劇場公開日 2021年2月5日

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「怖さよりグロさ。ジャパニーズホラーが描く、家族の絆。」樹海村 門倉カド(映画コーディネーター)さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0怖さよりグロさ。ジャパニーズホラーが描く、家族の絆。

2021年3月21日
PCから投稿

悲しい

怖い

興奮

【賛否両論チェック】
賛:“コトリバコ”と樹海の謎を通して、想像を絶する真実が明らかになるのが恐ろしい。極限の中で描かれる、母娘の絆もまた切ない。
否:グロテスクなシーンが非常に多いので、苦手な人には絶対に向かない。

 ホラー映画ではありますが、急に驚かせるような演出はそれほど多くないので、普段ホラーが苦手な方でも、観られないことはなさそうです。それよりもむしろ、
「えっ、これでレーティングつかないの?」
と思ってしまうくらい、かなりグロいシーンが多めなので、ご注意下さい。
 ヒロイン達が出逢った、不気味な謎の箱。一見分からなかった、箱と樹海の謎とが絶妙にリンクしていき、やがて予想だにしなかった恐怖へと続いていくのが印象的です。
 そして、そんな恐怖の果てに響が出逢うのは、家族の絆というべき、極限の母の愛です。あまり言うとネタバレになってしまうので、その真実は是非実際にご覧になってみて下さい。
 ジャパニーズホラー特有の世界観が光る、そんな作品といえそうです。

門倉カド(映画コーディネーター)