僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46のレビュー・感想・評価
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"表現者"として対峙する彼女たち、その姿に嘘はあるのか
アイドル知識ゼロな私でも、没入するほどの高い熱量を覚える作品だった。 欅坂46として、アイドルを越えるべく作られたアイドル。そのセンセーショナルで異端な雰囲気は、群を抜いた表現力で出来ている。そのセンターは平手友梨奈であり、絶対君主へとなっていった。それは、周りの甘えでもあり、彼女を孤独に導くものでもあった。ダンサーのTAKAHIROが言っていた、「背負い人」の意味からも分かるように、負を背負って吐き出すエネルギーを彼女たちは表現している。重く苦しく、出口の見えない中でもがく彼女たちに、鳥肌が立ちっぱなしだった。 これは、残されたメンバーの再生の物語であり、同時に、平手友梨奈という天才が"消費"された物語。真っ直ぐ向き合う姿が真実ならば、改名の胸の内こそ、嘘があるのではないか。
ファンの人達って?
2015年にデビューしてから現在までをメンバーの証言と共に追っていくドキュメンタリー。 . デビュー当時は普通にみんなとはしゃいでた少女が、秋元さんの言葉だったり欅坂のプロデュースによってそれにのめり込みすぎて孤立してボロボロになっていく姿が悲しい。失神寸前の子を引きずって舞台まで連れていって終わったあとも引きずられてく、もはやコントに見えてくるけどこれが大真面目だから狂ってる。 . 私が衝撃だったのは欅坂は圧倒的な平手友梨奈という存在がセンターにいるからその枠が空いた時に誰もやりたがっていないこと。普通アイドルってAKBみたいにセンターをメンバー同士で奪い合うものなのに。 . 徐々にセンターがいないことをメンバー全員で乗り越えて行くような形になる。印象的だったのが二人セゾンで急にセンターを踊り始めた小池美波がファンの人全員が敵になっても欅坂を守りたかったから踊ったって言うところがあるんだけど、この子達ファンのことを味方って思ってないんだって。味方はメンバーでそれ以外は敵なんだなと思った。 . そもそも欅坂のファンの人ってどういう感じなんだろう?あの平手ちゃんのパフォーマンスが見たいのか、普通にそれぞれ推しがいるのか?熱狂的にあの病んだパフォーマンスを求めているのだとしたらファンも狂ってないかと思う。それが欅坂を結局壊すことになっちゃったんじゃないか。(あーファンの人に叩かれそう笑). . 私は欅坂のパフォーマンスについては元から痛々しくて見ていられなかった。いつも見る度に不安になってた。私も長年ジャニーズのオタクをやってるけど、もしこれが自分の好きなグループだったらどう応援すればいいのかわからない。 . 最後に、ライブ映像はめっちゃ迫力あってよかった!あの振動重厚感はアリーナとほぼ同じ!こういう時期だからこそよりコンサート行きてええってなった! .
睨む目付きが素敵だった!
ふだんアイドルグループ見なくて欅坂のことは(紅白で倒れた子がいた)位しか知らず。 でも新聞の映画評で(平手さんてどんな人?)と興味がわき鑑賞。 なんだか後半は平手さんが孤立して見えて心配だった。 14歳やそれより早くショービズ始める子は他にも居るが、平手さんは年上の大勢をまとめるセンターをずーっとやらされ… 今までに例のない圧が、彼女の細い肩に掛かってたろう。 「大人の責任て何ですか」の問いに私は「子供を傷つけず成長を見守ること」だと心の中でこたえた。 心身削ってみんな仕事してたね。 自分を好きでいてね。 って思った。
納得
平手友梨奈のパフォーマンスがいかに抜きに出ているのか、 欅坂にとって彼女がどんな存在なのか、 それゆえにどれだけこのグループを続けていくことが難しいことなのか、 だからこそ改名-再出発が必要なこと、 見ればその全てが納得できる映画です。 ただ、ここで描かれたものが真実ならば・・・。
「なかったこと」にされてしまうことが不安
時系列の操作と引き算の重ね方が巧みで、ひとつの作品としての強度が高い映画だと思います。 そしてその強度ゆえに、描かれなかったことが「なかったこと」にされてしまうことが不安でこのレビューを書きました。 ライブシーンは非常に素晴らしかったです。 メンバーの息づかいや歌っている声など、通常のライブ円盤では絞られるような音がはっきり聞こえることでより臨場感が増していました。 「ガラスを割れ!」「黒い羊」「誰がその鐘を鳴らすのか?」など、欅坂46のライブの世界に強烈に引き込まれました。 一方で、5年間を2時間半にまとめるためとはいえ、「『天才』と、その周囲の苦悩・成長」として、観た人がわかった気分を得やすい切り取り方をしている印象が強いです。 メンバーが楽しかった思い出としてしばしば挙げるライブ「欅共和国2017」や、メンバーだけで一つの宿に泊まって料理やBBQをしプールの中で皆ではしゃぎながら不協和音を踊った「KEYAKI HOUSE」の様子は1秒も出てきません。 