劇場公開日 2021年1月29日

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ヤクザと家族 The Familyのレビュー・感想・評価

全505件中、381~400件目を表示

4.0演技が素晴らしいし、監督の手腕がさすが。

2021年2月2日
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最近映画館で観るものが不作気味だったところに。
きました、これは素晴らしい。
綾野剛の役幅って広いですね。印象に残っているのは「怒り」の気弱な役ですが、今回はバリバリのヤクザ。めちゃくちゃ似合ってる。
サマになってるだけでなく、暴れ放題の若い頃から、組に拾われてヤクザになり、服役してカタギになるまでの年月を見事に演じ切る。
舘ひろしも良かった。比較的少ないセリフの中に何とも言えない暖かさとドスを含むのだけど、大きな手で頭をクシュッとしたり抱き寄せたり、本当の息子のように結ばれた関係に胸が熱くなる。

ヤクザって・・・
好きでやってるわけじゃないんだな・・・
皆ああなるしかなかったのか・・・

ヤクザの人権て… 考えたこともなかった…
組を抜けても、たとえ改心しても、世間にはなかなか受け入れてもらえない…
生きる場所が、他にないのか…

色んな事を感じながら迎えた終盤。
結末がショックすぎた。

あと1人、主人公を慕う食堂の可愛い男の子が成長して半グレになってからを演じた磯村君の演技がとても光っていた。これからが楽しみな若手俳優だと思う。
彼の目の演技、ちょっとすごいですよ。

さすが「新聞記者」の藤井監督。34才なんですね。
凄い才能と技量です。

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Mariko

5.0次の日まで引きずるほどの魂がえぐられるような作品に出会った

2021年2月2日
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1999年から2019年までの20年をヤクザの世界の男たちの栄枯盛衰と愛を求め続けた一人の男の半生を描いた作品、と言えばシンプルに聞こえるが、これはただのヤクザモノ映画ではない。ヤクザ×社会派映画。それは愛と憎悪、義理と人情、金と名誉、差別と偏見、そして社会の変化によって排除されて消えゆく者たちのとんでもなく切なく、まるで魂をえぐられるような、見終わった後その場からしばらく動けないほどの深い深い余韻に包まれる。人によってはその場で叫びたくなるような、もう、とてつもない傑作だ。

愛に飢えた弱く儚い部分と、義理堅く人情に溢れた温かい部分を併せ持った山本という男を演じた綾野剛の生き様が表れた渾身の演技×舘ひろしの包容力と渋みのある演技は観るものを惹きつけ離さない。

◎前半のtheヤクザ映画的なシーン、男のロマン溢れるシーンには女の本能が掻き立てられる。男は強くとか、女を守るものだと言うとフェミニストに怒られそうだけど、やっぱり女って強い男が好きなわけで、ヤクザもの好きには堪らないであろう。

◎2019年からのシーンは社会派映画、反社会勢力によって彼らの存在さえも認めてもらえないような社会でなんとか生きていく柴崎組や山本たち。
足を洗いせっかく手に入れた幸せさえも、社会派の波や圧力に飲まれてあっという間に壊れてしまう。

◎寺島しのぶ、尾野真千子演じる、その男達を愛する女達にも注目だ。
愛してはいけない男を愛してしまうこと、愛する男の命をつなぐこと。

山本は金も、社会的地位も、生きる場所さえも失っても、「家族」と「愛」と「義理人情」だけは最後まで持っていた。

負の連鎖が引き起こしていることも本作から忘れてはならない。

やるせない、切ない。涙なしでは見られない。
全力でお勧めする。是非劇場でこの臨場感を味わってほしい。

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あさ

5.0タイトルなし(ネタバレ)

2021年2月2日
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泣ける

悲しい

難しい

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ファルコン

5.0血と契、家族の絆を別の側面から描く

2021年2月1日
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kenshuchu

3.5ヤクザの勃興と衰退から置かれた立場をどう解釈すべきか、これは悲劇か必然か

2021年2月1日
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泣ける

怖い

難しい

「エリートすぎる映画」に映り、何度反芻しても消化不良を起こす。どちらかというと、出来すぎていて感情を生む隙がない。圧倒されすぎて、感想を書こうとしている今も。
健坊が家族として迎え入れられ、のしあがっていく様は圧巻。時代が変わろうともヤクザという地位は不変だと思われていた。しかし、14年でガラリと変貌する。黒塗りのセンチュリーやセルシオからプリウスに変わったように、社会を義理人情で治安維持にする姿などまるでない。悪しきレッテルだけが貼られる。そこに寄り添うヤクザと言う名の家族はすっかり痩せ細り、幸せどころか人権をも失う。これは社会が孤立させているのか、因果応報なのか。悶々とした感情が彼らの遠吠えから問いかけられる。その一方で、「半グレ」が対等する今も透けており、生きるには形を変えて適応することの必然性も垣間見える。そうした感情の錯綜が作品全体のメッセージをぼんやりとさせている。よって、圧倒されただけに留まってしまった。これは相性の問題だとは思うが。
現代に突き刺す「ヤクザ」の行方。「The Family」の副題からも分かるように、ヤクザはもうそこにいない。「家族」だけは途切れることのないものとして残っている。では、彼らは今どんな存在にならねばならないのか。現代の無情は仕方なしと思ってしまう自分もいるのだが。書き終えようとする今も、整理はつかない。

