「誰が何と言おうが面白い」大怪獣のあとしまつ ネギぬきさんの映画レビュー(感想・評価)
誰が何と言おうが面白い
良い作品を見た、とパンフレットまで買ってにこにこで帰宅したら、悪い意味でツイッターのトレンドに上がっていて悲しくなったのでレビューを書きました。本音を言えば☆4ですが、どうせ私一人☆5を入れたところで酷評の流れが止まるとも思えないので遠慮なく☆5にしておきます。
この映画は、何を期待して見に行くかで評価が変わると思います。わたしは予告編を見て、シリアスの皮を被ったクソコメディ映画だろうな、と思って見に行ったので、期待通りの面白い作品を見た、という印象ですが、特撮ものとして怪獣の活躍を期待して見ると、酷い作品だ、という印象を受けるのかな、と。
この作品は、責任を押し付け合いながらもおいしいところはなんとか我が物にしようと画策する権力のある大人が、真面目な顔で下ネタとギャグの応酬をするシュールさと、そんな上に振り回される現場の主人公たちを応援したくなるところが魅力であり、決して怪獣の活躍や派手なアクションが期待できる作品ではないので、その辺は確かに期待しない方がいいと思います。
オチに関しては「そう終わるか?」と思う反面、まあそうするしかないか……と変に納得してしまうところもあり、そこも賛否両論別れるのかな、と。
個人的には非常に面白いと思った作品なので、下ネタが駄目でなければぜひ一度見てほしいです。ただ、特撮ファンで怪獣が好き!というような方にはおすすめできないです。どれだけ手放しでほめるとしても、そこだけは本当に……酷い映画だった、という人を増やすだけだと思うので。
逆に、細かいことは気にせず、ノリと勢いが良ければ面白いと感じる人には非常にお勧めできます。
ただ、恋愛関係周りだけは本当に蛇足感があって何にも解決も進展もしないので、いらなかったのでは?と思います。本来ならここが-1なのですが……次回作がある?っぽい?ので、楽しみにして、もし2が公開されるのであれば公開日当日に見に行こう!と思うくらいには好きになれた作品でした。