劇場版 きのう何食べた?のレビュー・感想・評価
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シロさんが柔らかくなってる…!
映画上映するんだ!と知ってからドラマ版を見て、数日も経たない中での鑑賞。
私は食事シーンではなくて、人間関係に重きを置いて観させて頂きました。(もちろんご飯もとっても美味しそうでした!)
ドラマでは外でくっつく事や他人に関係を話されることなど、道行く知らない人に対してもゲイである事はバレたくないと人目を気にして行動していたシロさん。
それが映画版では旅行にレストランに、最後のお花見まで…!外でも堂々と賢二と肩を並べる所を見て、世間体への気持ちよりも、賢二に対する愛が勝ったんだ!と感動しました。ここら辺は私の語彙では上手く言い表せないことがむず痒いですが、賢二がとっても優しい心、柔らかい言葉、態度で接して来たからなのかな…と思ったり。
誕生日祝いのレストラン帰りで、シロさんが賢二にかけていた言葉には思わず泣いてしまいました。
家族の同性愛への向き合い方も家庭によって全然違う部分は、とっても現実味があった気がします。
理解してはいるものの、どうしても拒否してしまう。シロさんのお母さんの気持ちもよく分かります。
それでも息子に対して理解を深め、最後の言葉をかけてあげられるお母さん、とっても素敵だな、と思いました。
泣けるパートだけではなくクスリと笑ってしまう場面も多々あって、感情がジェットコースター並に揺さぶられていました。そういう意味では疲れてしまう映画なのかなぁ…とは思いましたが、飽きさせない展開で私は好きです!
特に小日向さんとジルベールに慣れてきたシロさんと賢二のやりとり、とっても面白くて好きなんですよね。
元々同性愛を題材にした作品が好きな私ですが、そうでない人の心にも響く素敵な作品だと思います。
ぜひドラマから見て頂きたいです!
ずっーと繋いでいってほしい映画
ドラマの時からのファンで公開を楽しみにしていました。お正月の特番で少し進展あったなと思ってましたが、映画では更に2人の絆が深まって良かったです。
ケンジの実家は初でしたが、周りの人が皆んな良い人でホッコリします。本当の夫婦よりお互いを思いやっていて、自身と照らし合わせて考えさせられる場面もありました。
ドラマの時から、せめてバックハグくらいはして欲しいと甘いシーンも期待しているのですが、今回も頑なと思わんばかりに、何もありませんでした。
期待してだけど今回もまた何もなかったよー愚痴りながらも、テレビでも特番でも映画でも良いのでずっと続いて行く名作となって欲しいものです。
乙女の憧れは楽しめる。モヤモヤも残る。
ドラマ版が大好きだったので鑑賞。
前半の京都旅行は、一緒に京都観光をしている気分になりとても楽しかった。ほんとに乙女の憧れがいっぱい詰まってる!
お料理のレシピは美味しそうなものばかりで帰って早速自炊したくなった。
全体的に楽しかったし、内野聖陽の演技が素晴らしく観ていて飽きない。
しかし、脚本が圧倒的に中途半端でダメだ。
ドラマの方が良かったな。
ドラマ版ではシロさんの両親はもっと理解があって正月に彼氏を連れてこいと言っていたのに、翌年は急に正月に来るなと拒否。
この終わり方はなんだ?
正月にもう二度と帰省しないがほかの時は帰る?
息子がゲイなのは受け入れているのに、何故ケンジがたまのお正月に来ることが受け入れられないのか意味がわからない。
こんな親はきっと息子がストレートで嫁をつれてきたとしても、嫁がミートボールは作らず買ってくれば良いというタイプなら来るなと言うんだろう。
スッキリしないしもやもやが残る結末だ。
更に弁護士の仕事のほうも、結局あのおじいさんはどうなったの?
9年刑務所に入ったの?入らずに済んだの?
最後まで描かないなら、中途半端に仕事のエピソード入れないで欲しかった。
田中美佐子の孫の名前が父親の名前と一緒の悟朗ということだが、そのことを母親に話す話はいるか?
余計に孫の顔が見られないことを強調するかのようでわざわざ言うのは理解し難い。
まあ、とにかくシロさんケンジ、2人の仲の良さと、身近な人を大切にすることの素晴らしさは伝わったからいいか。
あとは、内野聖陽の金髪、サングラスの登場はなかなかよかったな。
まってました〜!史郎さん&賢二さん!
