ヤクザと家族 The Familyのレビュー・感想・評価
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まさに時代に流される
Family Et Mafia!!!!????
うーーーーん。(笑)
みんな崩壊??みたいな。(笑)
いまいち歯切れの悪い、すっきりしない崩壊の仕方。(笑)
シニア向けなのかどうなのか。(笑)
スッキリしない感でなんかグダグダな感じが好きな昭和の匂いと。(笑)
個人的にはモットあっさり、ぶっ飛んで欲しいけれど。(笑)
歯切れも悪いし、テンポも悪いし、なんかすっきりしないし。
観ていて退屈だし。(笑)
ヤクザってこの設定だとお金持ちというか、貧乏そうなのに、貯金あんだろうなーーーみたいな。
(笑)(笑)
コミュニケーションが下手。(笑)(笑)
そんな映画。(笑)(笑)
みそぎ映画ですな。(笑)(笑)
おすすめはしません。(笑)(笑)
血が繋がってないからこそ深い愛情が芽吹く
ヤクザ映画は殆ど観たことはないがヒューマンストーリーと言う今までにない角度からの作風だと思い鑑賞。
そして早くも冒頭より良作の匂い。3章に分けられた物語の展開は新鮮で136分を長く感じさせず、どのシーンを切り抜いても心揺さぶられる言葉や、反社に対して"人権は全て奪われる"ヤクザ排除の現代社会の中で、彼等の血の繋がらない家族の関係性が最後まで愛情深く描かれていました。
無器用でも古臭くても義理人情に熱い柴咲組が皆カッコ良かった。けど、世間の波風が冷たくあるが為に苦しくて切ない。
個人的には勇ましい山本(綾野)と本当の兄弟のように側に存在する細野(市原)が尊かったし、他も上げたら切りがない家族の形。
ただ、見終わった後も涙が止まらず余韻が酷く、人によっては重すぎる題材かもしれません。皆の笑顔や優しい日常がもっともっと見たかったです。
賞レースや評価機構への過剰な目配せ
うーん、藤井道人監督の作品は欠かさず観てるんだけど、ヤクザ映画となるとその演出方法や構図の作り方が個人的にかなり相性悪く感じてしまった。
出てる役者もかなりいいけど、賞レース向きの題材を選び、新しい視点を提供するというのは、その題材にされるジャンルの映画を好きで見続けてる人間からするとかなり見る上でハードルが上がるんだよね。新聞記者の時も同じで題材もキャストも良かったのに映画そのものが「賞レースを獲りたい」というニオイに満ちててちょっと引いちゃったんだよなあ。役者は悪くない。構造の中の悲劇を消費してるだけのものはただの作り手のエゴだよ。
青の帰り道と宇宙でいちばん明るい屋根は演出とテーマがバッチリハマってて凄い好き。
愛と哀
野良犬同然の自分を温かく迎え入れてくれた親父。
自分が撒いた火種のケジメをとりたくて、大切な親父に迷惑をかけたくなくて罪を被って入った刑務所。
長い刑期が終わると
自分は人間以下の存在になっていた。
変わり果てた世界。様変わりした自分の居場所。友も彼女も自分を拒絶する。
新しい幸せを掴みたくてもヤクザのレッテルが邪魔をする。社会が自分を拒絶する。
それどころか自分の存在が他者を不幸にする。
愛と家族を求め、時代に翻弄され、華々しく散ることもできなかった。
不器用なヤクザの物語。
この映画は令和に時代が移ってからが本番だと思う。
今の時代、14年もたてば本当に浦島太郎だよな。暴対法もそうだし、ネットの影響力、拡散力は平成とは段違い。真偽は定かじゃなくても広がり、回収できない。
あの若いチャラ男の呟きのせいで6人の人生が狂った。
悪気がなかったにしてもやるせないし悲しい。
山本って善人ではないけど、親父思いで、仲間思いで、家族を大切にしてて、愛情表現が下手くそで、大切な人の為に自分を犠牲にできる男。