卒業・脱退メンバーはともかく、現役のメンバーのインタビューもかなり限られた方々のことばに限られています。 ひらがなけやきの存在は影も形もありません。 ただのファンからみえていた部分だけでも、あまりにも多くの出来事が削られ、恣意的な切り貼りがされています。 「実在しない存在」や「死んだ人」が中心に据えられた作品であれば、その存在が周辺の人物のことばによって描かれることは多々あります。 ですが、平手さんは今現在を生きている生身の人です。 平手さんのインタビューを撮ることができなかった以上、とれる選択肢は多くなかったと思います。 それでも、生きている人を扱うなら、せめて握手会の殺人未遂事件と怪我については触れる必要があったと思います。 (公式にアナウンスがあっただけでも、2018幕張のガラスを割れ!での落下事故以降、完治が難しい怪我を抱えていますし、2019年全国ツアーも怪我が原因で休んでいます) 監督はドキュメンタリー映画であってもカメラがいることによる被写体への影響は免れないこと、「客観的な真実」などありえないという旨のことをおっしゃっていますし、それには完全に同意します。 それでも、作品の強度を高めるためであれば、実際に存在する人たちそれぞれの「事実」も積極的に削ったこの作品が、欅坂46の正史として語られる可能性があるのはやるせない気持ちになります。 個人的には、欅坂46の振付師のTAKAHIRO氏がこの映画の試写をみた際の「時の流れに散らばった、ガラス瓶の破片をいくつか覗いたようでした。」ということばを覚えていたいな、と思います。
サイレントマジョリティー
平手さんは1人で角を曲がったワケだが、 キミは君らしく生きてゆく自由があるべきなのに才能あるマイノリティーに追随するように仕向けた運営、らしく生きてゆく為に離脱して行くメンバー達。狂った歯車どころか部品の欠けた時計。製品としての価値が無くなり再構築という名の改名。と言った流れか。 1つの終焉と見るか物語の途中と見るか、時を刻み始める新しい部品はるんるんと推測するが果たして。
何度も見直したいと思う
欅を好きになったのはアンビバレントの辺りなので、初期の平手や、グループの雰囲気を知る事ができ良かった。またライブにも行った事がなかったため、出冒頭の「ガラスを割れ」から迫力が凄く、鳥肌が止まらなかった。 世間には笑わないアイドルと言われていたり、今までのアイドルとは全く違う世界観であるパフォーマンス。センター固定という新しいやり方。 風変わりなグループと認知される理由として、それまでのアイドルファンが作り上げた固定概念に、これらの特徴が当てはまらないからだ。 そういった性格を持つグループだからこそメンバーは苦しんだのかもしれないが、そこに惹かれたファンも沢山いる。 だからこそライブも他のアーティストとは特別に違うと感じるし、2時間半、内容が重く見るのに耐えたが、もっと応援したいと感じたし、 ファンにこんなに複雑で、繊細で、美しい感情を与えるグループは他にないなと思った。 音響も素晴らしく、最高だった。ドキュメンタリーでここまで感動させられるとは思わなかった。 これからも応援します。
よかった
CGだらけで、実写だかアニメだかわからないような映画ばかりのなかで、ひとのアクションが感動をうむんだと、このドキュメントは云っているんだと感じました。 CGだらけの映画なんて、ぼくはイヤだ。
今まで以上にファンとメンバーが熱をぶつけ合える
メンバーの表現への熱意。覚悟。苦悩。 いままで知りえなかったような場面がたくさんあった。想像以上の真実は、衝撃だった。 彼女たちの美しさの中に燃える情熱があることを知り、ファンももっと強い想いで表現を受け止めることが出来る。 欅は、本当にアイドルの形を変えたと思う。 ところで、この映画に映っているのは全て実際にあったこと、“真実”である。そして真実が明かされることで、ネットやメディアで囁かれていた噂、憶測、勝手なイメージの中の何が“嘘”で何が“真実”だったのかを考えるきっかけになる、そんな映画だと思う。(そして、それらはの中には“嘘”が多く含まれている、本当の欅坂はもっと違う姿をしているんだ、というメンバーたちの強い思いは、映画の中で語られていた通りだ。)
強さと弱さの衝突があのパフォーマンスを生んでいたのかも知れない
映画館で1本(コンフィデンスマンJP)みた後に、時間がちょうど良かったので鑑賞。 欅坂46のことはある程度(?)知っているので分かってはいたが、乃木坂46のドキュメンタリー映画とはまったく違った作品。 どちらも全体的にシリアスな展開ではあるが、その方向が個人に向いている乃木坂に対して、『グループ』に向いているのが欅坂とでも言うべきか。 世間的な流れや、ファンの反応を予想すればいまグループにいるメンバーを中心に描くことも出来ただろうが、平手友梨奈という存在から逃げずに、欅坂46の中での彼女の生き様を正面から描いたことは嬉しかったし、(この表現は叩かれるかも知れないが)『欅坂46の平手友梨奈』へのレクイエムのような作品のように感じた。 欅坂46の改名後のグループ名は「桜坂」という噂もあるが、「桜の木の下には死体が埋まっている」という言葉を体現したようなパフォーマンスを見せる彼女達にはぴったりな名前かもしれない(アイドルとしてどうか、というのは置いといて笑)。