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たいよーさん。

3.0太刀ひろし

2021年2月1日
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あにき

5.0

2021年2月1日
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ブレミン

4.5不条理は一般の社会にこそ蔓延している

2021年2月1日
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おたま

5.0平成と令和とヤクザと

2021年2月1日
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個人的に新聞記者は良くなかったが、今作は時代の流れについていけないものという点ではかなり良かった。
反社、反社と言われるという言葉があるように、現実でも反社会的の定義がわからないというのは理解出来る。
無論犯罪はいけないことだが、だからといって更生しようとしているものの妨げをしてないだろうか?
俯瞰で見下ろす演出もヤクザ映画っぽくないと思う。
昭和と平成になった井筒和幸監督の「無頼」とは対になる作品。

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METHIE

4.0納得の出来映え

2021年2月1日
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変わりゆく時代を生き抜く男たちを3つの時代の価値観で描いたヒューマンドラマ。ヤクザ映画を抗争目線ではなく家族目線で描いている。ストーリーは2部構成になっていて主演の綾野剛を筆頭に実力派揃いのキャスト陣の演技も素晴らしく、冒頭のシーンから一気にスクリーンに引き込まれた。
新聞記者で一気に注目度が増した藤井監督ですが、今回もさすがと思わせる納得の出来映えで矛盾と不条理が多い現代へのメッセージ性も感じた。
2021-15

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隣組

4.5ヤクザは悪か、善か、

2021年2月1日
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よっちゃんイカ

3.5タイトルなし(ネタバレ)

2021年2月1日
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きょん

5.0脚本も演技も見応えがあり、ズシリときます。

2021年2月1日
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ふだんからヤクザ映画はあまり観ていないので、名前だけで敬遠していたが、藤井道人監督と知って俄然観なくてはいけないと足を運びました。
そして期待に応える、いやそれ以上の心にズシリとのしかかってくる作品であることを実感。
こういう感覚は年に一度あるかないか。脚本もよいが、綾野剛の熱演、尾野真千子、磯村勇斗の表情のよさ、両方が噛み合っている。
ヤクザが主人公だけれど、暴対法で社会が変わっていく中での一面を、個人の悲哀として抉った社会派映画。藤井監督の実力に感嘆。

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susuumucchi

4.0まともなヒューマンドラマ

2021年2月1日
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休日天気が悪いと、映画の日。

天気の良い日が続いてたので、作品はノーチェック
物色してて、これは無いなとレビューを見ると、そんなに?ってぐらい高評価で、決定。

任侠ヘルパー的な物をイメージしてがが、どんどん進むにつれて、これはまともなヒューマンドラマで、なるほど良い映画で、役者も皆さん良い表情❗

ただ、、、良い映画と思えば思うほど、、すいません。。舘ひろしさんじゃないだろ。。と。。
見た目は良いのにねぇ、、、
好い人過ぎて任侠っぽさが無い。。

もっと往年の迫力ある役者さん居るだろ、、、と残念な感じも。。

例えば、役所広司とか、西田敏行さんとか小林稔侍さんとかだったら、任侠親分も優しいお父さんも本気な演技が出来てたであろう。

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NOM

4.5沢山の感情が溢れた

2021年2月1日
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もっと色々な事情がある人のために居場所を作ってあげたい、そんな人が周りにいたら突き放すのではなく手を差し伸べたい。そう思わさせてくれる映画でした。

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ゴブリン

3.5ヤクザよりもネットの方がよっぽど怖い

2021年2月1日
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泣ける

悲しい

難しい

ワンデーフリーパスポート3本目は「ヤクザと家族 The Family」です。
綾野剛×舘ひろしということで中々期待していた本作。昨年は「初恋」のみだったヤクザ映画だが、今年は今作と「孤狼の血Ⅱ」の2本が公開。ヤクザ映画好きとしてはたまらない1年です。
評判がかなりいいため、逆に不安に思ってしまう。どんなもんかと疑心暗鬼な気持ちで鑑賞。

評判通りの出来でした。
まさか、ヤクザ映画でここまで泣けるとは...。
抗争だけじゃない、彼らの生き様や苦悩を美化せず描いている。

1999年、父親を失い細野と大原でその場しのぎの生活を送っていたケン坊こと山本賢治(綾野剛)。ある日、行きつけの愛子(寺島しのぶ)の店で飯を食べているとチンピラが店にいた柴咲組組長(舘ひろし)を襲うが、山本がその危機を救う。