原作のよしながふみさんのファンで、漫画からドラマから大変楽しませて頂いておりました本作、ついに劇場版を鑑賞!!!
ほのぼのしているというか、なんせ爽やかなんです。
漫画の雰囲気も壊すことのない配役に、ドラマの時から実写化された、美味しそうな料理の数々にいつもヨダレがでそうなのを堪えてクッキングシーンを楽しんできました。
原作を読んでいるとハッとさせられる台詞が盛り沢山だったのですが、今回の劇場版でもそこは変わらず。
ただ、ゲイのカップルを題材にした映画をこんなに爽やかな気持ちで鑑賞できたのはもしかして初めてかも〜と思うくらい、随所に大切な言葉、メッセージ、問いかけが散りばめられていました。
年齢も若いわけではない史郎さんと賢二さん。
二人のやり取りが可愛すぎて、ニヤニヤが止まりませんでした。でも、大人なカップルだからこその家族の問題やこの先のこと。
ただし、二人が直面している様々なことは、ヘテロカップルであっても同じよねと思ったり、ホモセクシャルだからこそこうやって描くのかーと考えさせられたり。
とにかく鑑賞中は終始、生きるということ、人を愛するということ、大切な誰かを大切にすることなどなどいろんなことが重すぎず、軽すぎず。抜群のタイミングでボールが飛んで、自分の心にスッと入り込むようなそんな気持ちでした。
ヘテロカップルが主人公やと、絶対ここでキスするやろな、とか、結婚云々とかの話になるんちゃう?とか、せめて抱きしめあったりするんちゃうか?と思いがちなシーンがこの二人だとそうならないのもとても好きなところでした。
二人のそれぞれの家族もしっかりと描かれていたし、演技の上手い役者さんが揃って出演されているので安定感バッチリ。子供の幸せを願う親御さん達にジーンときました。
思わず涙がでたのは、いつも冷静な史郎さんが、賢二に弱さを見せたシーン。"こわかった"と大切な人を失うんじゃないかと言う不安に心が潰されそうになった史郎さんをみて、史郎さんのことがもっと好きになった。
史郎さんと賢二さんのように、お互いを尊重して愛し合っている二人を見て、我が身を振り返り、もっと家族を、夫を大切にしないとねと思いました。
観た後、丁寧に生活しようと思わせてくれるドラマ、映画です。 そして、皆が幸せであるように素直に思えるお話です。
ドラマ版から大好きで、今回の映画は超~楽しみで旦那と観に行きました。序盤の京都旅行は、観客に旅気分を味わわせてくれました。
そして、沢山の料理や相変わらずの節約等々は、自分もシロさんのように、丁寧に生活しようと思わせてくれる。夫婦関係も、今更ですがシロさんやケンジのように、思い遣りを持って大切にしていこうと思います。夫婦、恋人に限らず大切な人と観に行って貰いたい映画です😄
いろんなことを(大切なこと)たくさん教えてもらった
ほとんど予備知識なしで鑑賞。
お客さんいっぱい入ってました。人気あるドラマだったんですね。
偏見持ってました。
だって映画やテレビに出てくるゲイの人たちって気持ち悪く(ごめんなさい)描かれてることが多くないですか。
この映画の同性カップルは見た目普通(失礼)。
性的な場面がないのでむしろさわやか(これも失礼)。
内野聖陽がとてもかわいい(すごいことだ)。
たくさん笑ったけど、実際の同性カップルには切実すぎて笑えないこともあるんだろうな。
「これからはあなたの家族を一番大事にしてね」って我が子に言える親になりたいな。
今さらながら、料理って、好きな人に美味しいもの食べてほしいと思って作るから上手になるんだな。
誰かが嬉しいことは嬉しい。
好きな人には家族を大事にしてほしい。
油物取りすぎると髪の毛薄くなる。
大切なことをたくさん教えてもらえた素敵な映画でした。
西島秀俊ときどきマジで笑ってた?
ドラマからのファンの方たちにはたまらないシーンがたくさんあるんだろうな。
最初の京都も最後の桜もとってもきれいでした。
内野聖陽さん、紫綬褒章本当におめでとうございます。
丁寧で、あたたかく、しあわせになりました
とっても良かったです!
