青くて痛くて脆いのレビュー・感想・評価
全190件中、81~100件目を表示
鑑賞済の方、意見をください!
爽やかなラストで締め括られて物語としての幕引きは良いですが、凄く妙な余韻に引っ張られて困っています。
この作品の制作側の明確な意志はどこにありますか?
田端くんが最後に踏み出したように傷ついても向かっていくことですか?
では秋好さんが田端に最初にいった「その生き方は誰も傷つけない優しさだね」っていったことは否定される?
秋好さんは真っ直ぐに歩いていたけど、最後に「気持ち悪い」と田端くんを傷つける言葉をかけた。あれは暴力に含まれる?
含まれるとしたら秋好さんの世界を変える!というのはただのうわ言やったってことですか?
そして朝美が「二人ともバカ!」といった言葉は的を射ていますか?
モアイはいい部分もあったけど、それなりにうさんくさくなってるのも事実だと思いますし、それも朝美は利害関係人してると思ったんですが、それでも二人をバカといったのは何故だ・・
2人の気持ちもわからんではない、とそっと見守るような気もしたんですが、知らんうちにモアイ肯定派になってた?
とにかくなんか自分のなかでこれだ!という答えが見つからずもやもやしています
作品としては好きです。
誰かスッキリする答えくれますか?
俺のことが分からないのは、君が分かろうとしないからだ!
ミステリーじゃ無かった。
繊細すぎる人間の描写
普通の人間たちが抱く鬱屈とした思いをこれでもかと繊細に描写した逸品。
まずは、傷つきたくないあまりに他人を拒絶しようとする主人公。この感覚自体は多くの人に共感されるものだと思う。亡き友人のために、その友人とふたりで作ったサークルをぶち壊してやろうと画策するが、話が進むにつれて病的にも思える執着心を露にしていく。
なぜ主人公がそれほどまでにサークルの破壊に熱心になるのか?それは映画の終盤で明かされるのだが、一言でまとめるのならばまさに青くて痛いからなのだろう。自分には理想があって、その理想を誰にも壊されたくなかったのに、壊した人間がいる。その人間を許せない。
まさに青臭い人間であるし、痛いやつでもある。その青臭さ、痛さが油絵の厚塗りのように何度も丁寧に描写される。そこがいい。
このような青くて痛い主人公だが、どうだろう、どこにでもいる普通の人だとも言えないだろうか。
たとえば主人公以外の登場人物もそうだ。理想を語り都合の良い理想しか見ない人間、気に入らない他人が悪人であってほしいと望む人間、他人に寛容な振りをしてひたすら傍観者でいたい人間、熱血なあまりに空回りして他人から誤解を受ける人間…
要素だけ抜き出せばうっとおしいが、全員どこにでもいるごく普通の人間だ。ごく普通の人間が抱く嫌悪や困惑を丁寧に描いたところがこの映画の良いところだと思う。前半でこそ異常者として描かれるが、異常者たちが段々と自然に普通に見えてくる演出は見事の一言。思えば主人公はメタ的な普通への迎合にも抗っていたのかもしれない。
「何者」など、大学青春ものが好きな方へオススメです。
長くて辛くて眠い
いい意味で予告に騙されました!
ネタバレ無し。
映画予告を観て、杉咲花が誰かに殺されて吉沢亮がその犯人を見つける映画なのかな?と思って鑑賞したらやられました!
『糸』『事故物件 恐い間取り』と立て続けに邦画で撃沈してたので期待せずに観てみたら、とても面白かったです。
最近の邦画は映画予告でラストシーンを出してるのが多くて萎えていたら、まさかの予告が前半パートのみで作られていて上手い具合に騙されました。
本当にこの作品の予告作った人は天才だと思いました!
終盤の吉沢亮と杉咲花の長ゼリフのシーンは本当に心撃たれました。
ここまで起承転結がまとまった邦画は久しぶりに見ました。
原作者は『君の膵臓をたべたい』の方なのですね。面白いわけですね。
俳優人も柄本佑、岡山天音、光石研、松本穂香と
いい演技が光ります。
是非とも皆さん予告を観てから映画を観てください。
本当に終盤の吉沢亮と杉咲花の二人の長ゼリフシーンは圧巻でした。
オススメ映画☆5です!
