透明人間のレビュー・感想・評価
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怖くて面白いけど、惜しい
まず、冒頭いきなり逃走ではなく、付き合っているときの異常性を見せて欲しかった。
その方が、逃走シーンで主人公に対して観客は応援するような気持ちになって見入れると思う。
その後の、透明人間として近くに存在しているとジワジワ確信していくシーンの数々と、それを周囲の人に信じてもらえず段々と孤立していき、遂には最後の頼みの綱である妹を殺され、しかも自分は殺人犯に仕立て上げられるという追い詰められていく様はとても怖くて、とても面白かった。
が、送っていないメールで絶縁されるとか本当にあるだろうか。あの日、外出してませんでしたっけ?
その証拠で信用して貰えないほど、元々信頼関係築けてない姉妹なのか?
飲食店の店内を撮影している防犯カメラはないのか。偶然にでも首切りの瞬間を目撃した人はいないのか?
精神病院なのだから、逃走が起き、あれだけの係員がやられたのだから、警察を呼んで防犯カメラを検証したりはしないのか?
そこかしこ、リアリティに欠けるんだよな設定が。
それと、他の方も書いていたが、そこまで拘りたくなるほど魅力的でないんだよね主人公の女優さんが。
妊娠する役だからなのか?女優さんの中では少しふっくらしてるところも含めて、絶望感を覚えにくい。
しかしラストシーンの表情はとても良かった。
ところでこの作品、本当の犯人は弟エイドリアンでOKなの?そういうことにして始末したかったってことはないのかな。ちょっと分かりにくいよね。
久々に映画らしい映画を観た!!
1897年イギリスの小説が原作で、1933年に映画化されたリブート作品です。
ここから先はネタバレ含みます。(+_+)
高評価の理由ですが、
①予測した展開を見事に裏切られ、話の結末を知りたくなる!
②ミステリアスで、ちょいとSF、アクションもあって飽きない!!
③なにが正義か悪か、考えさせられる!!
ストーリー(ネタバレ含む)
主人公のセシリアが、夜を共にした男から逃亡するとこから話が始まります。
精神異常者のような様子から、一体何から逃げようとしてるのか展開が気になる気になる。。
どうやらセシリアはその男にひどいことをされて大きな心の傷を負ってしまった模様。
そしてその男はエイドリアンといい、"光学研究の先駆者"ということが判明します。
そして、エイドリアンが自殺したという報告を受け、安心してるのか、それとも依存性があって悲しみに暮れているのかわからない表情もなにか謎めきを感じます。。
セシリアはエイドリアンのトラウマから逃れるために、警官である妹、友人の力を借りて社会復帰を目指します。
しかしながら、エイドリアンが近くにいるかのような怪奇現象が何度もあり、セシリアは彼がなんらかの方法で姿を消していると主張しますが周りに理解されないまま、ついに孤立してしまいます。
自分はこの時点で、精神世界での架空の人物が実在するかのように描く定番の展開なら下作だと見ていましたが、どうやらそうではなさそうです。。
主人公を精神的に追い詰める出来事が、その透明人間となったエイドリアンの仕業なのか、トラウマによるものなのか、徐々に明らかになり、ようやくその証拠となるアイテムのスーツを発見。。
しかしながら、その証拠を警官の妹に提示しようとしたところ、透明人間が妹を刺殺。セシリアが殺人したように仕組まれます。
とうとう主人公も諦めて死を選んでバッドエンドか、、、、というところが映画の中盤あたりで、こっから怒涛の逆転劇開始。。
果たして透明人間は存在するのか。そして本当の黒幕は??
