「ラストが賛否両論」哀愁しんでれら Aone145さんの映画レビュー(感想・評価)
ラストが賛否両論
皆さんがレビューで仰るように、この作品はラストが賛否両論別れるタイプの作品です。
序盤のコハルの様々な悲劇から一転ダイゴ(田中圭)と出会いシンデレラのように幸せな日々を送っていけると思われた。しかし幼い頃に自分を捨てた母親のようになりたくないと良いママになろうと必死になる中で、ダイゴの娘であるヒカリの本性を感じ取りコハル(土屋太鳳)自身が壊れていく。
ヒカリが想いを寄せる男の子は別な女の子のことが好きなのを気づいていてそれが面白くないヒカリはその女の子を突き飛ばし殺したと思われていました。
人殺し家族だと自宅のガラスや壁中に描かれ、困り果てていたところコハルが思い付いた作戦が、医者であるダイゴが定期的にその小学校で行っていたインフルエンザの予防接種の注射器の中身を致死量のインスリンに変えて子供たちに注射する、というもの。
しかし子供たちに接種を行っている最中、メガネをかけた女子児童がコハルに手紙を渡すんですよね。
その手紙にはヒカリが殺していないことはみんな知ってるよ、という内容が書かれていたのですが、時既に遅し。
全ての接種完了し、子供たちは皆死んでしまった。
これに関しては哀愁しんでれらの監督が「やってない。最後にメガネの女子児童(転落現場の教室に居合わせてた子)の手紙に書いてあった事は真実。渉くんは、盗ってもいないふでばこを盗ったと言われた事への仕返しのつもりで嘘の証言をした」と述べていたそう。
殺人は子供でも大人でもどんな場合であっても決してやってはいけないことですが、結果的に子供たちの大量殺人という形で終わった作品で、土屋太鳳さんがこの「哀愁しんでれら」の作品オファーを三度も断った理由が分かる作品でした。