紛れもなく過去最高の演技をした綾野剛。
最初は新宿スワンかと思ったが、女を襲うシーンは日本で一番悪い奴らを思い出し、まさに彼の俳優人生の集大成だなと。自身のインスタで「渾身の作品が生まれました」と綴っていただけはあるなと。素晴らしい演技でした

もちろん、舘ひろしを始め役者全員生き生きとしている。個人的には寺島しのぶと岩松了が好演だったと思う。寺島の安定感のある優しく頼れるみんなのお母さん的存在、岩松の妙に苛立つ生意気で実は弱い刑事。
まさか岩松了を一日で2回見れるとは思っていませんでしたけどね笑

脚本、映像、演出共にお見事。
テンポは良いわ、街並みの懐かしさや自然の美しさをとても綺麗に写しているわ、体当たりで迫力のある演出にはドキドキするわで大満足。
伏線回収も美しく、同時に難解さもあるため何度でも見たくなる。よくわからなかった点があるので、そこも含めまた見よっかな。

主題歌が流れた途端、涙がボロボロとこぼれ落ちた。
何か聞いた事ある声だなと思ったらking Gunの2人。そりゃ染みるわけだ。いつぶりだろうか、ここまで泣いたのは。

ただ、淡々とし過ぎているんじゃないかと思う。
重厚感が無く、グッとくるものが少ない。衝撃が伝わってこなかったりと残念な部分がいくつかある。
挿入歌や編集にもっと手を加えて欲しかったな。

暴力団組員は組を辞めても5年は人として見られない。口座も家も社会からの信用も得られない。
更生しようにも出来ず、またヤクザになる羽目に。
ヤクザが怖いのはもちろんだ。出来れば関わりたくない。
ネットでは平気で人を傷つけ自殺に追い込むことが日常茶飯事となってしまっている。罪のない一般人を殺すのだ。本当に恐ろしいのはどっちだろう

深く苦しく今の時代に必要な映画でした。
ヤクザ映画を見ない、見たことがない方でも是非見てください。オススメします。

追記

良く考えればですね、これ雰囲気に騙されているんじゃないかなと笑 綾野剛と主題歌は神だけど、映画の脚本としては欠点沢山あるように感じました。

とにかく思うのは柴崎とケン坊の関わりが薄すぎる。なんでそんなに思いを託せるのかが分からないし、いまいち感情移入できない。もっと思い出あってもいいんじゃない?釣りにくらい行かせてあげたらよかったのに

という訳で★0.5下げます...笑

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サプライズ

4.0_φ(・_・どうしようもない悪循環の中で

2021年2月1日
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おにっち弐号

4.5座長の心意気が全キャストを本気にさせる!

2021年2月1日
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映画の日なので、一番鑑賞者が少なそうな時間を狙って久々にシネコン

『ヤクザと家族 The Family』

1999→2005→2019って、ポスターにもあるように、ヤンチャな青年と関わった人達の20年を描いた作品

もう出尽くした感もあるし、一つ間違えばVシネマ風になる題材を、見事に料理する主演・綾野剛の心意気とオーラが、全出演者に伝わってるのが、画面からビシビシ感じる。

ここまで全ての役者さんの演技に魅せられる作品はそうない。

1999年の描写は、私的には1970年代後半って感じで、キャストの実年齢的にチョッと無理あるかな!?って思いつつも・・・・
終盤の2019年を想定した見事な配役と言うしかない。

昭和・平成・令和・・・義理人情が重んじられる時代を生きた世代には、グサッと刺さる。。。。

今年これを凌駕する邦画はあるのか・・・・!?って感じの作品でした。

*2021年からインスタにもこのレビューと同じHN『eigatama41』で、投稿開始( ^ω^ )!
映画好きの皆様〜作品談義等はそちらに宜しくお願いします。

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eigatama41

3.5あの日の続きを語ろうか

2021年2月1日
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ラストのラスト、そこに全てを置いてきたかの様な作品。「デイアンドナイト」は未見ながら、その後の「新聞記者」と「宇宙でいちばん~」は鑑賞。エンドロールで思ったのは「デイアンドナイト視よう」でした。
とにもかくにも、役者の使い方が上手い。入り口では少し違和感を覚えていた組長ですら、 後半では「なるほど!」な存在感。その他の面子も素晴らしかった。
この作品の本領発揮は出所以降なので、そこまでの準備期間が怠く感じる人もいるのかもなぁなどとも思ったけれど、時間が経つ事にじんわりとした余韻が訪れる、素敵な映画でした。

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lynx09b

4.0老後のヤクザの実情が切ない。

2021年2月1日
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前半は普通のヤクザ映画だと思っていたけど、後半から人間ってヤクザも普通の人と同じ生きるのは大変なんだ〜と…今までにない視点から描いたヤクザ映画で面白かった。
綾野 剛も、もちろん素晴らしかったけど…脇のおじいちゃんになったヤクザの俳優さん達が いい感じでちゃんと老けててリアルでした。

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Tomoko