原作から好きで、ドラマも良すぎてなお好きになりBlu-rayも持ってます。
映画で久しぶりに観ましたが、記憶のままのケンジとシロさんがいてうれしくなりました。
ケンジは相変わらず可愛らしさが満点で、朝ドラの内野聖陽さんと同一人物とは全く思えず😂複雑な心境が表情でとても伝わってきてケンジに感情移入し悲しさと辛さと嬉しさで3回は涙が出てきました。
家族間や恋人間のシリアスなストーリーと、普通なあたたかいシーンと、とてもリアルに感じながら見ました。
半年間(ラストは数年後?)くらいの内容だったかとは思いますが、その経過の濃さはちょうどよくて、そしてフラグ回収もあり💓長さの価値を感じました。
ところどころ、アドリブだよね⁈内野さん仕掛けたよね⁈むしろこれが西島さんの演技だったら凄すぎるけど‼︎みたいなシーンもあって、極上のキャストだなぁと思いました。
今日は朝一で見たので今度は夜に観たいなと思いました。
ラストの桜のシーン🌸キレイでしたー!
沢山笑って幸せな気持ちになりました
表題の通りです。
幸せな気持ちになりました。
ケンジが可愛かった。
内野聖陽さん、すごいなあ。
もちろん西島秀俊さんも魅力的です。
京都の紅葉が綺麗でした。
ドラマはだいたい履修済で鑑賞。 めちゃくちゃ良かったです。 更に関...
ドラマはだいたい履修済で鑑賞。
めちゃくちゃ良かったです。
更に関係性が深まったシロさんとケンジの日常はもちろん、彼らを取り巻く人達も変わらずいい味を出してます。(個人的推しはスーパーの店員さん 笑)
ほのぼのシーンはもちろん、2人がすれ違う波のシーンも程よく入っていて十分に楽しめました。劇場版だからとド派手なシーンがあるわけでもなく、ドラマから続く日常シーンを、丁寧に描いている点がとても良かった。
特にこの劇場版はケンジが可愛い。シロさんと2人で行った京都旅行も、薄毛に悩むシーンも本当に可愛い。そしてケンジの優しさが滲みます。
シロさんも表には出さない分、内心は凄くケンジを大切に思っている、その描写がとても良かったです。
そしてメインである料理と食事シーン。ここはもうホントに素晴らしいです。飯テロとしてよりはただ単に、登場人物達が楽しく料理し、食べるシーンとしてとても楽しく鑑賞しました。
変な生々しさもなく、それでいて本当にシロさん達が存在しているようなリアルさも感じられる素晴らしい作品でした。
何も起こらない
平和な映画。
こんなにほっこりした映画あるかしら。
だけどそれがいい。
何も起こらないけど、着実に季節は移り変わり、取り巻く状況は少しずつ変化していく…
ちょっぴりほろ苦いです。
なぜだかオープニングで泣けました私…
そして帰りに肉団子の材料買って帰りました!
あ、ホームレスの弁護は気になるけど、そこを深追いするテーマじゃないから忘れることにします。
【”家族”両親、友人を大切な存在と認め、温かく想う気持ちをキチンと描いた作品。そして、大切な人と一緒に作り、食べる料理は美味しいのである。同性愛を描いた邦画のイメージを払拭してくれた作品でもある。】
ー 料理上手な弁護士、シロさん(西島秀俊)と、明るい美容師のケンジ(内野聖陽:あんな明るいキャラを演じているのは、初めて見た気がする。)との、相手を思い遣るが故に、ドンドン悲観的な妄想を催す様がとても、オモシロイ。
二人の複雑な心模様を、西島さんと内野さんの絶妙なモノローグで綴って行く・・。ー
◆感想
・シロさんと、ケンジの仕事仲間、友人、”お買い物仲間!”達が、二人の関係性を自然に受け入れている姿が良い。
ー ここには”同性カップルだから・・”と眉根を寄せる人はいない。ー
・だが、シロさんの母(梶芽衣子)が、毎年正月に息子が連れてくるケンジを”良い人だ”とは分かっていても、二人が帰った後に、具合が悪くなってしまうと言う事実を、ある日シロさんは、両親から告げられて・・。
で、ケンジの誕生日祝いに、京都旅行に行った際に、シロさんはその事実を告げ、深々と詫びる・・。傷つく、ケンジ。
ー シロさんの母も、二人の関係を認めつつも、自慢の息子の生き方を、年代的に受け入れられないのだろうなあ・・。
