「風刺が何か分かってない国で政治をイジるな」大怪獣のあとしまつ せつこんさんの映画レビュー(感想・評価)
風刺が何か分かってない国で政治をイジるな
突如到来した大怪獣が突如死亡。その後始末に追われる内閣や特殊部隊達のわちゃわちゃを描いた話。
まず最初に、これが深夜ドラマだったら全然許してる。なんなら割と好きなドラマになってたと思う。ただこのノリを2時間映画館の席に座らされてノンストップで見せられるのはまじキツイ。途中からか飽きちゃって全然違うこと考えてた。
最初のタイトルクレジットからアラタが出勤していく辺りまではもう100点満点で、このまま突き進んでくれたら良かったのに、閣僚達が出てきたところからもう無理だった。
怪獣の管轄がどこになるか押し付け合う閣僚達の演出が無駄に立ったり座ったり(ずっと座ってるか立ってるかどっちかにしてくれ)何故か急にカメラ目線になったり気になるし、笑えない下ネタを言う国務大臣がずっとスベってるの勘弁して欲しかった。
そして、実際の政治家に似せた名前の閣僚たちに、怪獣の名前を決める元号発表のようなシーンに、原発のように対処する国の人達など、随所に実際にあった出来事を同じようにやるんだが、それが無意味極まりないことが残念。風刺じゃなくて完全に同じことしてふざけてるだけ。
まぁ元々そんな社会風刺なんてやるつもり無かったんだろうけどそれを期待してきちゃったからなぁ。
でもそのユルいふざけはまぁ三木ワールドだから良いとして何より私が1番嫌だったのは、痴情のもつれで物語が進行していくのがダルくてダルくて。別にふざけたキノコとか最後のアレを振り切ってやってくれればいいのに。でもこのメロドラマ的なのいちいち入れ込んでくるのって邦画やりがちだから特別この作品が悪いってわけじゃないからね。
あとこれ気になってるのは私だけだと思うけど、ユキノがずっとスカートなのにバイク乗る日だけパンツなのもう何?その日バイク乗るって分かってたんか?わざとらしいじゃん、バイク乗るシーンがあるからパンツにしましょうってなってるじゃんそれ。そういう細かいとこよ!!