「絆と生活保護の実態」護られなかった者たちへ tigerdriverさんの映画レビュー(感想・評価)
絆と生活保護の実態
東北大震災のあと、いわゆる、絆の大切さが改めて認識され、そういう想いを強くした人も多い。
あれから10年。生活保護の実態というまた違った観点から10年を見つめなおすことができた。
絆と生活保護。みんななんとかしたいと思いながら、劇中にもあったが、思考停止に陥ってしまう実態。それでも、幹ちゃんも、笘篠も、上崎さえも、みんなそれぞれの立場で何かを変えようとしていた。そうやって生きようとしていた。
そんななか、利根(泰久にいちゃん)だけは、(生活保護科に就職した幹ちゃんに)「そんなことしても、何も変わらないんだよ」と言い、斜に構え、淡々と生きているように見えたが・・・
最後の最後に、「死んでいい人なんか誰もいないんだ」と幹ちゃんに訴え、とある悲しみを抱えながら生きていたことを笘篠に明かした。
10年たっても癒えるものではない。でも何かを変えようと生きていき、絆は繋がる。
P.S.)倍賞美津子さんが相変わらず素晴らし過ぎました。
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