傍観者あるいは偶然のテロリスト

劇場公開日

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解説

2018年にオープンした「シネマハウス大塚」の設立メンバーで館長の後藤和夫が、自身の経験をもとに製作した長編作品。上映会やイベント開催に利用できる多目的ホール「シネマハウス大塚」の開館に携わった後藤は、それ以前にはテレビ業界でドキュメンタリー番組や報道番組「ザ・スクープ」の演出などに従事し、紛争地帯を取材し、04~11年には「報道ステーション」のプロデューサーも務めてきた。映画館を作ったら次は映画を作りたいと考えた後藤は、パレスチナを舞台に偶然にもテロリストになってしまった男の物語を構想する。そのシナリオのリアリティを検証するため後藤は、ロケハンを兼ねてかつて取材したパレスチナを再訪する。映画は、20年前に後藤が駆け回った紛争地帯の生々しい記憶と、現在のパレスチナ各地を歩く後藤の姿が交錯し、世界の紛争の根源地といわれるパレスチナの現状を通して、世界は傍観者のままでいいのかを問いかけていく。

2020年製作/119分/日本
配給:シネマハウス大塚

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映画レビュー

3.5関心を持ち続けることの大切さ

h.h.atsuさん
2020年8月30日
iPhoneアプリから投稿

後藤監督によると、報道番組で視聴率を取れないもののひとつが中東問題。理由は遠い国の出来事で自分(視聴者)には関係のない話だからだそう。

本当に関係のない話なのだろうか。
エネルギー資源のない日本は、石油の85%、ガスの23%の輸入を中東諸国に依存しており、中東の緊張はエネルギー輸入の制限にも直結する。難民問題についても、日本は関係ないといつまでもダンマリを決め込むことは不可能だ。

米国はイスラエルを支える大きな支援者であり、最近ではUAEとイスラエルの仲を取り持つなど大統領選の支持も狙ってか、より強くイスラエル支援色を鮮明にしている。

イスラエルは、パレスチナ自治区をガザ地区とヨルダン川西岸地区との間での往来を完全に分断し、アメとムチの政策でパレスチナの精神的分断を図っている。19世記、国民国家の異分子排除のメカニズムの被害者となったユダヤ人が、自分たちが受けた迫害をなぞるかのように。

気になったシーンのひとつが、神風アタックで米国に向かっていった日本人をリスペクトしているとパレスチナ人が言う場面だ。
あきらかに間違った理解をされており、日本は神風特攻で何も変えられず、ただ敗戦を長引かせ被害を拡大させてだけだ。この誤解がテロの被害を大きくしているのであれば、日本人がきちんと説明する責任がある。

後藤監督はドキュメンタリー映画制作に関しては「シロウト」であり、作品は粗削りでやや冗長だ。ただ、粗削りだからこそ、訴えるものはストレートで、この作品から学ぶことは多い。
作品は、傍観者でいることの不実を問う。

監督脚本の後藤和夫氏が運営する「シネマハウス大塚」で毎月末限定で上映中(終演後、後藤監督自身の解説付き)。

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h.h.atsu
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