僕たちの嘘と真実
僕たちの嘘と真実を見て、やっぱり欅坂は最高だなって思いました。 不協和音からファンをしていて、てちがセンターであることが当たり前に感じていました。不協和音のてちの表現力に目を奪われ、心を揺さぶられたあの感動は今でも覚えています。 欅に2期生が入った時、最初は21人の欅坂にこだわっていて、卒業したずーみん、ねる、米さん、もながいたあの時代の欅坂で完成しているように思っていました。今でこそ、2期生、新2期生も推していますが、当時の自分ではその事が受け入れることができなかったです。 欅の改名は最初は戸惑いしかなくて、てちがいなくても欅は欅じゃないのか?とか、改名してほしくないって思いがありましたが、今はゆっかーやメンバーの覚悟を見て、いい意味でアイドルらしくない欅坂がこれからどんな色を、坂道を昇る姿を魅せてくれるのか、という期待が大きいです。 28人でどんな坂道を昇るのか
見応え充分
見応え充分なドキュメンタリー。他のアイドルと確実に違う問題と魅力がこのグループにはあって、天性の才能というか段違いの才能というか感受性とかを持ったセンターオブセンターみたいなのか出現したらグループ売りがコンセプトだったグループはどうなるのか、を描いためちゃくちゃテーマを持った内容だった。そのくらいパフォーマンスは目立つ。し、そのようなコンセプトで突き進んでいったらこうなった、という。デビュー当時の映像は横並び(また目立ってはいるけど)の笑顔があるが、その乖離、離れていく、ということにテーマはあった。本当は運営側の姿も映されていれば、もっと迫真のドキュメンタリーになったかとは思う。
大人の責任、について言及されていた。
振付のTAKAHIROさんのインタビューを見られたのが良かった。スタッフの代表として、製作陣の代表として、語られていた内容にご本人の真摯な姿勢が見られた。 叱るべきところは叱るというキチッとした対応に、キリキリする全体の中で安堵するカットだった。 平手さんはいわずもがなで、切なすぎてかわいくて、胸に刺さる。
アイドルのドキュメンタリー映画としては最高だった
欅坂46=平手友梨奈という世間の印象は間違ってはいなかったことを確認。 その平手友梨奈に頼り切りだった駆け出したばかりの欅坂から、現在の欅坂への成長は見られた。 分かりにくいと思った部分は、時の流れに沿って描かれているようで結構前後していた点。しっかり時系列が頭に入っていないと分かりづらいと思う。 映画終盤にかけて、ライブの映像が流れたがその映像は圧巻だった。その映像を見られたことで満足できた節がある。平手友梨奈の苦悩、グループの不安定さを知った上でそのライブ映像を見ると色々考えさせられた。 いろいろな経験を経て成長したグループだと思うので、改名後に期待したい。
予告の不安が吹き飛ぶ良い映画
ネット上にネタバレとか不安とか落ち込むとか色々言われているけど、たしかに終始笑顔になるような映画ではないけど、静かに涙がでてくるような良い映画だった。ライブは相変わらず圧巻だし、結成初期から終焉までを追ったドキュメンタリーで真実しかない。平手友梨奈以外のメンバーの成長も感じられ、欅坂46全員にありがとうと言いたくなる映画だった。
秋元康さんの凄さ。
平手友梨奈 欅坂46の異常な凄さを伝える137分。 現役アイドルと思われる女の子達が何人も客席にいた。何か吸収して帰ってくれ。とにかく秋元康さんの凄さ。多分、平手崩壊まで考えた結成だったんだろう。前後に乃木坂46、日向坂46を意図的に存在。見えない見えてはいけない線路の上の女の子達の物語。
平手肯定派の視点
この映画で全てがわかるわけではない 平手否定派、秋元康や振付師など第三者視点、平手本人視点。これらが公開された時に、真実がわかるのだと思う 誰もが間違ったことをしていないはずなのに、どこかでこうなることを回避出来たはずなのに、結果的には平手は脱退することになった。 二期生が加入し、メンバーそれぞれが成長したことが、平手が求める欅坂46では無くなったのだと思う 振付師からのアドバイスや最後の歌を観た時に、遥か先を見ていた平手とは見ていた景色が違ったのだろう
タイトルなし
人生変わると思います。 自分は映画行く時、時間を調べて行かず文房具などをお店に買いに行くついでに映画館の前を通って、そこで時間を調べます。今日は夜6時15分の回がタイミングばっちり。 平手友梨奈尊敬します。この作品見てから日常の生活態度が変わりました。
映画「響」の主人公がいるグループ
平手友梨奈も、「響」を観るまで知らなかったけれど、観てからは、なんとなく気になっていて、この映画も平手友梨奈が観たくていった。デビューから、まるで、別人のようになってしまった彼女をせつなく思った。
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