「マンガ的過ぎると言ったらマンガに失礼か」哀愁しんでれら ONIさんの映画レビュー(感想・評価)
マンガ的過ぎると言ったらマンガに失礼か
『かしこい狗は〜』の渡部亮平監督の商業映画デビューということで期待していた一品。前半のひっくり返しも期待して見てたのだけど、まさかの後半にいくに従っての失速。
セットアップの漫画みたいな不幸の連続はわざとかもしれないけど割と形骸的な演出で撮影も美術も衣装もキャストも豪華で、なんだけど、丁寧なのがもたつく感じ。そしていよいよシンデレラが誕生してからさあ真っ逆さまに、、というところからもたつく。実は形骸的なので共感できない主人公たちがどうなっても知ったこっちゃない、という気持ちになっているので、裏を描く後半の裏に驚きがまったくない。
この種の映画では「毒」を楽しめるかどうかなのだけど、説明過多なのがテレビ的というか漫画的でスピード感を殺しサプライズ感が薄い。それと自分がおっさんになったからから、そもそも女性の幸せが結婚にあるなんていつの時代の妄想か、という冒頭から入っていけない。その意味で出てくるキャラクターが男性も女性もお人形的過ぎてのれず。。
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