青くて痛くて脆い青年を吉沢亮が好演
若くして日本アカデミー賞最優秀助演男優賞をとった吉沢亮が今までとはテイストの難役にチャレンジしてます。杉咲花はルックスは置いておいて上手さは同世代トップクラス。監督が正直知らない人だったので不安を感じましたがなかなかの佳作に仕上げてます。
理想主義者たちの内ゲバなんて昔からよくある。特に掲げた理想に到達するための手段に対して異を唱えその組織を離脱するのはよくあること。ただ、その組織、団体に対して妬み嫉み、憎悪が膨らみ楓(吉沢亮)のような取り返しのつかない行動をしてしまうのは稀でしょう。
原作は未読ですが、住野よるさんは君の膵臓を食べたいとは明らかに違うテイスト。買って読むことにします。
最初は安っぽい中二病大学生の身勝手な物語と思えるけど実は噛めば噛むほど味の出る青春群像劇と言えます。
森七菜が施設のイベントで歌ってた、サメに喰われた娘は最高でした。(野坂昭如の曲らしいです)
青くて痛くて脆い
この映画は、SNSの怖さやいつの時代にも悩む人間関係の考え方、捉え方など学ぶことの多い作品だと思います。
感動物や王道ラブストーリーでもエンタメでもないので、万人受けはしませんが、主人公の楓(吉沢亮)に少しでも共感できるかで評価が分かれそうです。私は、人見知りでは無いものの他人の顔色に敏感に反応してしまって、意見を言えなかったり引いてしまうので俗に言う意見の言える人に利用される(押し付けられる)側なので、かなり共感しました。確かに、ちゃんと伝えない自分が悪くて勝手に押し付けられたって被害者ぶってるのはわかります。でも、相手もこっちが引いてるの分かってるのに気ずかないふりしてる時ありますよね?って思いながら映画を観てました。
なので、脇役が放つセリフにこういう考え方があるんだと心に残り、救われもしました。
それと、最後に流れる主題歌までが映画の一部であると思います。歌詞が、楓の気持ちそのものであるように感じました。
それから、出ている演者さん達みながほんとにリアルで素晴らしかった。
吉沢亮さんと杉咲花さんは、今人気をあげたい時期なのに良くこの役を引き受けたな、役者として攻めてて格好いいと思いました。特に吉沢さんはイケメンなのに、かっこつけた演技をしない。歩き方、走り方までダサくしてた。二人のバトルシーンは、役者同士の演技のぶつかり合いでリアルで引き込まれました。
人間関係で悩んだり迷った時に、少しでも興味があったら観てみてほしいなと思う作品でした。
楓の心の変化に注目
モヤモヤ
(´༎ຶོρ༎ຶོ`)感動した。自分がお恥ずかしくなった。
前日 『君の膵臓を食べたい』を地上波で見たのをきっかけに視聴。『君の膵臓を食べたい』は何とも良い作品でした。本作品も、、、、最高でしたと感想を述べると同時に若かりし日の自分がいかに下劣であったのか、、、、悔恨。帰り際 スクーターを運転しながら大声を出してしまった。お恥ずかしい限りです。
理想と現実どっちを取るの?みんなから望まれる自分はいますか?利用される自分に耐えられますか?復讐心に燃える自分に耐えられますか?全てぶっ壊して何か生まれましたか?
言い出したらキリがありません。悔恨の数々。
しかしながら最後の主人公の言葉は救いでしょう。
その時の悔しい思い、、、、伝えたいけど伝えることができない事、、、、好きだという事、、、、その場で全力で昇華させてあげなければいけないんですね。
今からでも遅くない、、、全力で生きようと思う。
本当に嬴政と同じ人?
まず、これだけは言わせてください。吉沢亮が素晴らしいです。これほどまでに作品によって、いや一つの作品の中でも、顔が変わる俳優さんを見たことがありません。きっと顔が完璧な黄金比だから、角度や髪型、力の入れ方によって自在に顔を変えることができるのでしょう。この作品においても、一年生と四年生の時の顔が別人のようで、時間の流れがダイレクトに伝わってきますし、10年間の下積み時代のさまざまな作品での経験を活かした演技力が最大限に発揮されていて、目を離せませんでした。彼の出世作である、「銀魂」、「キングダム 」、「なつぞら」などとのギャップが凄まじくて、しかし、それらと同じくらいの演技の熱量を感じ、大袈裟でなく、映画館でのけぞりそうになりました。これほどまでに、「演技」と「顔」の両方を自在に操れる俳優が出てきたのは、日本映画界にとって、とても喜ばしいことですね。
また内容も素晴らしく、最近のヒットする映画は、個人的には心の表面を当たり障りなくかすっていくだけの印象でしたが、今作は心の奥深くまでグサッと刺さる内容で、たとえヒットはしなくとも、2020年を代表する名作と言っても過言では無いと思います。心に響くか響かないかで、賛否は分かれると思いますが、この映画は、この映画の良さを理解できる人たちだけであっても、強烈なインパクトを与えられる作品なので観て損は無いと思います。
全190件中、81~100件目を表示










