まともじゃないのは君も一緒のレビュー・感想・評価
全236件中、21~40件目を表示
映画に集中できないキャスティング
君島彩夏役の山谷花純が印象強すぎる。え、この子だれ?えええ?
となりましたが、「らんまん」にも出演していた俳優さんですよね。
インスタもフォローしていたし。ハハハ。
清原果耶はテンションを緩めたり張りつめたりと、
演技の幅が広いのと、成田凌の空気読めない感がスポっと
はまってて、ラブコメ的には何作か共演してほしいふたり。
脚本の構成的には、もうじれったいよねすれ違い系なので、
定番安心二塁打的な、心地いい感が満載だ。
ただし、清原果耶の設定が女子高生(高3)といういろいろ
恋愛してはいけない(大人とは)形なので、映画的にこの二人が
プラトニックで進むべきところだね、と温かく見守れる。
受験生だけど、ほとんど勉強しているシーンがないので
イラン部分カットしての進行なんだけども
予備校設定がもちっと活かしてほしいなぁ。
年齢的な背伸び葛藤がこざっぱりしているので、
若い子が観るってよりも、大人が観てのほほんとする映画。
「普通」
普通という概念が理解できない数学の予備校講師大野。
彼の担当生徒の秋元との余談はいつも会話にならないのは、彼女がよく遣う「普通」という概念が大野には理解できないからだ。
ある日秋元は詰め込み知識の数学に飽き飽きして、これからの未来を主張するおもちゃメーカー社長宮本の理論を夢中になって話す。
会話はかみ合わないものの、大野の性格や話し方などから、秋元が大野に「結婚は無理だ」と断言したことで、彼の不安が大きくなり、秋元の言う「普通」の感覚を養って女性と結婚できるための課外授業を開始した。
この作品のテーマは「普通」
この誰もが普通に使う「普通」という言葉には、似たような関係者にしかわからないニュアンスがある。
みな意外にそんなことを気にせず使っている変な言葉なのかもしれない。その普通が理解できれば仲間で理解できなければ部外者だ。
その意味が理解できないのが数学講師という設定も面白い。
数学にのめりこんで趣味も数学という大野には、普通の女子高生が言う「普通」を理解するために彼女の授業のようなものを受けることになるのがこの物語の原動力であり面白いところだ。
秋元から見て大野の話し方や考え方は全く理解できないが、「僕には君が必要なんだ」とストレートに言われたことが胸に突き刺さってしまう。
このあたりから彼の恋愛アドバイザーが、彼の恋愛を邪魔するようになる。そしてそんな自分の気持ちがよくわからない。
宮本に呼び出されホテルに入る秋元。後日大野は「普通なんかどうでもいい。君が遣う普通は、何かをあきらめる口実でしかない」「僕は君を傷つけた宮本を許さない」と明言した。
大野には曖昧なものなどないのだろう。この男らしさのギャップが秋元の心に響いた。
口先だけの男宮本。秋元は彼の講演で質問するが、彼の言葉は嘘で塗り固められているような気がしてならない。何一つ心に響くものがない。
作品のタイトルの意味は、大野から秋元に投げかけられるのかなと思っていたが、当たり前のように「普通」を連呼する人誰もに投げかけているのかもしれない。
二人で森に出かけ、秋元は大野に告白するが、大野の反応はいまひとつ。でもそれは彼特有の考え方の裏返し。
この作品の登場人物に小泉孝太郎を採用したのは、監督の何らかの意図があったのかなと深読みしてしまいそうになる。
気になったのはそのくらいで、基本的に面白い作品だった。
いや、いいぞ 邦画嫌いを自称する私ですが良かった 原作があるなと勘...
いや、いいぞ
邦画嫌いを自称する私ですが良かった
原作があるなと勘違いしたぐらい小説的というか
文字にしても可笑しさが楽しい作品だろうと
キービジュアルもいいよね
邦画のビジュアルほんまにダサくて、それだけで一つマイナスやけどこれは単館ぽさもありながらポップ
邦画の大嫌いなありがちなドヤ感も白々しい間もない
感謝
まともじゃないというまとも
勉強ばかりで人とのコミュニケーションをまともにとれない青年。
自分の憧れ存在にどうしても近づきたいと願う少女とのコメディが織りなすストーリーでした。
誰がまともでどこからまともでちゃんとしていると言えるのか?
誰もが自分は、普通だととかあいつは、変な奴だとか言ってるけど、本質は、みんな変。
変だけど、変じゃないように一生懸命にまともを装う。
だから、自分の事を苦しめて生きづらくしているだろうと感じた。
この物語に出てくる少女も自分がまともだと思っていても、実際には、他に人とズレてる?
って事に気づいて、もうそれでもいいや。
自分の本当の気持ちに気づいた。
何でもかんでもちゃんとしなくてもいい。
それは、その時にもっと大事な自分の気持ちを抑える事になるから。
もっと気楽に生きていけばいいよ!
というメッセージを感じました。
頭でっかち
2023年11月9日
映画 #まともじゃないのは君も一緒 (2020年)鑑賞
数学一筋でコミュニケーション能力ゼロの予備校講師が、恋愛がしたいと、恋愛経験ゼロの知ったかぶり女子高生にアドバイスを求める
テンポ良い会話がとても面白かった
共演の #泉里香 と #小泉孝太郎 がいい味出してる。特に孝太郎
もういいよ普通は
作中何回普通と言った?
