「悪癖垂れ流し」大怪獣のあとしまつ ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
悪癖垂れ流し
題材的にもかなり気になるテーマだったのでそこそこ楽しみにしていました、が、公開初日から怒涛の酷評の嵐。これは見るしかないと思いつつ足がやや遠のき公開3日目に鑑賞。休日ですが人入りは劇場の3割くらいでした。
まぁ率直に言って地中に埋めるくらい低くしたハードルにぶつかってしまうほど酷かったです。邦画の悪いところを大集結した様なう○こみたいな映画でした。
①下ネタが酷い
大の大人が作ったとは思えないくらいお粗末な脚本で、特に下ネタが酷すぎます。陰毛が生えただ生えていないだ、環境大臣が怪獣に突き刺さってパンツ丸出しだとか、深夜アニメのような●のようなモザイクで丸出しの股間を土屋太鳳さん演じるユキノに手で隠させるなんていう悪行も働きますし、「あのキノコは何か違うな?」という流れで股間を指摘するくだりを2回も続けるのでまぁクソです。怪獣の異臭をゲロかう○こかなんてほんとどうでもいいくだりを長いこと続けるのもアホらしくて仕方なかったです。
②無駄な恋愛模様
この作品を見る際に、どうしても「シン・ゴジラ」が頭をよぎってしまうのはしょうがないと思うのですが、「シン・ゴジラ」は徹底的に怪獣をどう押さえ込むかに集中しており、人間描写は少なめでしたがそれだけ面白さに特化していたという素晴らしさがありました。が、この作品は悪い邦画が辿ってきたゴミ要素をまとめてぶち込んできました。その筆頭が無駄なイチャイチャ。序盤にいきなりキスをしたあたりで、ん?となりましたが、研究者と濱田岳さん演じる天音の謎の濃厚なキッス、山田涼介さん演じるアラタに猛烈なアピールやキスをするユキノ、そんな三角関係とかドロドロの恋愛を別に求めていないのでほんと鬱陶しかったです。特撮映画には相性が頗る悪い恋愛描写を余すところなく詰め込んだせいでテンポも壊滅的でキツかったです。
③例え話がくどい(特に内閣)
今作、何かと例え話を用いるんですが、ジャブのように下ネタを放ち、全然上手くない例え話を何回も何回も繰り返しており、製作陣のドヤ顔が目に浮かびます。この例え話は内閣の会議でばかり行われており、総理大臣が間抜けすぎてイライラしますし、他の大臣も頭空っぽなのかバカな発言しかしないので、内閣の会議がもっと少なかったらまだこの映画はマシだったかもしれません。
④ふざけてるのか真面目なのか
土屋太鳳さんの扱いがかなり酷かったです。基本的には真面目のキャラクターな筈なのに、研究室では馬鹿みたいに手を振ってアピールしており、しかもこれが1分くらいやっているので軽くキツい。途中で計画が上手くいったことを悟ったのかフェッフェッフェッと笑ったりするのでもう訳わかんないです。
⑤皮肉ってる韓国の韓国映画に全力で土下座してほしい
韓国が手のひらクルックルな発言をテレビでしていますが、韓国映画が怪獣映画、しかも同じ題材で作った方がめちゃくちゃ真面目かつめちゃくちゃ面白い作品に仕上げてくれそうです。そんな皮肉をする前に内容をしっかり見直して作ってください。
⑥オチがワケワカンナイヨー
オチがもう???でした。寧ろヘンテコすぎてここだけは評価してもいいかなって思えるレベルです。最後収集がつかなくなったのか、おもむろに何かを天に掲げ光に包まれ、大きくなって、宇宙に怪獣ごと連れ去って終わります。
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某ウルトラマンモチーフだとは思いますが、ここまで映画でやってきた対策が一瞬で無に返しました。なぜこのような暴虐無人な行為をしてしまうのか。なぜここまで放りっぱなしにすることができるのか。久々に時間返せ!と思える映画でした。
⑦続編…?ヤルナー!!!!!
最終的に続編やるっぽい映像を流しますが、マジでしないでください。あの映像はただのおふざけであってください。やるとしてもせめて監督変えてください。
総括
役者陣はしっかりした人を揃えていただけに、こればかりは監督の責任がデカいと思います。山田くんは「鋼の錬金術師」「暗殺教室」と貧乏くじを引きまくっているので、ジャニーズさんもう少し仕事を選んであげてください。とりあえず酷い作品には違いありませんが、このような未完成作品を劇場で堂々と流す制作チーム・配給会社のの度胸が凄いです。そしてこの作品を劇場でお金払って観たことを誇っていいかなと思います。この映画の後始末はしっかりしましょう。
鑑賞日 2/6
鑑賞時間 11:15〜13:25
座席 N-25
興行的にはヒットしていたんですけど、原作からの改変が酷かったので個人的には好きではない作品です。評価面で山田くんはヤバめの作品を掴まされてるなぁと思った次第です。