うまくまとまったのでここまでにしておきます笑
映画自体は悪くない
が、しかし。エリザベスモスに魅力がなさすぎる。
キリングミーソフトリーのヘザーグラハムのように、女の信じる情愛と恐怖、ジョセフ・ファインズの男の不器用で歪んだ欲が、全く描かれていないので、映画に感情移入できない。端から恋愛関係が存在してない。
別にキリングが良いと言うわけじゃないけど、まるで金目当てに結婚したらオタクで気持ち悪いから嫌だという女みたいに見えて、ずっとそれが画面を支配しているので辛いです。
リブート成功例
怪奇映画の元ネタを、現代版のSFスリラーにとても良い形でアップグレードした作品。
ただじっと何もない空間を写して、もしかしてソコにナニか写ってるのではと思わせる。また、いったい誰の視点なのか混乱してしまうカメラワークが不気味で最高。キャラクターとしての透明人間ではなく、透明な理由付けも示した上でSF的ガジェットととして有効活用される所は、現実的な落とし所として秀逸。電源や防水どうなってるとか、屋根裏にどうやって登ったとか、重箱の隅をつつけばきりがないけど、監視され逃げられ恐怖や味方がいない絶望感など、ヒリヒリした怖さが良い。
夏にピッタリの一本。
緊張感溢れる凡庸なサイコサスペンス
今更透明人間という題材でどんなストーリーが展開されるのか、あのリーワネル監督脚本なら、と過剰な期待を寄せていましたが、あまり大きなサプライズはありませんでした。
透明人間の仕業ということでセシリアの濡れ衣はどうやって晴れるのだろう、と思っていたら、タガが外れたかのように透明人間が大暴れしちゃって、その暴れっぷりもありふれた展開で…でもセシリア本人よりも近しい人たちが危険に見舞われるあたりが、始終緊張感が保てた展開だったのかな。
透明人間相手に格闘するシーンはなかなかの熱演でしたが、透明人間相手にドンパチやるところなんかは、セシリア本当は見えてるんじゃないの?ってなくらい透明人間相手にしてる感じがしなくて、透明人間を相手にするストーリー作りの限界なのかな、って思いました。
エリザベスモスの熱演、警官親子の好演、始終緊張感を維持させる雰囲気、音楽は見応えがあったけど、ストーリー展開としては凡庸でした。
エイドリアンの真意が訊き出せないまま終わったのは、実はセシリアが軟禁されていたという事実はなく、妄想に駆られていたセシリア自身が本当はサイコで…それが最後の彼女の不敵な笑みに表れているのでは。そして次作では、彼女自身が透明人間となって騒ぎを起こす…なんて続編が出来たとしたら、本作の評価はもっと上がる。
共謀か単独か
逃げ出したセシリアが、飼い犬の首輪を外したけど連れて行かず、でもしばらくして戻ったときは元気だったから、餌を貰ってたのかな。ということは、やはりエイドリアンの監禁はフェイクで兄弟共謀なんだろうなあ。
そもそも、セシリア(とその子供)に対する執着は、エイドリアンにはあるだろうけど兄にはないと思うし。
サプライズの一言で、エイドリアンの仕業とするのはちょっと強引かな?とも思ったけど。
とにかく、「午後ロー」レギュラー入り確定!な作品でした。デートに最適
一度生まれた復讐の炎は消すことはできない
死んだはずの夫は、透明人間として私を襲う
はじめに、この作品はホラー作品だと私は知らずに
透明人間となって人間をどのようにして、存在を証明するのかと言う話だと思ってた
「恐怖は、ある日突然生まれる」
まさに、本作は、それを体現したような作品であった
個人的に良かったと思えるシーンとして、
目に見えない恐怖が襲う
同じようなことをしていたクワイエットプレイスよりも、手に汗握る作品であった
やはり、人間にとって一番の恐怖とは、身に見えないもの
正体不明な「何か」だと再認識した
さらに、主人公を孤独にするために、行われた様々な残虐な行為
個人的には、妹を殺害したシーンは、かなり驚いた
主人公を演じた女優の演技力
最後に旦那の死体シーンを見て、かなり同様し、119に電話するが、終わった後の豹変ぶりに背筋が凍った
実際に、目に見えない何かが襲っているのか、それとも主人公が恐怖でおかしくなったのか