本当に家族3人で幸せになって欲しかったな。マジで救いがない。
全体的に上手くまとめた映画だけと、一番最初の青年期に愛と家族への渇望がわかるシーンとか欲しかったし、柴咲組長との親子的な絡みも欲しかった。
余談だけど冒頭の葬式のお経がテキトー過ぎて笑いそうになりました。
激しく感動した。嗚咽を漏らした。
これは一人のヤクザの運命をセンチメンタルに描いた傑作。
主人公の山本賢治(綾野剛)がチンピラからヤクザになった1999年。賢治は柴咲組の組長(舘ひろし)と契りを結び親子になった。
賢治が組の中心となった2005年。大切な女性となる由香(尾野真千子)と出会い順風満帆に思われたが、敵対する組の組員を殺し収監された。
そして2019年。賢治が出所すると世の中が変わっていた。柴崎組は数名の組員を残すのみで以前の勢いはなかった。
この3章が凄かった。滅びゆく柴崎組。昔ながらのヤクザは存在できなかった。由香と再会した賢治が本当の家族を持つことを手を合わせて祈ったのだが。
終焉に向かってなす術がなかった。止められなかった。涙が止まらなかった。ここに映画のマジックが在った。
「青の帰り道」「デイアンドナイト」「新聞記者」「宇宙でいちばんあかるい屋根」そして今作と藤井道人監督の快進撃が続く。彼、まだ34歳なのですね。嫌になります。
カメラワークの素晴らしさ
身も心も震えた
綾野剛さんが素晴らしい演技で、魅力が炸裂してました。今までの綾野剛さんで一番良かった気がする。感受性が凄い演技。舘ひろしさんも、普段のあたたかい性格が滲みでていて、優しいヤクザにピッタリ。
敵対するヤクザの豊原功補さんの凄みや、愛くるしい尾野真千子さん等、適材適所でキャストみなさん良かった。
最後の綾野剛さんと、市原隼人さんのシーン、市原隼人さんの哀しみや、綾野さんに対する憎みきれない愛情が出ていて、そこに、丸ごと受け止める綾野さんの表情。
迫真の演技のぶつかり合いで、観ていてこちらも鳥肌が立って、マスクしながらですが(笑)鼻水垂らして泣きました。
鳥肌が立って、身も心も震えました。
帰りの電車で、あたたかいシーンや哀しいシーンを色々思い出して涙目になりました。
主題歌の「FAMILIA」も素晴らしい曲でした。
藤井道人監督は、作品によって色合いの違う球を投げてきて、これから先も追っていきたいなあと思いました。
良い作品をありがとうございます。
コロナで世界中、悲しかったり焦燥感がありますが、良い映画、芸術は、やっぱり人間の大切ななにかを揺り動かすんだなぁ、と思いました。
暴力団排除以降のやくざを描いた映画ってないと思うから新鮮だった。特...
暴力団排除以降のやくざを描いた映画ってないと思うから新鮮だった。特にヤクザが排除されるだけでなく、ヤクザから抜けようとした元ヤクザが、昔の仲間を排除するシーンは驚きだった。これまでは昔の仲間に引き入れようとする物語で満ち満ちていたはずだから。より社会が過酷になっていることを表現していた。任侠の話は全く嘘ではないと聞いているから何とも言えない。人を殺したあと、尾野真千子の家に行った綾野剛が尾野真千子にすがりつくシーンがよかった。また、二人の関係もよかった。
さすが綾野剛
主演の綾野剛さんはどんな役柄も上手いが特に今回の役柄
チンピラからヤクザになりその後と変わりゆく役を安定してこなしている。
舘ひろしさんとの共演が初めてやったんですねぇ
舘ひろしさんもピークのヤクザの親分は優しさの中に凄みありで。
それにしても、1番は翼役の磯村勇斗さんじゃないか?!
今日俺で卑怯な不良役の後はドラマで普通の役をしてることが多かったが
不良役が安定する、なんか好き、金髪似合う
市原隼人さんもアニキを慕いながらも幸せな家族を守りたい複雑な所も良かった。
駿河太郎さん!
