空白のレビュー・感想・評価
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店長が小太りメガネだったら風当り10倍
万引き容疑中に事故死した少女の頑固な父を中心に周りの者たちも描く。
登場人物は多めだが、良いキャラクターの面々で無駄がない。
良作と言える。
良い点
・加害者の母が良すぎる
・エンディング後に映像がない
悪い点
・万引きに対する対応がそもそも悪い
・遺品への焦点がやや遅い
・自殺法に疑問
・肝心な部分が謎
・ギャグ要素が必要なのかどうか。センスは悪くないが。
・映画ポスターが謎デザイン。ギャグ寄りにも見える。
その他点
・被害者の落ち度が100%のときに加害者が責任を感じる必要があるのかどうか。
んー。これは……。
監督、そして出演者に期待しかない。前情報は最小限にして鑑賞。テーマに関してもとても興味深かったものの物足りなさが残る。
開始早々からテンポ良く物語が進んで行ったのでこの後どんな展開が待っているかとワクワクしたが、中学生の娘、寺島しのぶさん演じるパート従業員、漁師の相方、お弁当屋さんで意味ありげに絡んで来た男性などもう少し掘り下げて欲しいキャラクターが次々に登場するけれどそこは大部分を観る人に委ねるといった感じが物足りく感じた。
古田新太演じるお父さんの変化にも少し違和感を感じてしまった。少なくとも松坂桃李演じる店長の飄々とした態度に関してもキャラの深掘りがもう少し欲しかった。
片岡礼子さん演じるある母親の演技が素晴らしく目が離せなくなってしまった。リアルで心が張り裂ける思いがするのと同時に空白だらけの登場人物の中この人だけにはそれがない気がした。
父が絵に挑む姿が微笑ましくて良かった。
少女の描いたとされる絵に救われた。
消して心がすっきりする映画ではないがこういったテーマを扱う映画をどんどん作ってほしい。
誰も悪くない。
最後どうなるのかなと気になって気になって
あれでいいのかな?
まあ皆被害者みたいなもんですね。
松坂桃李、もっと毅然としろ。古川新太うまくごまかしたな。致命傷をあたえたトラックの運転手その後なぜ出てこない?
弁当食べてる松坂桃李を励ました青年、きっといい奴だ。
果たして彼はモンスターなのか
自分は添田を単にモンスターやサイコ、凶気と称してしまうことに違和感を覚える。
確かに彼は自らの思い描く娘像に固執するばかり真実から目を逸らし、一方的に相手を責め立てていた。
ただ子を失った親はどこかで心のバランスをとらないと生きていくことさえ出来なくなってしまう。
心では間違った行為だと理解していたとしても、娘と真摯に向き合わなかった自分の過ちを理解しているとしても
そうすることでしか保てなかったのだと思う。
青栁を執拗に追い立てる姿は確かに凶気的に映るものの、その姿には どこか救いを訴えかけるような、何かに縋りたいんだという感情が滲み出ていた。
客観的に見てしまえば彼は身勝手であり、自分のことを棚に上げていると見られるかもしれない。
ただそうだとしても、唯一の存在を奪われた人間は、どこかに責任を追い求めることでしか自分自身を保てない。
その点において彼はモンスターどころか誰よりも人間的であったと思う。
理屈では片付けられない思いが映し出されており、それを全力で表現してみせた古田新太の演技
強く揺さぶられた。
また人の感情へ土足で上がり込みながら、露骨な印象操作を行い、さも自分達が正しいかのように振る舞うマスコミや都合の悪いことは明かさない学校といった組織が結局何の責任も負うことなく終わる というのも、モヤモヤとはするもの皮肉めいていて良かったのではないかと思う。
ずーっと、しんどかった
・話を聴いてもらえない花音と松坂桃李を観て聴いてくれない事がとにかく苦しくて、たまらない事なんだと思った。特に松坂桃李は古田新太と寺島しのぶに挟まれて最悪すぎると思った。
・結局、松坂桃李はバックヤードへ花音を連れて行ったけど何をしたのかは描かれたなかったのが気になった。そういった演出があって松坂桃李に非はないとは言い切れない感覚になったまま話が進んでいくのが凄いなぁと思った。案外、古田新太の妄想と思われた痴漢のような事をしていたんじゃないかと最後まで謝罪する姿を観ていて思った。けれど、現場に立ち会う事なく、話だけでその人の普段の言動で、話を信じたり信じなかったしているんだと普段、自分が無意識に行ってる判断を振り返させられた。個人的には松坂桃李があれだけ謝ってるのは何か事故死に追い込んでしまった事以外にあったんじゃないかと思えてならないけど、深読みか。
