劇場公開日 2021年1月29日

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「タイトルの意味を考えると、ほんと哀しいね。」ヤクザと家族 The Family ごーるどとまとさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0タイトルの意味を考えると、ほんと哀しいね。

2021年2月11日
iPhoneアプリから投稿

鑑賞から一週間、ずっと余韻を噛みしめていました。

三つの時代で変化を描く構成もいろいろ繋がる台詞も役者陣全ての好演も素晴らしかった!

「新聞記者」の藤井道人監督だからいわゆる“ヤクザ賛歌”にはなっていないことはわかっていたのでその世界をどう描くのか興味津々でした。
1999年の描写はもっと昔の、昭和のヤクザ社会のようにも感じましたが、その後の2005年、2019年と時代の遷り変わりと共に何がどう変化したのか、家族や人間関係に焦点を当てて迫っています。

うーん、ネタバレ無しにレビュー記そうとすると難しいですが、三部構成の芯になっているのは当然現代パートである2019年であり、切ない、とにかく切ないです。

綾野剛さんは少年期から40前まで演じ分けていてとてつも無く凄いのですが、北村有起哉さんも良かったなぁ。哀しかった。舘ひろしさん、尾野真知子さん、市原隼人さんもほんと素晴らしい。
特に2019年のみに出ている磯村勇斗さん!圧巻でした。ラストシーンのあの目よ。。

ここまで書いていていろいろ思い出し、早く二度目の鑑賞がしたくてたまらなくなってきました。
今のところ今年No.1!まだそんなに観てませんがw

ところで。
あの頃は組にひとりは「ケン坊」と呼ばれる人いたよね〜知らんけどwww

ごーるどとまと