「役者がバケモンすぎる」ヤクザと家族 The Family わにわにぱにっくさんの映画レビュー(感想・評価)
役者がバケモンすぎる
ストーリーは決して難しくなく
登場人物の背景や感情、変化が割とわかりやすく描かれているので、余計なこと考えずに映画に集中できた。セリフの違和感とか演技とかは実際のヤクザに会ったことも話したこともないしそもそもが分からないから「そういうもの」として観れた。
自分の中でヤクザのイメージはあっても
実際どんなことをして生きて死んでくのかはわからない。それでも感じることの多い映画だった。
どうしようもなく時代に流されて淘汰されていく様が本当に切なくて、哀しくて、でも温かい部分もあって。
「綺麗事だけじゃ飯食っていけない」
このセリフが心に残っていて、色んなことを考えた。
一度沈んでしまった人間に救いはあるのか。
真っ当に生きることは許されないことなのか。
それはヤクザに限ることではないし、
自分がこれからの時代を生きる社会の一員としてどう生きていきたいかを考えさせられた。
本当に語彙力がなさすぎて
感じたことを言葉にするのが難しくて
すべて涙になってしまったけど、
それくらい複雑で深い感情になった。
映画の詳しい演出とか、役者の演技の良し悪しとかに詳しくはないし、ダサいとか寒いっていう意見があるのは、作品にとって当たり前だと思うけど、
この作品の役者は全員バケモンやった。
綾野剛をはじめとして浮いてる役者はいなかったし
役者の作品にかける想いが伝わってきた。
主題歌、エンドロール含め本当に良かった。
いずれサブスクとかに出るんだろうけど、
おうちでぬくぬく見るのではなくて、
ぜひ、映画館で見てほしいと思う。
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