アンナ・カリーナ 君はおぼえているかいのレビュー・感想・評価
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【"あんな瞳に気付かない訳がない!" と、ゴダールは言った・・。吸い込まれそうな大きな瞳と蠱惑的な歌声で、永遠に映画界を魅了する稀有な女性の生き様に魅入られた・・。】
-彼女の”出生前から始まる”、複雑な生い立ちを語るシーンから、このドキュメンタリーは始まる。ー
・”アンヌ・カリーヌ・ベイヤー” 1940年、デンマーク・コペンハーゲンにて生誕。
・その後、祖父母に可愛がられるも、母親からの愛は無く、映画館で一日過ごす少女時代。
・17歳でパリに出て、モデル・エージェンシーの目に留まり・・。
・ココ・シャネルと「エル」の編集室で出会い、”アンナ・カリーナ”と言う名を授けられ、
・ジャン・リュック・ゴダールと出会うが、「勝手にしやがれ」の出演を、”ヌードになるから・・”と言う理由で断り!
・それでも、追って来るゴダールと恋に落ち、結婚し、「気狂いピエロ」に出演・・。
- 上りっぱなしの、ジェットコースター人生であるなあ・・。-
・セルジュ・ゲーンズブールが彼女のために、ミュージカル「アンナ」の曲を作り、彼女は一流の歌手としても、認められる・・。
・更に、ニューヨークで映画を撮る。フランスで最初に映画監督になった女優・・。
- 多くの文化人、映画監督との交流の中で、更に知識・経験を増やしていくアンナ。”完璧主義者”であり、”実存主義者”でもあったという彼女の生き様は、魅力的である。-
<映画の中で、屡、齢を重ねた彼女が、ミニシアターに一人悠然と座り、自分の人生を映し出すフィルムを見る姿が映し出される。
身に着けた衣装は瀟洒であり、艶然と微笑みながら、スクリーンを見つめている。
実に、美しい姿であった・・。>
<2020年11月29日 刈谷日劇にて鑑賞>
■追記
・アンナ・カリーナさんの蠱惑的な大きな眼を見ていてふと思った事。
”小松菜奈さんの”あの眼”に似ているのだ!”
アンナカリーナ
確かに魅力的でした。そして面白かったです。
けど、なんか良いイメージしか無さすぎるというか…ドキュメンタリーならもう少しマイナスイメージもあっても良い気がしました。監督さんがアンナを大好きで、それだけで良いのも分かるのですが。あと、若きゲンズブールのかっこよさに戦きました。
映画を観続けてきた我々へのご褒美
昨年12月に逝ってしまったアンナ・カリーナのアンソロジー。
彼女との出会いはゴダールの『女と男のいる舗道』だった。アンナに、ゴダールに、そしてヌーヴェルヴァーグに夢中になった。あれから40年が経ったのですね。
知らないエピソードや貴重な映像が一杯あった。映画を観続けてきた我々にとってはまさにご褒美のような作品。宝物になった。
アンナに捧ぐフィルム式ラブレター
女優アンナ・カリーナに、パートナーだった監督が捧げたフィルム式ラブレター。
そのレターをアンナが観ると同時に、彼女を観て応援してきた映画ファンへの謝辞も含まれている。
ただこの監督、アンナと結婚する前は『勝手にしやがれ』のジーン・セバーグの夫だったので(彼女とは死別)、どれだけヌーベルバーグの影響を受けてきたんだとツッコミたくもなるが。
もっとも、本作完成後に惜しくもアンナが亡くなってしまったことを鑑みると、結果として残すべき作品となったのは間違いない。
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