青くて痛くて脆いのレビュー・感想・評価
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友達少なめ男子大学生にオススメ。
人と距離を取りがちな男子大学生が、世界を本気で変えようとしている同級生の女の子に気に入られ、二人でモアイというサークルを作り、女の子への気持ちも揺らいで、サークルも順風満帆かと思いきやそうはいかなかったお話。
自意識過剰で友達が少なくて、物事を穿った目線で見ていて、思い込みが激しくて、他人のことを分かったつもりになっている男子大学生に是非観てほしい。
めちゃめちゃ刺さると思う。(自分も含め)
主人公の言動は行き過ぎなところもあるけど、大なり小なり共感する部分があり、そして題名通りに登場人物の全員が青くて痛くて脆かった。
というよりも、青くも痛くも脆くもない人間なんていないのかもしれない。年齢関係なく。
未熟な登場人物たちを、それを観ている自分を肯定してあげたくなる映画でした。
青くて痛くて脆くてなんぼのもんじゃい。
あと映画と全く関係ないけど観てて思い出した。
とあるラジオ番組で、パーソナリティが30歳の誕生日を迎えたのにも関わらず、いつまでも感覚は20歳前後のままだと発言していた。
とあるテレビ番組では、MCの方がある有名俳優の55歳を迎えた際の昔の写真を見て、「あと7年後にこんな貫禄出せない」と嘆いていた。(細かいところはうろ覚え)
そこで経年の感覚というものは10年ほど若いのかもしれないなと思った。
この映画では登場人物は大学生が主なので大体18歳から25歳くらいの間。
となると大学生というのはまだ中学生の頃の青さを持ち合わせているかもしれない。
そう思うと妙に納得できる観賞後でした。
役者が素晴らしい。 詳細は後日記載 キャストが本物の俳優を揃えてい...
役者が素晴らしい。
詳細は後日記載
キャストが本物の俳優を揃えているうえ豪華で、宣伝もサスペンス要素もあり出来の良いCMだったので、原作読まずに鑑賞。
前半はCMとは全く違い、これはこれで素敵な青春もので良いがCMの作り方としてはどうなのか?と思った。
しかし、観続けているうちにそれも含めて観客に何が正しいか思い込みで物事を捉えてないかを考えさせるという作りだったとわかりなるほどと思った。
ただ、このご時世映画館にお金を払って足を運んでくれる観客からするとあまり失敗したくないと思う人が多いであろう事を考えると、テレビの連ドラなどではこの方法でも話題になればまた続きをとなるかもしれないが、そこで思考を止めてしまう人は帰ってしまったり、裏切られた気持ちで一杯になり本意が伝わらないリスクもある作りのCMではあったとも思う。
というのも、この夏以降ヒットした作品の殆どが出演者のファンとヒットしているから観に行った人が多い印象で、コロナが流行る前以上に観に行くハードルが上がっているわけで、理解力が足りない人にマイナスイメージを持たれれば評価を下げられ、さらに他の観客が足を運ぶハードルが上がってしまう。
制作側が理解力が足りない人をそのまま振り落としていくのか、そういう人にこそ視野を広げて物事を捉えていってもらいたいと思うのかでこのCMの評価が全く変わる。
CMの作りが魅力的だったからこそ、足を運んだにもかかわらずサスペンスを期待した観客に落胆させるのは少しもったいない気はした。
内容は誰もが持ち合わせている感情だが、そこに気づいているか、もしくは気づいたうえでどんな行動をとっているかで評価が変わる作品。