それが、終盤までわからないと言うところが、本当に上手く作られているなと思った
最後に、壮大なネタバレだが
今回の話で透明人間になって主人公を襲っていたのは夫ではなく、その兄だとなっていた
僕の考察だと、弟の財産を奪うために主人公をわざと貶めていたのではないかと思われる
そして、主人公もおそらくその線を薄々感づいていたが、長年の恨みを晴らすべく、妹を間接的であるが、殺したのを夫のせいだと自分に言い聞かせ、透明化して夫を殺して、全てを終わらせたのではないかと思われる
上映中に地震があってなんども自分の感覚がおかしいのか確認してしまった
CGでちょっと気になる所があった。
ずーっと透明人間だったんだけど最後の方に姿というか顔が出てきて、美女と野獣みたいに「なんか違う」と感じてしまた。
冷たい海の家
どーん!と海の見える豪邸。
すごいな、あれは。セットなのかしら。
津波きたら怖いよなぁとか、余計なことを想像しちゃう。
もうあの家の造りからして冷徹さが漂い
逃げ場のない雰囲気を醸しだす。
なかなかビクビクのこわさでしたよ。
あんなおとこは嫌だ。
彼女はこども産むのでしょうかね。
しかしまたしてもあんなサイコ人間に育ってしまったら
困りものですな。
透明な人間
透明人間とは正しく透明な人間。
透明人間のエイドリアンは天才でお金持ちでパラノイアとして出てきますが、描写はそれだけ。
実際に映画の中でも透明な描かれ方。本当はシーもパラノイア、誇大妄想なのでは?っと思ってしまいます。
でも本作は見事、発想の転換。ホラーとして襲われる側からの視点のみ。古典の映画化にはこの手があったか。
サプライズ
個人的にこの作品は好きです。
大金を手にすると、人が変わるといいますが、
透明人間も手にすると人は変わりますね。
恋人から必死に逃げ切ろうとするが、必ず見つけられてしまう。
セシリアは透明人間になった彼の事を周囲に伝えようとするも、虚しく精神病院扱い。
そして、どんどん罠にハメられしまう。
やっとしとめたと思ったら、エイドリアンではなくトムだったという。
トムもエイドリアンにはめられたのか否か、そこはきちんと描かれてなく観ている側に委ねられているのでしょうか。
そしてラスト、セシリアが取った行動。
清々しいセシリアの表情に乾杯(*^^*)
脚本のつくりがいい
透明人間になった元彼が現れるというお話。
本作が面白いのは、主人公が怯えているのが亡くなった元彼という構図。姿が見えないだけではなく、もう死んでるんだからありえないという状況で主人公が孤立していく過程がスリリングだった。
しかも、妹が目の前で殺される展開は少し驚いた。それがあるからこそのラストの復讐につながったんだろう。あまりキレイだと思えなかった主演のエリザベス・モスだが、後半の演技、特にラストの表情の変化はよかった。
彼氏が透明人間になるスーツを開発していたってアイデアや、姿の見えない人間との格闘はそんなに目新しさはなかったがトータル楽しめるサスペンス映画だったと思う。
時代の進化を感じる。
個人的には透明人間映画といえばインビジブルが印象強い。薬の投与によって透明になるが、リスクが大きかった。まぶたなど全身が透明になる為、被爆が進んでしまう。しかしこの作品は違う。時代の進化を感じる。光科学を駆使したスーツにより姿を消せる。
ホラー系でもやはり人が1番怖く感じるし、それが見えないともなるとより緊張感のある作品であることに違いない。
深読みすぎてしまうほど、オチがあっさり。
ドキドキハラハラはしたが、特にひねりもなく
豚骨ラーメンを食べに行ったら、醤油味だったが
スパイスがきいていて決して不味くはなかった。
という感じの映画だった。
最後のオチは、主人公が復讐を果たし終わる。
トム(兄)がエイドリアンに洗脳(上手く利用)され
主人公を追い詰め、妹を殺した。
そーさせたエイドリアンに復讐、また自身の安寧をはかるため殺害。透明スーツを持って証拠隠滅。
んんんん何か足りないのよねぇええ〜
大どんでん返しが大好物な私にはもう少し捻りが欲しい
実はエイドリアンは少し荒っぽく束縛気味たところは