この映画では、シロさんの母親を悩める人間として描いている所が、良い。分かってはいても、気持ちが付いていかない・・。ー
・この映画の特長として、美味しそうな料理制作のプロセスを、キチンと描いている所がある。
「かもめ食堂」を、少し思い出す。
大きなキンメのアクアパッツァ(豪華だなあ)や、簡易版ローストビーフ(ここ、凄く参考になった・・。)、リンゴのキャラメル煮の作り方と、美味しそうな食べ方、おせちの黒豆の煮方・・。
ー 原作も、TVドラマ版も読んでないし、観ていないが、こういうシーンがキチンと描かれているのだろうなあ。ー
・友人の小日向(山本耕史)と、年下の同性の恋人の航(磯村勇斗)との関係性も、アクセントとして良い。
ー 航が、3日間急にいなくなって、航の好物のポテチが沢山入った袋を両手に必死に探す小日向の言葉。
”大切な人が、自分の前から消えてしまうかもしれない・・”
シロさんと、ケンジはその言葉を、”自分事として”捕らえてしまい・・。
シロさんの妄想が、ドンドン暴走していくシーンが、オモシロイ。ー
・ホームレスのおじさんの裁判員裁判のシーンは、問題提起であろう。
ー ここは、もう少しキチンと描いてほしかったかな・・。ー
・シロさんが、両親に”正月にケンジさんを連れて来ないで欲しい”と言われた事に、キチンと自分の考えを述べ、正月は豪勢ではないが、キチンとしたおせち料理をつくり、二人で過ごす姿。
ー シロさんの言葉を素直に受け入れる両親。
シロさんも、正月以外の時には、頻繁に高齢の両親の元を訪ねる事を決意する。ー
<桜の花びらが舞う中、シロさんとケンジは”シロさんが母親と作った肉団子”を美味しそうに口にする。
自分達が徐々に老いて行き、死を意識する年齢になったシロさんとケンジ。
今作では、お互いの親の老い、死も含めて、少し切ない部分もキチンと描いている。
この作品では同性カップルを終始温かい視線で、笑いも絡ませながら、描いている。
邦画で、同性愛を描いた作品は、私の記憶では暗いトーンの作品になりがちで、「性の劇薬」のようなナカナカな作品もあったが、そのイメージを払拭してくれた作品である。>
移り変わる季節と時間
穏やかに、時に傷つき流れていく2人の時間に、こころが暖まり、穏やかな気持ちになれる映画でした。
賢ニの髪型は、ドラマの時からいつ切り替えるのか気になっていたのですが、ちょうど朝ドラで短髪になったので、最高のタイミングでしたね!
本当なら5点なのですが、唯一あのホームレスのおじいさんの裁判の行方がだけが気になってしまって…。
ドラマ観てた人は絶対観るべき(笑)
最初から笑えるシーン満載だし、チラッと泣けるところもあります。優しい映画です。今回は賢二と史朗の気持ちに少し本音が出てるところとか、小日向と航に振り回されて気がつくとことか?史朗と賢二のお互いがお互いをかけがえのない存在なんだって気付いて...意外と男同士カップルでも本音で話さないことってあるんだなぁって思いました。男女のカップルは異性だから考え方の違いがあるから当たり前に思ってだけど、嫌われたくないとか壊したくないとかって人間なら当たり前なんだなぁって気付かされたところです。私はどんな形であれ、本人達が幸せならいいって思いますけど、本人達の家族も皆んなが賛成なわけないんだなぁって、理解してもらうまで話して納得いくとこまで持っていくって大変だなぁって思いました。とにかく、料理はどれも美味しそうで真似て作りたくなりますよ。朝一で観たからお腹が鳴ってしまいました(笑)
大好物
ドラマ版は4話まで鑑賞。原作は未読です。なので完全にわか状態で劇場に凸りました。
初日の昼間、祝日と重なり満員御礼の盛況っぷり。年齢層も幅広く、初日の興行収入もかなり良かったみたいなので大ヒットが期待されます。
なのですが、自分としては少々乗れなかったなと思う場面が多かったです。もちろん良い映画ですし、好きだなーと思える部分もあったのですが、どうにも何か引っかかってしまいました。
