「多様性を認め合うことの大切さを実感できる良作。」トロールズ ミュージック★パワー yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
多様性を認め合うことの大切さを実感できる良作。
少しレビューが遅くなりました。
今年39本目(38本目は鬼滅の刃です)。
さて、こちら。子供向けアニメ映画というカテゴリで、あらすじとしては非常にシンプルですが、その裏にある「いろいろな考え方を知り、認め合う」(承認することは意味しないが、否定もしない)ことの大切さ、それが「本当の」背景に隠れている、それは強く思いました。映画の性質上、入学前のお子さんはそこまでは難しいと思いますが、大人が見ても恥ずかしくないかと思います。
アニメ自体は日本のアニメではなく外国のアニメという事情もあり、日本のいわゆる典型的なアニメ作品映画(ヴァイオレット~や、鬼滅の刃など…)とは少し違うタッチ感(1/2の魔法などが近いですね)となっていますが、そこはそれほど気にならないかと思います(むしろ、海外のアニメ映画の場合、日本とは本質的に「アニメ」というカテゴリで想像するものが違う、と思ったほうが良い)。
音楽をテーマにしていますが、音楽に関する深い知識は不要です。中学でいわゆる「副教科」として音楽や美術を習いますが、その音楽の範疇かと思います。
中高でブラスバンドにいた、小中でエレクトーン・ピアノを習っていた、音大にいる…といった方(私は真ん中のカテゴリです)だと、もう一味「進んで」楽しめる、けれども、知らなくても全部問題ではない(あれば、+α程度でさらに楽しめる)と思います。
しいていえば、ヤマハでも河合でも、「音楽の基礎」みたいなサイトをちらっと見ておくとよいかと思います(楽譜の読み方やら何やらは一切出ないので不要)。
採点は下記の減点0.3で4.5にしました(七捨八入による)。
0.3…この映画自体は日本で放映されることは、元の作成陣も承認していたと思うのですが、いわゆる pokemon shock (ポケモンショック)のことは当時大きく報じられていたはずで、日本では各映画館で「ご注意ください」など、映画館レベルで注意喚起がされていたのですが、日本では大問題になったからこそ、日本でのみある程度この効果(問題を起こしうる部分)について緩和ないしカットするなりすればよかったのでは…と思います。
もう10年くらい前のニュースですが、今でも多くの方は知っていることですし、子供向けである以上、「自分の子に何かあったらどうしよう?」って思って視聴者が減ったら損ですからね。