「違和感が多い」砕け散るところを見せてあげる ironさんの映画レビュー(感想・評価)
違和感が多い
ストーリーは、前半青春ラブコメ風で、後半サイコサスペンスという変わった内容。
ヒーロー、父子の絆、いじめ、DV、サイコパスと色々詰め込んでるが、焦点が見え
ずすっきりしなかった。別に焦点が定まってなくても、話が面白ければいいが、
そんな面白いストーリーでもない。それより、以下違和感が気になって話に没入でき
なかった。
① 波瑠はひどいいじめを受けているが、普段の様子ではあんなひどいいじめを
受ける娘には見えない。(ひどいいじめを受ける理由が見当たらない)
② 清澄は波瑠を守ると言いながら、先生にいじめの相談をしないし、かと言っ
て、自分がいじめをやめさせるという行動をとるわけでもない。いじめをと
める気がない?
③ トイレの道具室に閉じ込められた玻璃を清澄が救出するシーンは無駄に
長い。
④ 波瑠は最初清澄にひどいどもりで喋るが、いくら心を開いたからと言っても
不自然なくらい急に明るくべらべら喋り出す。そもそもあのどもりはわざと
らしい。
⑤ 清澄母は、波瑠父と初対面で、あり得ないくらい根掘り葉掘りプライバシー
を聞きまくるが、別にそれが伏線にもなっていない。このシーンは本当に意
味不明。
⑥ 後半、波瑠はサイコパス父にひどいDVを受けていることがわかるが、それに
しては悲壮感が漂っていない。
⑦ 波瑠がサイコパス父が襲いに来ると伝えても、清澄は警察に通報しない。
さらに、波瑠の祖母がサイコパス父に殺されたことを聞いても、清澄は警察
に通報しないで、自分で死体を引き上げようとする。とにかくこの高校生は、
自分の手に負えない問題でも先生や警察などに相談しようとしない。