・寺島しのぶの感じが凄かった。私が若かったら的なセリフが出て、冒頭の印象だったらそう思ったかもしんないけど、性格の問題を年齢の問題に転化してる事に気づいてない感じが怖くて切なくて痛々しかった。松坂桃李の気を遣ってる感じもかわいそうだった。
・全てのシーンが暴力的なシーンの前振りに感じられた。また、気が緩むような楽しいシーンが一切なくて古田新太が出てくるとしんどかった。あっという間で、とても面白かった。
・あの父親で娘の花音があの感じなのが驚いた。
・登場人物のほぼ全員の裏面というか悪い面も描かれてて怖くなるぐらい登場人物がリアルに感じられた。花音の万引きに始まり、松坂桃李のパチンコの話、寺島しのぶのボランティア仲間などへのパワハラ、担任の先生の冷たい対応、先生らのいじめはないの一点張り対応、最初に飛び出してきた所をひいてしまった女性の自殺…などの闇を抱えて葛藤する演技がリアルで人間不信になりそうだった。その人が良い人がどうかとかを決めてるのは、その人の一側面でしかないんだと考えさせられた。
・古田新太がずっと花音は万引きしてないっていって、部屋から万引きしたと思われる化粧品を見つけて個人的にほら!してたじゃないか!謝ってこいよ!と思ったけど、こっそり公園に捨ててて汚ねぇ!って思った。
・出てくる風景の寂れ具合がたまらなかった。スーパーと自殺してしまった女性の家、後半のドライブインみたいなとこ。主人公の古田新太の家だけ新しそうで不思議な感じがした。
・後半に古田新太が亡くなった娘を理解しようと絵を描いたり漫画を読んだりして性格が少しずつ柔らかくなっていきかけたところで救いを少し感じられた。皆、どう折り合いをつけているのか?は、誰にもわからないだろうなぁと思った。とはいえ、事故死しなかったら、あの横暴な感じのまま80歳とかになったのかもしれないと思うと、複雑すぎる。
・自殺してしまった女性の葬式で母親が古田新太に弱い娘に育てた私の責任ですというような事を言っていた。何となく、弱い気質っていうのはあるのか、あったとして教育で何とかなるのか、どっちなんだろうと思った。
・改めて考えるとやっぱりしんどい映画だった。家で観てたら途中であきらめてたかもしれない。映画館で観られて本当に良かった。
世の中
世の中、些細なことと思って、正当な対応と思っての行動が、周りの人々に影響を与えてしまい、予期せぬ方向に拡大して、取り返しの出来ない結果になるのとがある。
最初の当事者が気付かない所で影響を与えて居る事もある。
街路に小さなゴミを捨て放置しただけで、数週間でゴミ道路に成ったりする。
この様ことが大変に怖い。日々の生活の中でも注意したいものだ‼️
誰もが持つ加害性、被害性
まず始めに、報道機関や教育機関、野次馬に対する愚痴は、本映画のメインテーマでは無いと思っているため言わないようにします。
物語はスーパーで万引きを疑われた女子中学生が店長(直人)に追いかけられ交通事故に遭い亡くなってしまう。父(充)は娘の死の責任を追求すべく店長を追い詰める。
立場としては加害者である店長、被害者である娘の父のはずが映画の巧みなバランス力によりどちらも加害者であり被害者に見えるようになっています。
例えば誹謗中傷に遭っている充を見せたと思ったら同じく誹謗中傷に悩まされる直人を見せられる。万引きした花音も悪いという直人に対して根も葉もない疑惑を掛ける充。
人間全員が普遍的な加害者的要素、被害者的要素を持っており、直人や充や楓を始め、主要人物全てに加害性と被害性がある。
花音ですら被害性だけでなく、万引きをしたという加害性を持っています。
この映画が心のどこかに引っかかるのは皆が普遍的に持っている加害性と被害性を認めたくない自分を感じるからではないでしょうか。
この物語は状況を同じにすれば、(例えば充と直人のキャラクターを逆転させても)誰でも物語として成立するんじゃないか、
と思えるほどの人間の根本に迫ったもの感じました。
加害性と被害性。
ラストは避けようもない事実を受け入れ、それでも生きる充と直人に生への力強い肯定を感じました。
今思えば冒頭の美しい海辺とスローな映像、穏やかな音楽は花音から見た世界だったように思います。
繊細な弱者が辛い思いをするこんな時代ですが頑張って生きましょう。
最後に、あの不協和音のようなおばちゃんはなんだったのでしょう?