あったが、兄のトムが黒幕で、主人公を思う気持ちが強すぎただけでまた一緒にやり直そうと思っていた。
しかし、それを信じられなかった主人公は妹を殺されたと同じ手口で殺害し、闇落ち。
みたいなね、そんな深読みまでしてしまいました。
エイドリアンがカンタンに殺害されたのにも
なんだか納得がいきませんね〜〜
まぁそんなことより
透明人間になったトムかエイドリアンが
バレないようにコソコソ隠れてたと思うと
面白おかしく感じてしまうな
怖いけど勇気づけられる
少なくとも3回、ビクッとする瞬間があった。ZOZOスーツの計測みたいな全身タイツを着ると人の視界から消え、透明人間になるという。そんなものを開発した彼氏は独占欲、プライドが高く、主人公を自分だけのものにしようと肉体的、精神的DVを働く。身の危険を感じた主人公が綿密な計画を立てて彼の豪邸から逃亡し、高校生の娘がいる親友の黒人男性の家に身を寄せる。すると彼の死亡が報道され、兄だという弁護士が、弟の遺志により遺産を受け取ってくれと言う。それに違和感を感じ、また周囲で起こる不気味な出来事に、死んだはずの彼の気配を感じるが、誰も彼女の言うことを信じない。逃亡時に手を貸してくれた妹にも罵詈雑言のメールを送信し、信頼し合っていた高校生の娘が殴打されるという事故の濡れ衣を着せられ、親子の家を追い出されて収監される。
とにかくどんな逆境でも決して諦めない主人公の行動力、知恵が素晴らしい。エリザベス・モスは顔もスタイルも良くない(と思う)が、こういう体を張った演技は天下一品という感じ。しかし逆に、パーティで出会っただけのそんな彼女にこの男はなぜそこまで執着したのか、何か理由があったのかと思ったが、そこまでではなかったのが残念。
THE CRAZY
恐々としながら観ました。殺される人数は最小限、殺し方も頸動脈を切るとシンプルなもの。124分とワンテーマながら長いと思われる長さ。条件的には良いものが揃っていない中、とても面白いホラー映画として出来上がっていました。
まず透明人間が透明人間ではないという点に驚かされました。人的に作りあげられたスーツを着て透明になれるという斬新すぎるアイデアがとてもよかったと思います。観客視点でもどこにいるかがハッキリ分かっているのに分かっているのが主人公セシリアだけというのが面白さと恐怖を引き立てていると思います。
セシリアの表情や行動が最初は恐怖だったけれど透明人間と相対する旅に狂気に満ちてくるのがゾクゾクしました。アクションシーンもカメラワークも特殊なものだったのでメイキングでどのように撮っていたのか知りたいです。
最後の方はセシリア自ら透明人間となり、エイドリアンを殺す感じであっさり終わってしまったので消化不良ですが、復讐完了ということなのでしょうか。ちょっとモヤモヤ。
サプライズ!!
・映像・効果音が秀逸で、いつ襲われるのかと、ハラハラドキドキしました。
無音で緊張感あるシーンもあり、良かったと思います。
・主演女優の方の好演も素晴らしかった。
・ラストは意外とあっさりで、ちょっと残念な気がしたけど、トータル良く出来ていた素晴らしい作品だと思います。
しっかり戸締まりしましょう!
張り詰めた空気がヒリヒリ感じられて、スゴく面白かったのですが…
元々の主人公である、エイドリアンが天才化学者でサイコ野郎という設定の割りには、見た目に狂気は感じられないし、人物像がブレてる気がしました。透明人間なんだから、いっそのこと姿を現さない方がミステリアスで良かったのかもしれません。
あと、細部のツメの甘さが気になって仕方なかった。ストーカー被害にあってるにしては、戸締まりが緩過ぎる。鍵は少なくとも二重にするでしょう?透明人間になるためのスーツは男女兼用フリーサイズなのか?等々、もう一度観て検証したくなります。
しかし、なんといっても一番怖かったのは、エリザベス・モスの表情。ホントに恐怖を感じました。恐怖で疲れ不眠の時の時の自然なクマはメイクなのか?素なのか?
海辺の豪邸が素敵でした。
見えない恐怖
いやーこれは面白かった!!
執念深いストーカー夫+透明化がここまで恐ろしいことになるとは!
