劇場公開日 2020年6月13日

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「【"あんな瞳に気付かない訳がない!" と、ゴダールは言った・・。吸い込まれそうな大きな瞳と蠱惑的な歌声で、永遠に映画界を魅了する稀有な女性の生き様に魅入られた・・。】」アンナ・カリーナ 君はおぼえているかい NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【"あんな瞳に気付かない訳がない!" と、ゴダールは言った・・。吸い込まれそうな大きな瞳と蠱惑的な歌声で、永遠に映画界を魅了する稀有な女性の生き様に魅入られた・・。】

2020年11月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

-彼女の”出生前から始まる”、複雑な生い立ちを語るシーンから、このドキュメンタリーは始まる。ー
 ・”アンヌ・カリーヌ・ベイヤー” 1940年、デンマーク・コペンハーゲンにて生誕。
 ・その後、祖父母に可愛がられるも、母親からの愛は無く、映画館で一日過ごす少女時代。
 ・17歳でパリに出て、モデル・エージェンシーの目に留まり・・。
 ・ココ・シャネルと「エル」の編集室で出会い、”アンナ・カリーナ”と言う名を授けられ、
 ・ジャン・リュック・ゴダールと出会うが、「勝手にしやがれ」の出演を、”ヌードになるから・・”と言う理由で断り!
 ・それでも、追って来るゴダールと恋に落ち、結婚し、「気狂いピエロ」に出演・・。

 - 上りっぱなしの、ジェットコースター人生であるなあ・・。-

 ・セルジュ・ゲーンズブールが彼女のために、ミュージカル「アンナ」の曲を作り、彼女は一流の歌手としても、認められる・・。
 ・更に、ニューヨークで映画を撮る。フランスで最初に映画監督になった女優・・。

 - 多くの文化人、映画監督との交流の中で、更に知識・経験を増やしていくアンナ。”完璧主義者”であり、”実存主義者”でもあったという彼女の生き様は、魅力的である。-

<映画の中で、屡、齢を重ねた彼女が、ミニシアターに一人悠然と座り、自分の人生を映し出すフィルムを見る姿が映し出される。
 身に着けた衣装は瀟洒であり、艶然と微笑みながら、スクリーンを見つめている。
 実に、美しい姿であった・・。>

<2020年11月29日 刈谷日劇にて鑑賞>

■追記
 ・アンナ・カリーナさんの蠱惑的な大きな眼を見ていてふと思った事。
  ”小松菜奈さんの”あの眼”に似ているのだ!”

NOBU