彼女にも何かしらのメッセージがあったのでしょうか。
報道はすべて記名、責任者の所在を公開すべき
であると、映画にかこつけて、強く要望します。
無責任で悪意のある報道ほど害なものはないと、この映画を観ても改めて思います。
吉田恵輔監督は回想シーンやナレーションを一切使わず、徹底して今現在から俯瞰しています。
今起きていること、今見えることだけから、横暴で独りよがりな父に対して、娘が心を通じ合わせた瞬間があったのだとすっと納得させられてしまいました。
この映画を「赦し」をテーマとしてご覧になった方が多いようですが、私はもう少し消極的に、「理不尽に折り合いをつける」をテーマとして観ました。
世の中に理不尽はあふれていて、誰もが逃げ切ることは難しい。
そんな中、ただひたすら自分を攻撃する人もいれば、他者を責める人もいる。
それでも心を寄せてくれる人がいれば、ちょっとした共感をもらって、前を向きなおせることもあるのだと、希望はあるのだと語り掛けてこられているように思いました。
寺島しのぶさんは、自分の正義を押し付ける偽善者であるとも見れますが、「正しいことをしたのだから胸を張ればいい」と力強く言ってくれる人の存在は、その時には「劇薬」でも、決して害なだけではありません。
彼女にも何か救いをあげてほしかったようには思います。
思いますが、この映画の結論が、「すべての人に希望は与えらえる」と受け取って良いのかもしれません。
「謝罪」と「赦し」を考える
吉田恵輔監督のオリジナル脚本による作品。
予告編や事前情報からは、娘を突然の事故で失った古田新太が、モンスター化して、学校やスーパー店長の松坂桃李を追い詰めるものと思っていたが、粗暴で高圧的であるものの、一線を越えるところまではいかない。娘の事情を知っている元妻・田畑智子の存在が、歯止め役となっている。
自分の娘のあまりにむごたらしい死を前にして、事実と向き合えずに、誰かのせいにしたい気持ちは理解できる。最初に疑われた学校は、真偽不明の話で、矛先をスーパー店長に向けさせる。スーパー店長は、謝罪する以外、中身のある言葉を持っていない。そうした姿を古田新太は赦すことはできない。
「ごめんなさい」の言葉は、亡くなった娘からも、寺島しのぶのボランティア仲間(無理矢理やらされてる)からも、たびたび発せられる。他に言いようがないので、意味がなくても、つい口から出てしまう。コミュニケーションの断絶。
しかし、自分の命をかけて謝罪しようとした娘に代わって謝罪する片岡礼子の言葉は、「赦し」を乞うというよりも、人の弱さへの「憐れみ」まで感じさせ、それを契機に、古田新太も初めて亡くなった娘に向き合おうとする。
様々な人物とエピソードを骨太に練り上げた力業の脚本は見事。ただし、展開上重要なシーンでありながら、疑問の残るところもいくつかある。(やる気なさそうな店長が、なぜあれだけ執拗に追いかけたのか?古田新太に運転手のことを電話で知らせたのは誰か?なぜ夜中のスーパーに一人でいたはずの店長を寺島しのぶが助けに来られたのか?)
