劇場公開日 2020年6月19日

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「【”空回りする人生。”愛する母の葬儀でブルース・スプリングスティーンの”涙のサンダーロード”を曲なしに踊りだした不器用で憎めない男の人生が空回って行く様を描いた作品。ラストシーンには救われます。】」サンダーロード NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【”空回りする人生。”愛する母の葬儀でブルース・スプリングスティーンの”涙のサンダーロード”を曲なしに踊りだした不器用で憎めない男の人生が空回って行く様を描いた作品。ラストシーンには救われます。】

2024年2月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

知的

幸せ

■愛する母の葬儀で悲しみに暮れるテキサス州の警官・ジム(ジム・カミングス:監督・脚本・編集・音楽も担当)は、母が敬愛したブルース・スプリングスティーンの「涙のサンダー・ロード」をカセットデッキが壊れてしまったので、無言で踊りだし顰蹙を買う。
 別居中の妻と娘クリスタルの親権を争っていた彼は、葬儀で踊る姿を奇行の証拠として提出され、親権を失ってしまう。

◆感想

・序盤の母の葬儀のシーンから、クスクス笑える。
ー 涙しながら、母の思い出を語りつつ、最後はブルース・スプリングスティーンの「涙のサンダー・ロード」を踊るジムの姿。
  あんな人が居たら、可笑しい。-

・ジムは、娘キャロラインの週に数日だけ会うが、ナカナカ意思疎通が出来ない。
ー そのうちに学校から呼び出され、キャロラインの素行の悪さを注意されるジム。-

・更には、警察も行き違いから自ら辞める事になるジム。
ー 上官から叱責され、警官の上着を脱ぎ棄て、最後はハンケツで歩いて行く姿が、クスクス笑える。-

<親権を取られた妻が、キャロラインが居ながらオーヴァードーズで自宅で自死してしまうシーン。ジムは娘を気遣いながら、勝手に死んだ妻の頬を引っぱたくのである。
 そして、娘のキャロラインと再び新しい人生を歩んでいくことになるであろジムの姿が印象的な作品である。>

NOBU