この映画でも若い時から年配までをかわいく演じていて素敵だなあと思いました。
家族になること
生まれながらに、あるいは親子を契って、あるいは出会って双方が合意して、家族が作られる。それぞれのシーンが印象的だった。
特に山本とゆかが再会するシーン。ヤクザにも帰る場所が必要な時があることが、真に迫ってきた。
「新聞記者」も見て、そちらは妻としての女性がほとんど描かれなかった点で観賞後にもやっと感が残ったが、山本を待たなかったゆかの姿は、比較的受け入れやすかった。ものすごい苦労をかき分けて生きる信念の人だと思うし、そこに山本も惹かれたのだろうが、ものすごい苦労人ですよね。
あゆこさんも苦労は耐えないのだけど、見る側にとっては明るさが救いになった。20年の経過を、一番自然に演じ分けていたのは寺島しのぶ。
若い勢いと年長者の迫力も重要な対比で、つばさとあやが光って見えた。家族の歴史の描き方としてじょうずだなと思いました。
マジメにヤクザ
静岡県のある町で、ヤクザになった男の話。
1999年に覚醒剤が切っ掛けで父親を亡くした原チャリヤンキーが、世話になっているおばちゃんの営む韓国料理屋で、町の大物柴咲組長を助けたことが切っ掛けで、命を救われ盃を貰い巻き起こって行くストーリー。
しのぎに女に個人的にも因縁のある侠葉会とのいざこざに、とヤクザとしての隆盛をみせ、暴対法によりヤクザでは生きられない世の中に戸惑う姿をみせて。
ヤクザとしてしか生きられず、ヤクザをやめてもレッテル貼られ人権はなしですね。
スカした感じは受けないけれど、漢臭さはきっちりあって、任侠世界に於いての家族をしっかりみせてくれる作品で、哀しきヤクザ映画としてとても面白かった。
そしてラストの若い2人のやり取りは痺れた。
チェック
クオリティー高い
悲しく映るヤクザの生涯
ヤクザと人権
ラスト10分でリアリティ破綻…😫
怒号と静寂を効果的に使った演出でリアリティあったのに、社会派的内容も濃くなって来た最後の最後、何故にチンピラ時代からの2人の関係があんなことに!?
99%、いや99.99%ああはならないし、仮にあったとしても責任は市原側なのだからむしろ逆。
奇をてらい過ぎてて少し吹いた。
ただ、とにかく役者さん達は素晴らしい。
綾野剛、やはり彼の世代では先頭を走る、いや既に日本映画界には欠かせない存在!
おそらく彼は何がしか本作品がらみでの主演男優賞を獲るだろう。
そうそう、エンディング直前にわざわざ手書きフォントで自分だけ「A Film By …」って監督どんだけナルシストだよ!!エンディングの最後に流れる「監督…」表示だけじゃ物足りない!?
ここ二十年の時代考証の正確さたるや
あるはぐれものの人生を、1999年・2006年・2019年で切る
居場所がなくてヤクザになり、やっとできた大切なものを守るために服役して、14年ぶりに出所したらこのコンプライアンスの世の中っていう
予告見たときに強く惹かれて観てみたらこれは重面白い
それぞれの時代の考証が素晴らしいからか、空気感から含めて心を持っていかれる
なんかそういうアウトローっぽいのがカッコ良かった時代は確かにあって、そこからなんとなくの世の流れで深く考えずに世間が排除に同調したから、雑に居場所を失っていく人と見た目違う文脈でそれを再生産していく人と
そんなこと思いながら鑑賞後にこの映画のチラシを見返す
そすっとね、実に味わい深い
これは本当に深い映画だったなー、素晴らしかった
また見たい
零落するヤクザ業界と代わりに勃興する反グレ集団を縦軸に、1人のヤクザの家族関係(実・義理)を横軸に描いた作品
作品名に込められてる意味って
もしかしたら、The Family をタイトル末尾に付けた理由についてわかったかもしれない。
主人公山本には、ヤクザと”家族”の関係を結んだが、親父からも言われて組を抜けることを選んだ。
そして、ホステスの由香と”家族”になったが、それはSNSへ投稿された写真一枚で崩れた。由香からは土下座でもう会わないでほしいと。
家族ってなに?への切り込みがなかなか面白かった。
ヤクザと契りを結んだ家族も、子どもを通したつながりだった家族からも遠ざかることとなり、
最後は、一般的に家族とは言えない、関係の遠い翼のために決着をつけに行く。
多分山本にとっての”家族”は、契りや法律などの縛りのある家族ではなく、家族=自分の居場所となるところ、人なのであって、それがThe Familyなのではないかと思った。
翼に若いときの自分を重ねた山本は、先回りして自分の手を汚すことで翼を救う。
善では人を救えないと悟って、悪で人を救うというねじれも気にしないのは、きっとThe Family のためだからだろうなと。
色々とリアルにはありえないし、男気の言葉で片付けられたくないような心地よくないシーンもあったけれど、目をつむることにする。
その救いは、ラストの翼から自身の子へと引き継がれるような予感で終える。
それは、血で血を洗うことの悲痛なねじれに終止符を打ってくれるような、人の死や悪で人を救うねじれの連鎖が山本によってなくなったような、希望なんだろうと思って少し救われた気がした。
やくざ映画の幕引き
余韻が凄まじい映画です
綾野剛さん主演、舘ひろしさんや
北村有起哉さん、市原隼人さんが脇を
固めるのを知り楽しみにしていた
映画でした。
期待を裏切らない映画でした。
役者さん達の凄まじい演技力と熱量。
そしてカメラワークがとても好きです。
かなり辛い展開のお話なのに見終わった
後には温かい気持ちにもなれたり、
自分の人生を振り返ってみたり。
しばらく余韻にひたりたいと思います。
もう一度映画館で見たい映画です。
磯村勇人くんの演技、光ってましたね。
そしてやはり綾野剛さんは裏切らない。
綾野剛はどこにも居らず、山本という一人の人間が確かに画面の中に存在していました。
良い役者さんですね。
#10 よく考えてたら私ヤクザ嫌いだった
綾野剛さんの演技が良いという評判にひかれて見に行ったけど、よく考えたら私、ヤクザとかヤンキーとか暴力ふるう人たち大嫌いだったんだ〜。
よって映画的にも主人公の気持ちには入れず。
「あんたなんか好きになるんじゃなかった〜」って言う尾野真千子さんとの絡みが朝ドラ以来で良かったっす。
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