まず良いところを。この作品物語の筋としてBLというジャンルを組み込んでいるのですが、同性同士の恋愛に抵抗を覚えてしまう人(映画の中でもシロさんのお母さんがソレ)もいるはずですが、今作はそこに違和感を覚えさせない作りになっているのが素晴らしいです。性行為をするシーンなんて全くないですし、せいぜい手を繋ぐくらい。BLとなると過激な濡れ場で役者の演技を際立たせる作品が多いのですが、今作はありのまま、自然体を見せているので見ていてとてもほっこりする気持ちになります。これは原作からドラマ、そして映画へ引き継がれたナイスなバトンだなと思いました。
次に飯テロ映画としての需要。今作品のご飯はどれも美味しそうでした。リンゴのカラメルスライスにハーゲンダッツをのせるなんて豪華な事を朝から…朝からやるなんて贅沢…だけどしてみたい!なんて妄想を実現してくれた料理の映像にはよだれがでちゃいますし、ブリ大根にローストビーフ、締めの肉団子とヨダレどばどばな料理がたくさん出てきます。映画になるとここが疎かになってしまうのではと懸念していましたが、ちゃんと軸に据えているので一安心です。
で、ここから引っかかった部分のお話。やはり元がドラマベースという事もあり、ドラマ的演出が多く見られたなと思いました。先程の飯テロシーン、ドラマの演出をそのまま持ってきており、ナレーションベースで説明したり、たまに口に出して説明したりとこれはレシピ映画だなと思いました。どうしてもこのスタイルには違和感を覚えざるを得なかったです。
あとワタルくんのセリフや行動にはイマイチ共感できませんでした。孫が必要とか人を困らせるとか、物語的には少しノイズになっている感じが否めませんでした。磯村くんの演技力が素晴らしいのもあってそう思ってしまいました。あと田渕くんも礼儀がなってなくて正直嫌いです笑
と、ファンの方には大満足、爆笑もおきていましたが、映画らしさが無くて少し物足りない感じがなかったです。ただ、ドラマとしては面白いなと改めて感じたので、ドラマと原作を楽しんでいこうかなと思います。
鑑賞日 11/3
鑑賞時間 12:00〜14:15
座席 O-9
隣にいる人を大切にしたくなる良作。
シロさんとケンジ、そしてその周りの人々を愛を持って描いた一作。
ドラマでも原作でもそこはずっと丁寧に描かれるんだけど、劇場版はそれを約2時間に凝縮した感じ。
シロさん、ケンジはもちろん、小日向さん、ジルベール(ワタルくん)、佳代子さんとそのご家族、シロさんのご両親、ケンジのご家族、シロさんの職場の同僚、ケンジの職場の同僚、そしてスーパーマルエイの店員さんまでみんなみんな愛おしかった…。
色んなパートナーの形があって、色んな家族の形があって、色んな生き方があって、色んな考え方がある。
この作品の登場人物ももちろんそれぞれが違う人生を生きてきたから、意見や価値観の違いもあって、だからわかり合えないこともある。
シロさんとケンジという2人のパートナーの形をわかってはいても、身体の理解が追いついてこないシロさんのお母さん。
孫や子どもが産まれることの喜びや家族の繋がりに否定的な言動を取るジルベール。
でも、それでも、その相手と自分の相入れない部分も含めて、相手を大切にすることはできるのだと、本作を観ていて思った。
シロさんとケンジが、シロさんの誕生日ディナーのレストランの帰り、寄り添って歩く後ろ姿に、そしてお花見で2人空を見上げる姿に「私もこんな風にパートナーを大切にしたい。2人で年月を重ねていきたい」と思った。
2人は理想のパートナー像だ。
パートナーを大事にするってどういうことかわからなくなってしまったら本作を観れば良い。
シロさんとケンジの在り方が一つの答えだと私は思う。
以上は総括的な感想で、あとは印象に残ったとこ。
・予告から京都旅行主軸の話かと思ったら、京都旅行あっさり終わった(笑)。シロさんの優しさに動揺しまくるケンジが可哀想だけど面白い(しかも後半でシロさんケンジの立場が逆転することになろうとは)。
・劇場版OP良かった…。この作品のOPはやっぱりOAUさんの「帰り道」じゃなくちゃ!