観た直後より後になればなる程理解が進み、何度観ても色々な気づきがあり楽しめる。
いわゆるhappyといった楽しいとは違うが面白い。
とにかく主演2人の講堂でのシーンはBGMも全くなしで2人だけの演技で魅せられる。
若さ、見た目だけでなく圧倒的な演技力にはさすがとしか言いようがない。
青春ものではあるが、夫婦間をはじめとする家族間でもあり得る、思い違いや相手に甘えすぎて理解しようとする事を怠ったりする事で起こる部分も描いているので、幅広い年代が楽しめる作品。
そして、この作品のタイトルは青くて痛くて脆いだが、好き嫌いではなく、この作品を観て共感するとはいかないまでも全く理解さえ出来なかった観客はまさに痛いということだろう。
「感動の渦が」
今年57本目。
皆さんの評価が高かったので鑑賞。行く前にレビューは見ないのですが、チラッと☆4.0の評価が目に入ると「あっ面白いんだ」と今作も評判通り抜群でした。
実は前半は☆3.0かなあと見ていましたが、中盤からかなり面白くて☆1.5評価が上がりました。
この部類の号泣は久しぶりでした。それは杉咲花、吉沢亮が普段人間が思っていても実行出来ない事を、映画を通して体現してくれた事に感動でした。
森七菜は1か月間ベースの練習をして撮影に。森七菜は左利きだが右利き用のベースなので、そこも大変な所でした。ベースとヴォーカルも様になっていて格好良かったです。
主題歌のBLUE ENCOUNTの「ユメミグサ」とは「桜」の別称。作品とMatchした最高の曲でした。
この感情に名前をつけるなら
特に大きな山も無く
正しさを疑わない青春の暴走
もうひとひねり。
原作は未読。予告見て想像していた“復讐劇”とは違った展開で、まさに吉沢亮演じる楓が気持ち悪かった。
けど、吉沢亮めっちゃ正統派な二枚目で楓の奥底の腐った雰囲気にはどうかなとちょっと思ったり😆
そして復讐に燃える楓の背景に何故か炎の演出。これは完全に不要。どんな意図か分からないけど笑えるシーンになってしまって残念。
もう一人の主人公秋好に杉咲花。くったくない感じはよく雰囲気に合ってた。無駄に真っ直ぐな感じとか。
ただ私は秋好に共感できるとこはなし。口を開けば「世界は変えられる」とかなんか信用ならん(笑)理想がやや暴走中。
「なりたい自分になる」この作品の大きなテーマ。それに反するように「私には100パターンあって全部本当の私」と言う本田のセリフが一番残った。
「なりたい自分」は1つでなくていい。
100あってもいいし、むしろなくてもいい。
なりより自分を肯定することが実は最も大切。
そこから初めて「なりたい自分」を探す事が出来る。
松本穂香、柄本佑、光石研が魅せてくれます!
さて、ラスト。そうなんかー😂めっちゃありがちで正直ガッカリ。顔面ひっぱたかれてまた楓がメラメラするくらいならゾワゾワして良かったのに(笑)
楓キレイにまとまってたけど本性は変わってないでしょ??
胸を締めつけられる映画
自分が楓側だろうか、秋好側だろうかと思って見てみたら、間違いなく自分は楓側だった。誰も悪くない、楓の気持ちもわかる、秋好の気持ちもわかる。だから秋好、楓をそれ以上傷つける言葉を言わないで!っ思った矢先の「気持ちわる」楓の気持ちを考えると、その場で、ほんとに消えてなくなりたいと思った。
吉沢亮さん、とてつもない演技のうまさと、キレイすぎる顔で目が離せなかった。
まさに同い年だったからこそ、響いた。
あなたは今、なりたい自分になれていますか?それで世界は変わったの?