役者陣では、古田新太が堂々の主役。松坂桃李は受けの芝居で難しい役だが、空っぽな感じが絶妙。脇では、藤原季節がいい味を出していて、今後に期待。
『親』となったなら、どう在るべきか。
親となった人間が、世間・社会・人に対してどうあるべきか。
そう問いかけ、一つの答えを示してくれる。
『空白』がもたらす失意と狂気、その『空白』に差し込まれる光 が描かれる素晴らしい作品。
2時間あっという間
劇場で鑑賞してよかったー。
桃李くん、相変わらずうだつの上がらないオドオドした役がお似合いです。今回はスーパーの店長。
万引きした女子中学生を追いかけてるうちに、その子が無惨な交通事故に遭い即死。目の前でその光景を見てしまった青柳(松坂桃李)。
被害者のJKの父親、添田(古田新太)は気性が荒い漁師。職場でも家庭でも威圧感がすごく周りは気を使う。
この映画のテーマは"赦す"というところにポイントがあって、私達はいつでも映画のキャラクターのような状況に巻き込まれる、または巻き込んでしまう可能性がある事を本作を観ながら考えずにはいられない。
他のレビューにもあるが、全員加害者のような作品で、残り30分くらいまでは非常に重い。添田が憎んで憎んで、やるせなくて、その思いを青柳や周りの人間にぶつけるしかない。その姿は大切な人を失った悲しみだけではなく、自分自身と娘の間にあった空白が何なのか分からず戸惑う気持ちからの行動だったんだろうな。。。
誰しも自分を正当化して生きている世の中。
その中にはそれを押し売りしてまで他人に自分の存在価値をわかって欲しい人→草加部のおばさん(寺島しのぶ)とか、正当化する気持ちではなくあるがままの事を受け止め、自分の子供のしたことは自分の責任でもあると自覚しながらも赦しを乞う母親(片岡礼子)など、非常にどのキャラクターも印象が強く残った。
添田と共に働く若者、野木くん(藤原季節)は本当にいてくれてよかった。大変なことが起こった人の周りに近づく事は誰しもができる事ではないのに、本当に野木君のような人はとても貴重で大切な人間である。
片岡礼子さんの演技はとても素晴らしく、泣いた。
お母さんってやっぱりあぁでないとね、、、
残り30分の添田は前半とのギャップがすごい。何かを受け入れると人はやはり穏やかになるもんなんですね。"折り合い"って難しい。でも不可能な事ではないはず。それを添田が見せてくれたことが最後にスッキリさせてくれたんだと思う。まぁ、前半の添田の青柳に対する行動やら、万引きの事実が分かったにも関わらずきちんとそれを謝ることができないなど、ダメ親父っぷりもすごかったけどね。
そんな登場人物達に比べて、マスコミの程の悪さ。ほんまメディアてこんなにもいい加減なもんなんですねと呆れますね。今に始まった事じゃないけど、本当に残念。
割り切れない
超弩級のヘビーさ。
これがオリジナルストーリーとは恐ろしい…
マスコミの報道についてはその無責任さを断罪するが、それ以外の登場人物については、誰もが少し正しくたくさん間違っていて、それは物語を逆方向に一気に持っていくドライバーの母親とて例外ではない。、
そしてその正しさとやらも、寺島しのぶ演じるパートさんが象徴するように必ずしも一筋縄でゆくものではない…
平成以降の日本の生き辛さ息苦しさのなかで、登場人物の誰もが逡巡し、なんとか折り合いを付ける方法を探っている。
最後に青柳と添田がそれぞれ手にした一握りの救いが、彼らにとっての赦しになるのかどうか、僕らは傍から見ているほかないのだ…
タイトル「空白」って深い
松坂桃李演じる店長がどんどん壊れていく様は見ていて苦しかった。(それ位、桃李くんの演技が秀逸!)
古田新太のくそ親父が、自死した娘の母親からの言葉(泣けた〜)を聞いて、だんだんと自分と娘の関係に向き合っていく後半は引き込まれた。
最後、元嫁ともやっとまともに話せて救われた。
店長をやめて警備員していた桃李くんにも、昔のお客さんからの言葉があって救われた。
ラスト、娘の絵が父の心の救いとなった。
脚本もありそうな事を取り入れて、よく考えられていると思った。
予告のアオリには⁇
今年一番のすごい映画でした。
なんて言っても、演技派揃い。
最初の事故のシーン、病院のシーンはショッキング過ぎて席を立とうと思ったくらいのリアルさでした。
辛過ぎて続きを見られないかもと思いつつ、脚本と演技にぐいぐい惹きつけられて最後までみてしまいました。
予告のアオリに父親はモンスターに、とありましたが、悲しみを乗り越えるステップとして、あれだけの怒りが必要だったのではないかと、リアリティを感じました。
自分が医療関係者なせいか、彼がサイコパスだとか、モンスターだとまでは思いませんでした。
ただ、娘を跳ねてしまった女性の菓子折りくらいは受け取るか、"あんたには関係ない"と一言言ってあげられなかったのかと、フィクションにこんな事を言っても仕方ないですが、彼女の死がなければ話の流れが変わらなかったのは切なすぎました。