この方も敵役では憎たらしい。
優しい役の時は本当に優しいのにね。
北村有起哉さんのあの辺りの存在もしんどい所ですねぇ
観てるだけで哀愁のある立ち姿、好きです。
それぞれに書いた人意外にもキャストが素晴らしい映画でした。
それにヤクザ映画はあまり好きではないんだけど
こんな内容ならアリ!と思った。
ヤクザがカッコいいだけの映画はあまり好きでないので。
暴対法の後、ヤクザの生きづらさを描くと共に、薬など悪い事に平気で手を染める人達はヤクザでも上手く残れていて
どの仕事でも世代でも不器用だと生きづらくなるんだなぁ
ヤクザの契りを初めて深い物だと感じた映画でした。
ヤクザと家族
主演の綾野剛はじめ、全ての出演者の演技が本当に素晴らしく、衝撃的な作品。
ヤクザの時代の流れが上手に描かれていました。
わかってはいたものの、目を覆いたくなるシーンが多く、苦手な私は辛い時もありましたが、物語が進むにつれ、その世界にどんどん引き込まれました。
若い頃からヤンチャで喧嘩っ早く、ヤクザという世界で生きる主人公には正直共感できなかった。
でもそこしか行き場はなくそこに家族を求めていたと思うと、足を洗ったあとはこのまま幸せになってほしいと思いながら観ていた。
愛する人を見つけて、ただ普通の家族になりたいと、真っ当な人間として生きようと頑張っていたのに。
真っ直ぐで仲間想いで不器用な主人公だった。
最後は、愛子さん、由香と娘はどうか幸せに暮らしていますようにと願いながらエンドロールを観ていました。
ヤクザの世界より怖いネット社会
ヤクザとは
親は選べない・工場から出る煙とは
僕はこの映画を観てまず初めに思ったことは「ああ、僕が育った環境って恵まれてるんだな」という事である。
子供は自分の親を選ぶことができない。でも、どんな親のもと(またはどんな環境)で生まれ育つかって、結構重要だったりする。なぜなら、これから生きるための羅針盤のようなもの、「価値観」というのは、生まれ育った環境で潜在的に刷り込まれていくからだ。
たとえば、知的な親のもとでうまれた子供は、その家族の持つ「空気感」というべきものに誘導されるように、自然と勉強するようになる。そして頭のいい大学に入り、安定した職を手にし、安定した生活を送ることができるだろう。
木村翼(磯村勇斗)は、山本賢治(綾野剛)たち柴崎組が入りびたる食堂で育つ。はたしてそんな食堂で育った子供が勉強をしようと思える価値観を養うだろうか?お父さんが柴崎組の元若頭というのもあるが、賢治たちに憧れて育った翼は、案の定社会のダークサイドで生きることになる。別に、知的な価値観を持った子供が幸せだとか、そういったことを言っているわけではない。言っているわけではないのだけれども、選んでもない環境で育ち、選んでもない価値観が刷り込まれ、そして自分の価値観のもとで正直に生きた結果、社会的弱者になるというのがなんとも虚しいというか、やりきれなさを感じた。
この作品ではしつこいと感じるほどに、工場で煙が吐き出されているシーンが映し出される。その描写は、おそらく町の開発を示すとともに、社会全体の発展も示しているだろう。その工場が映し出されることが、工場が稼働することとイコールであれば、工場がよく映し出されるのは工場がよく稼働していることを示すことになる。工場が稼働すればするほど、すなわち社会が発展すればするほど、柴崎組はどんどん危険な立場に追い込まれていく。そして皮肉なのは、賢治にとっては「工場」は柴崎組を弱めた「悪」であるのに、組をやめてまともに生きようとするならば、その「工場」の下っ端で働かざるを得ないという事だ。
まともに生きようとする賢治だったが、同僚にSNSで元ヤクザであることをばらされ、その波紋が賢治の家族にも及び、一家は破滅する(ばらした張本人は「こんな大事になるとは思わなかったんですー!」と泣きすがる。しかしながら、SNSの流出事件ってこんな軽い気持ちが動機なのだろうか。そんな遊び感覚で人生をめちゃくちゃにされたらたまったものじゃないが、おそらくこれが現状なのだろう)。
「工場」とSNS…。
果たして、賢治は「何」に殺されたのだろうか。藤井道人監督の怒りの矛先が、なんとなくわかった気がした。
幸せになりたい
けっこうよかった
ヤクザが暴対法によってこてんぱんにやられていて、どん詰まりもいいところだ。かつてのヤクザ映画は虚しさと享楽を秤にかけて、道を外れることの悲哀などがあったのだけど、現在のヤクザは何一ついいことがない。半グレにまで偉そうにされて、専業の漁師の方がずっとましだ。
SNSで追い込まれるのがつらいのだけど、人々はそんなにシンプルだろうかとも思う。
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