青かった…
ナイーブ男の防衛本能
読み違えた❗
痛いくらいの青春
原作読みたいな、と思うほどの興奮や感動はないけど、個人的には君の膵臓をたべたいよりは好きかな。
説明会の前に2人が久しぶりに会うシーンは
吉沢亮くんより杉咲花ちゃんの演技がぐっと場を飲み込む
感じがして良かった。
好きなら告白すればいいとか、取られたくないなら
取られる前に奪えとか、頑張る恋ができない吉沢亮くんの役は若干の狂気性を感じでゾクッとしました。
真っ直ぐ伝える演技と、フツフツと怒る演技が花ちゃんは上手。まだまだ伸びる女優さん。
吉沢亮くんの虚無な感じも良かった。
間違いを、間違いと分からない、判断できない若い頃の
勢いだけでガーッと突き進んじゃう感覚が蘇って
自分が大人になってしまったことに気づいてしまった。
そんな映画でした。
いい題名ですね、青くて痛くて脆い。
「モアイ」がアナグラムなら、「ざ・やくたたず」もアナグラムして「ヤクザたたず」に・・・
これはサスペンスだ!などと考えながら、田端楓と秋好寿乃が作ったサークルが秘密結社「モアイ」だと知り、これは内部抗争が激化して、秘密裏に秋好が殺されてしまったに違いない!と、全く別方向への展開を想像してしまいました。そうなってくると、最も怪しいのは脇坂か?実は妻子持ちで、邪魔になった秋好を消そうと企み・・・とか。
どうもコロナのせいで頭も上手く回転しなくなり、妄想が膨らみすぎている今。「暴力は何も生まない」、「全員で武器を捨てれば戦争はなくなる」、「差別、貧困反対」などと、崇高な理想を掲げるも、周囲からは冷たい視線を浴びてしまう秋好は、授業で発言することで、やはり痛い存在に映ったに違いない。もうすでに青くて痛いのだ・・・しかし、それが危険な思想だとして抹殺されることもある世の中。世界を変えようという大きな夢もフリースクールのボランティアで、小さなことから始めるところは良かった。
なぜ、なぜ、それが就活サークルへと変貌を遂げた!?個人的にはそこが一番のミステリー。ん、ミステリーサークル?自然現象ではありえない、まさしく誰かの陰謀によって変化したに違いない。謎といえば、森七菜演ずる瑞希ちゃんが右利き用のベースを左利きで弾くことや、「サメに喰われた娘」を歌うところも凄い。
そんな複雑な心の行方。脆いのは人間関係なのだろうけど、人を傷つけたくないことがモットーであるはずの楓の心が崩れていく様子も見事。ツイッターに暴露記事を書くこと自体が既に心が壊れてしまってますが、閲覧者からすれば“痛い”のひとこと。修復不可能でした。まるで社会人になってからの人間模様を大学生活に置き換えたような構図ではあるけど、まだまだ青いから許されることだってある。単なる苦い思い出に一つだよ!頑張れ若造(気持ちわるっ)
2012 予告を観て
演技が見せる青春のリアル
思いがけなく素晴らしい作品だった。
大学の新入生勧誘、1人になるのが嫌で、1人だと思われるのが嫌で、とりあえず間に合わせで相手を見つける様子もまさにあるあるで、青かった痛かった自分を思い出させる。臆病なのを人との距離感とごまかす楓、前向きすぎて鬱陶しい秋吉はじめ、董介やポンちゃん、テンも登場人物のキャラクター設定にどれもいたなーと思えるところが、物語としては盛り上がりにかけるこの作品の心に迫るリアルさに貢献していると思う。
だが、やはり役者さんの演技が素晴らしい。あるあるもいたなーも、演技の良さがあればこそ。それぞれが自分の居場所や思い、自分とは?、本当にやりたいことって?など、迷いながら懸命に探していることが伝わり共感できる。
中でも主演の2人がさすがの一言。秋吉の痛いけど強い、迷いがないヒロイン像はともするとイヤな女になってしまうところだが、杉咲花は清々しく演じていた。3年後の微妙な変化も素晴らしい。森七菜のライブのチラシを無造作に置いたのがもし計算された演技なら天才。
吉沢亮の熱演がさらに凄い。彼の現実味がないほど美しいルックスが、演技すると全く思い出せないくらい現実味に溢れた人物として心に迫ってくるのは、研鑽を重ねて身につけた演技の力の賜物だろう。楓の行動も心情も文字通り「気持ち悪い」のだが、どこか共感してしまう、ラストシーンは応援さえしたくなるのは、吉沢亮の演技の誠実さ故だと思う。
残念だったのは、予告。夏の終わりにミステリーや復讐劇のワクワク感を期待して見に来た方にはガッカリの向きも多いかも。私自身は予告とは全く違う内容がとても心に残る2時間だった。
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