「うっすはうんそうですの短縮形」砕け散るところを見せてあげる サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
うっすはうんそうですの短縮形
かなり楽しみにしていた作品。公開延期となり、初めて予告を見てから長いこと時間が空いたが、こうやって公開されることに感謝。期待値中々高めで鑑賞。
う、うーん。そうだねぇ。。。
まぁ、面白い。面白くはある。
ただ、思っていたのと違くて思ってたより薄かった。
蔵本玻璃(石井杏奈)は学年一の嫌われ者。ある時彼女が集会中虐められているのを発見した正義感の強い濱田清澄(中川大志)が声をかけたことから、玻璃は徐々に心を許すようになっていく。
演者は文句無しです。
予告でもある通り、石井杏奈の演技力が凄まじく分かっていたけどやっぱり驚いた。ホント適役で、この映画の支えになっている。彼女じゃなかったらヤバかったかも。
中川大志、井之脇海、堤真一などもいいんだけど、やっぱり目が離せないのは清原果耶。「うっす」の言い方がたまらなく良くて、全然しつこいと感じない。これからずっとふざけていて欲しいです。コメディの才能ありすぎ!今年好きになった女優堂々の一位!朝ドラも楽しみです〜。
テンポと音楽はいい。
シンプルなんだけど意外と飽きずに楽しめるし、そこそこ緊迫感もある音楽で悪くない。主題歌もこの映画にかなり合っていて後味はそこそこ。
この映画の魅力はセリフ。
「おしるこの蓋は無くていいの?」「玻璃、笑え、笑ってくれ。」ここめっちゃ好き。ナレーションってのはどうも気に食わないことが多いんだけど、中川大志のナレーションは結構いい。「ヒーローは負けたりしない。絶っっっっ対に!!」は心打たれる。
ただ、展開が読めてしまう。
こうなるんだろうなぁ、やっぱりね。
ってことはこういうことかなぁ、でしょうね。
これの繰り返し。マジで捻りがない。
〈物語は衝撃の展開へ〉ってそうか?予想出来ましたけど?うお!マジかよ!みたいなのであって欲しかった
ドロドロのサスペンスを期待していたのだが、意外とただの青春映画。肩透かし。予告のせい?
R15じゃないから「ミスミソウ」とまでは言わないけど、そんな感じのテイストにして欲しかった。関わったらヤバいって、そうかな?いい人だったじゃん。
期待していたのだけに残念。
題材もキャストも音楽もいいので、もっと上手くできたでしょうに。石井杏奈と清原果耶の今後の活躍を願って+★0.5で。