見えないからこそ、居るか居ないかも分からない、それを誰にも信じてもらえない。しかし、彼はすぐそこに居るかもしれない…透明人間という古典SFな題材を現代的なアレンジと襲われる恐怖という視点で描いた傑作スリラー作品
主人公は女性、透明人間の恐怖に苛まれる側の視点から精神的に追い詰められる恐怖をヒシヒシと感じる作品になっていました。
エリザベスモスの熱演により、追い詰められる主人公、セシリアの焦燥感とひっ迫感が見事に表現されており、特に眼の演技が(メイクも含めて)良かったなぁ
透明人間というSFじみたファンタジーのような存在に現代的なアレンジを加え、よりリアルな恐怖として画面に現れる。
さらに執念深いストーカー夫というサイコなキャラクターとジリジリと彼女を孤立させ追い詰めていく様も恐ろしい。
前半に出てきたアイテムや写されたモノが後半に活きてくるという(予測通りと言えばそうだが)展開や恐怖を煽る音響、些細な音が不穏さを増す演出などスリラー映画の王道演出もつぶさに押さえつつ、どこに居るのか見えない恐ろしさをさらに盛り上げてくれる。
見えない恐怖だけでは無く、見えないからこそもたらされる孤立や精神的圧迫を描いたスリラー作品だ。
冒頭、セシリアが夫エイドリアンの屋敷から脱出出来るかどうかの緊張感もハラハラとさせてくれるし、車のガラスを割るというエイドリアンの暴力性も見せてくれる。
セシリアは表に出るのも恐怖を覚えていたが、エイドリアンが自殺し遺産を相続。彼の死に拭えぬ疑問がありつつも、お世話になっている親友ジョーンズの家族の為にそれを使うが…脚立や消火器など後々使われるアイテムや既に彼が居ることを示す包丁の動き(ちゃんと画面中央に置いてるのが素晴らしい)なども見逃せない。
また、透明な彼は彼女を孤立させる為に周りの人間へと危害を加え始める。中でも、妹へ送った酷いメールで仲違いさせる様は透明人間という存在でなくとも起こりうるリアルさがある。アカウントの乗っ取りや成りすまし、パスワードの流出で我々の身にも起こりうる(メール1つで仲違いが生まれることも含め)恐ろしさが表されているのもまた現代的な題材だと感じた。
無数のカメラが動き回る、異質かつ不気味さのあるデザインと光学迷彩スーツという男の子心をくすぐるような存在は透明人間にリアルさをもたらしてくれるよう。
ついには、彼女の妹を殺しその罪をセシリアに着せるという手段に出たが、精神病院へと送られ、追い詰められた彼女にさらなる衝撃が…ここで何故彼女が執拗に狙われるのか、新たな事実が判明する。それは拒否していたはずの妊娠。避妊薬がすり替えられていたのだ。それに協力していたのは、エイドリアンの遺産手続をした兄のトム…だが、彼女の反撃が始まる。
さて、この辺で少しだけツッコミ処を。
透明人間であるエイドリアンの執着するところは分かったものの、結局彼女を、子供をどうしたいのかよく分からないんだよなと感じました。こんな風に恐怖で支配した所で…まあそこも分からなかったということか…
あとはセシリアの行動もイマイチ。確かに追い詰められ孤立していたとは言え、もう少し対策を練れば彼の正体を周りの人間な分かってもらったり反撃も早めに出来たのでは?なんて思ったりもしました。
で、セシリアは自殺のふりをして、停めに入ったヤツをペンでめった刺し、ついに透明化スーツも故障気味になり他の警官たちにも存在が確認されたが、透明を活かし警官たちを翻弄していく。
ここの透明人間に翻弄される警官たちのシークエンスは見ていて面白いルックだし、見えない敵に襲われる感じは「プレデター」も思わせる。
終盤では、ジェームズの娘を狙った透明人間との対決、やっと出てきた消火器で相手の姿を確認し、銃で決着…と思いきや透明人間はエイドリアンではなくトムであり、エイドリアンは監禁されていた…しかし、セシリアはそんなことはないと感じており…
ラスト、セシリアはエイドリアンを自殺に見せかけて殺した。彼の開発した光学スーツを利用して監視カメラも把握した上で完全犯罪を成し遂げたのだ。
あのスーツがもう一着あることは彼女(とジェームズ)しかしらない。見事だ。彼女は透明人間よりも恐ろしいかもしれない"見えない殺意"を持って全てに決着をつけたのだ。
そのなんとも言えない余韻も含めて、透明人間という存在を新たな視点と現代的なアップデート、世相の反映をを施し、サイコスリラーとして存分に楽しめる作品!
これが令和の透明人間・・なのかぁ
パートナーに全てを支配され悲壮感たっぷりな生活から必死の思いで逃げ出したが
見えない相手と戦う事に
しかしその死闘の中、徐々に強さを見出だしたセレブ女性を演じたエリザベス・モス!
ラストのドヤ顔はめちゃくちゃ印象的!
彼女以上のナイス・キャスティングは有り得ない位にワクワク、ドキドキ楽しませてもらいましたね!
個人的にはかなりの好物作品でした!
アメコミの安っぽい悪役みたいな透明人間にはちょいと苦笑でしたが😅
全78件中、41~60件目を表示