他のレビューにもありましたが、自分としては、くさかべさんの関わるシーンが今年一番のホラーでした。
しかも、うちの職場にもいるんですよね…
スーパーの店長はつらいよ 毎日、深~く反省しております
ふざけてごめんなさい🙏
男はつらいよシリーズの御前様の笠智衆に返す寅さんのセリフを思い出しただけです。
幼い子供を失った親御さんや人身事故を起こした人はとてもつらくて観れない映画です。他にも映画はたくさんありますから、敢えて見ようとするのはおやめ下さい。
キャストがよかったです。
松坂桃李がドアノブであることをしている場面では、松坂桃李じゃなくて、柄本時生でいいじゃんと思いましたが、とおして観るとやっぱり松坂桃李しかいないと思いました。
寺島しのぶ。冒頭の雰囲気からなんかやってくれると思いましたが、期待を裏切らないw
低俗なマスコミにはうんざりですね。
人員過剰の組織の閑人どもの悪態はマスコミだけではなく迷惑千万。
学校の校長のバカで無責任な言動にも腹が立ちます。
趣里が学校の担任の先生なのも効いていました。あとだしジャンケンみたいな懺悔のシーンには誰でも自分の胸に手をあててみたくなると思いました。
弱い人間に強く当たったり、軽蔑する人間たちの話で、スッキリはしません。
冒頭の漁船のシーン。無音でした。エンジンの音や風の音を入れなかったのはどうしてなのか聞いてみたい。底引き漁でした。ワタリガニがちょっとだけ。燃料代を引くと儲けなしです。 漁師訛りや土地の訛りがなかったので、気の荒い千葉の袖ヶ浦あたりかなと思ってましたが、蒲郡でした。漁師は気の荒い人も多くおるでしょうけど、別れたかみさんが再婚していて、自分がひとり娘を養うのは大変ですよ。ついまわりに、とくに親しい人に八つ当たりしてしまう。反省しました。
娘のことをなにも知らずに過ごしていたことを別れた妻に責められるのはつらい。でも、男親ってそんなもんかもしれません。
最初にひいてしまった若い女性、かわいそうでした。その母親役の片岡礼子のセリフが新太に反省を促したのでしょう。よくできたセリフでしたが、そんなに自分の子を卑下しなくても。
藤原季節の演じる父親を漁で失った青年がとてもよかったです。この映画のやりきれなさを緩和する隠れたキーマンでした。
万引きに関しては、小学校二年生のときに宇○川○子の万引きのオトリにされて、捕まったことのあるアタシとしましては、花音(伊東蒼)ちゃんは絶対に万引きすような子とは思えません。ただ手にとって、いろいろ想いに耽っていただけです。宇○川○子は匂い付きの消しゴムを4個も一度に万引きしました。学校の目の前の文房具店で。宇○川○子は大きくなったら、「かんごくさん」になりたいと文集に書いていました。看護婦さんになれたとは思いたくもない。監獄に入れって思いました。つられた自分の弱さや愚かさを反省する毎日はとてもつらかったです。○子の名前は今のかみさんの名前と一緒なのも一生の不覚です。
負の連鎖の根源は父親なのだが
マイベストテンの超常連さんの吉田恵輔監督。今年は『BLUE ブルー』と今作の2本がテン入りしそう。
父親に怯え、学校では孤立し、万引きを繰り返す女子中学生。万引きを目撃したスーパーの店長から逃げる最中に事故死した。
悲劇だった。
彼女の父親、スーパーの店主、彼女がぶつかった車の運転手、スーパーの従業員たちの人生がねじれて壊れた。学校の教師や生徒たちもマスコミもクソだった。
最悪の悲劇を思った。
最悪の悲劇だったのかも知れない。
モンスターと化した父親が怒りから解き放たれたことが救いだったか。彼が負の連鎖の根源なのだが。
イルカ雲
失ってから気づく事ってあるよなぁ
古田新太がめっちゃ怖いのかなぁと思っていましたが、そんな怖くなかった
こうゆう人いるなぁって感じ
花音ちゃんが最初に亡くなるシーンは結構衝撃的。
一瞬助かるかなぁと思いました。
でもね、、、
寺島しのぶさんのお節介な感じの人や、藤原季節の弟子感良いですね
片岡礼子さんのあのシーン良かった。あれがあったから古田新太が改心出来た流れ。
北海道出身の藤原季節、奥野瑛太が出ていて道民として嬉しい✨
全体的な映画の流れ良かったなぁ
生きるとは試練を乗り越えていくこと
生きるとは試練を乗り越えていくことと誰かが言った。出くわした登場人物がとんでもない試練に遭遇する、それはけして必然ではない偶然の悲劇。古田新太さん演じるモンスターファーザーが『みんなどうあって折り合いをつけるのかな』とつぶやく言葉が響く。やるせない悲劇への折り合いは極めて難しい。この映画、古田新太さんの怪演が迫真過ぎて凄い。双璧主演のアカデミー主演男優賞の松坂桃李さんを完璧に影薄くする。『不寛容』が故にG7最低の幸福度、国連国家でも56位と言われる閉塞感の日本の問題作。
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