・この作品のお料理はやっぱりとても美味しそう。
りんごのキャラメル煮、シロさん黒豆、佳代子さんローストビーフ、アクアパッツァ、シロさんブリ大根、筧家肉団子、みんな作りたくなった(うちも小日向さんのような肉は買えないが)。
・シロさんケンジたちの周囲の色んな人たちのエピソードを交えながら、でも結局シロさんとケンジがお互い(パートナー)を大切にする、というテーマに集約させるストーリー運びがとても秀逸。だから細かいエピソードは多いのにとっ散らからないのよね。すごい。
・タブチくん原作以上の強者っぷり。
そう、タブチくん見て思ったけど、本作は登場人物の年齢層高めだからこそ(若者らしい若者ってジルベールワタルくんやタブチくんくらい?)の、懐の深さを感じる会話ややり取りもとても良い。
(ジルベールに対する筧さんたちや佳代子さんの余裕っぷりが好き。)
この作品観ると、恋の楽しい時期の盛り上がりもいいけど、一緒に生活しながら歳を取ることだってとても素敵なことなんだと思える(そしてそれはいっときの恋に燃え上がるより互いの努力が必要で難しいものなのだということも)。
・マルエイの無口な店員さんが笑ったー!嬉
平日午前中に行った映画館の観客も年齢層高め(男女比は女性が多めだけど男性もたくさんいた)で、幅広い年齢層に受け入れられてる作品なんだなーと思った。
苦手なゲイの話だが、観れた。
弁護士のシロさんとその恋人で美容師のケンジは2人で一緒に夕食を作って食べるのを日々の大切な事としていた。シロさんがケンジの誕生日に京都旅行をプレゼントした。ケンジは京都を満喫していたが、道中にシロさんからシロさんと正月に実家に行けないと言われた。この京都旅行以降、両方の親のこと、髪のこと、ゲイ友達のこと、などいろいろと悩ましいことが起きるという話。
ドラマは観てなくて劇場版で初観賞。
苦手なゲイの話だが、ベッドシーンも無く、キスも無く、手も繋がない、およそ恋人らしく無いゲイなのでなんとか観れた。
ただし、この作品から何を感じれば良いのだろう?料理の大切さ?多様なジェンダー?紅葉や桜の美しい風景?
イマイチだった。
シロさん役の西島秀俊はいつも通りだが、ケンジ役の内野聖陽のゲイ役はおかえりモネのお父さん役と真反対で上手かった。
おかえりモネと脚本が同じ安達奈都子なのは偶然なのかな?
笑って、ジーンとして。これぞ映画。
台詞やシーンの対比、笑いの散りばめ方、所々に現れる、胸に響く言葉。素敵でした。
もしも男女のカップルだったなら…と思わせる切なさもありながら、そんなこととは関係ないと思わせる絆も、いつもより熱いシロさんも良かった。
ケンジの乙女っぷり、これはあの坂本龍馬を演じていたのと本当に同じ俳優か…?と疑うほどのあのキャピ具合。可愛かったー笑
そしていつもの通り、丁寧に描かれる料理と食事のシーンの温かさ、食べる幸せ、誰かと食べる喜びが、まるで自分のことのように身近に感じられて、心があったかく、まぁるくなったように思います。
多分レンタルして、また観ちゃう。
映画としては微妙、40分尺が丁度いい。
久しぶりのきのう何食べた。
映画の評価としてはやや不満。
「伝えるということ」が今作のテーマであったと認識。
それはそれで良いのだけれど、
不要なキャラクター&エピソードが邪魔だった。
具体的には美容室の新入りと裁判のくだり。
ここに時間割くならケンジの父親孤独死&実家エピソードに回した方が良かったのでは???
西島さん、スクリーンでお顔見ると正直老けたなぁと思うけど…仕方なし。
早めのドラマ2期を願うばかり。
理想のパートナーシップ
初日の二回目を鑑賞。立川シネマシティは老若男女のお客さんでいっぱいで、愛されてる作品なんだなぁと実感した。朝からいいお天気だし、お出かけ日和だし、この映画、神様からも祝福されてるとすら感じた。
漫画、ドラマともに大好きなファンの一人ですが、大きなスクリーンで観るシロさんとケンジに大満足。旅行という非日常から始まって、たくさんの華のあるシーンから、日常に戻っていくつかのドラマが展開していくのも、とても自然であっという間の2時間だった。
笑いもたくさん起きてて、私も一緒に声出して笑っちゃいましたが、シロさんがところどころ素で笑っちゃってるとこがあり、本当に楽しそう。
そんな楽しいシーン満載の一方、シリアスなシーンはシロさんもケンジも渾身の演技で、私ももらい泣き。ほんと、尊い!のひとこと!
あんなこと言われて傷つかないわけないよなと、相手のことを本気で気遣う姿勢は、成熟した大人のパートナーシップだなぁと思う。自分が大切にしたいことを、他者のことも大切に気遣いながらも大切にできる大人の選択、振る舞い。かっこいいなぁシロさん。と思った。そして、それを尊重するケンジも。
ほんと、理想のパートナーシップ。同性カップル、異性カップル、関係なく、人と人がお互いを大切にしあって共に生きていくことの、理想的な形を見せてくれる。
ドラマのシーズン2を待ち侘びています!
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