人生1度目で子供から大人になろうとして、普通を探している香澄と、
そもそも大人になってからも1度も普通にはまれたことがない予備校講師の大野先生と、
大人の世界で大人の付き合いを普通に繰り広げることができる柳と美奈子。
結局その中に普通はない。
最初、すごい物言いの香澄に驚く。
大人びた考えなのは、感じている劣等感疎外感の現れでもあり、大人に憧れがあるから、身近で大人らしくない大野先生に大人ぶった口をきく。
でも、最も本質を突いているのは、変わり者に見える大野先生だった。
普通という基準は、
属している括りの大多数の価値観に寄ってしまうもので、
世の中には全く違う普通も存在している。
複数の普通がある中で、自分の普通はなんなのかは、自分で見つけなければならない。
柳はどう世を良くしていくかの話をしていたが、
それは変わった後の新しい理想世界の話をするだけでなく、
柳含む社会構成員のひとりひとりが、それぞれの基準で考えた善を今すべきと思う時を逃さず積み重ねていくしかない。
その見本を、所作は変わっているが見せてくれる大野先生。
大人としてどうあるべきかを模索している香澄が、よく見てみて、柳より大野先生を好むのは必然だ。
コミュニケーションが苦手だったり、何を考えているのかよくわからないオタク風味の役が成田凌には続いているが、スーツを着るとよく似合う。東出とポジションが若干かぶっていた気がするが、東出自滅のこの数年で、何か不動の役が見つかっているといいな。
清原伽耶がせっかくの朝ドラとかぶせてこのような役をこなしている驚き。
広瀬すずが親のいない生い立ちの役ばかりなのに対して、清原伽耶は大人になろうとする役ばかり。
そんなに当たり役かなぁ?と個人的には思うが、続くなぁ。
ナヨナヨ成田凌
共感力高い人は共感性羞恥で序盤死にそうになるから心して臨んで欲しい。
タイトル通りまともじゃない事は別に悪いことじゃないしみんなそれぞれまともじゃないところがありますよって話なんだけど、それを言葉で言うのではなく映画で表現する事の意味とそれによって表現される豊かさがしっかりとある作品です。
周囲の噂とかで勝手にイメージを作られた人と実際に接してみるとこんな人だったんだ!的な新鮮な驚き描写が好きすぎる。
あと、ナヨナヨしてる成田凌っていいよね。
泉にはイライラし、清原は1番おかしい 成田は変わり者だけどまともじ...
泉にはイライラし、清原は1番おかしい
成田は変わり者だけどまともじゃないとはいえない経験がないだけの人間
まともじゃないのは清原だけやし清原も結構イラつくし
スッキリしない不完全燃焼って感じで見るんじゃなかった
笑うことはなかった、普通の物語
よく言いがちな「普通はそうでしょう」ってことを風刺する意図が透けてみえすぎてしまうことがあって。いやそもそも普通なんてないと思っているひとからすれば、この登場人物の個性の物語ってことで、風刺やコメディさえ感じない。なので、ほとんど笑えなかった。
成田凌の得意なクールさが出ていて、この登場人物、成田凌なんだなと思っただけ。女子高生もあんなにズケズケと言うことってある?もう少しなんだか言葉にできないもどかしさがある感じの方がよかったのではないかと思って、なんだか生意気さ、強がりだけが目立ってしまったような、作った感じが出てしまっているような。なんだかコメディでもなく、なんだか中途半端だったな。いや、勝手に笑いを期待していただけに肩透かしだったので、余計にそう思っただけかも。
2人のやりとりがとても可愛い
映画と言うより日常を切り取られた
どこかにいそうな予備校講師とその生徒のお話。
予備校の先生大野さんと生徒の秋本さん
「普通とは?」から始まる2人の物語が観ていて、とても微笑ましい。
ズバズバと考えを言える秋本さんが好きな人とその相手を別れさせたい
大野先生は自分の普通ではなく、気になるところを変えていきたいと言うところで組むんだけど
その作戦や行動の進み方が不器用で失敗ばかり
失敗ばかりの帰り道、ふと秋本さんが先生を好きになっていく瞬間が映像に出ていてとてもステキ。
そこからの展開がまたさらにおもしろく
初恋の人はクズだし、先生は美奈子さんといい感じになってきて、大野さんにとって巡り会えたかもと思いきや、それに苦しむ秋本さんがいて四角関係になっていくも秋本さんは至って冷静で結果関係は変わらないまま
変わったのが、素直に秋本さんが大野さんに告白をしたところ。
【普通】かどうかは別としてしっかりと気持ちを伝えることは大切だなと改めて思った。
そして可愛い2人の恋愛が動き出したところで【おわり】
ほんと適切な言葉が見つからないけど、観てて嫌な気持ちにならないし、ふわっと心が軽くなる映画だった。
会話の妙・・
設定が小林啓一監督作品に似てるからと言う事でお薦めを頂き鑑賞。もしかしたら小林監督の創作の原点を見つけらると思って見たがこの作品の方が小林監督の様式が確立される遥か後の作品・・・影響を受ける事はあっても影響を与える事は物理的に無い。しかも見てみると分かるがこの作品のセリフ回しには明らかにシナリオ制作側のキャラクター設定が透けて見える。視点はあくまでの主人公の女子高生で、相手役の数学の先生はあくまでも狂言回しでキャラが作中でぶれていく。いやこれが普通なのである。漫才でもそうでボケはツッコミの良きトリックスターであることから優れたコントが成立する。ひとつの設定で複数のキャラが独立した人格を以ってあたかも全く影響を与えて無いかのような自然な様相を以って進行すると言うのは極めて難しくドラマ史、物語史の中でかつて成立したのを見たことがない。それほどまでに小林ワールドは異様なのであり特異なのだ。
話が反れたが小林作品と比べなければこの作品、十分面白く、見応えはあるし楽しめる作品であることに変わりはない。良作である。
評価が高いようですが、そこがまったく理解できない!
数学マニアで常識不足の大野先生(成田凌)が、このまま恋愛経験なしでいると
一生結婚出来ないままで老いてしまう・・・と危機感を持った。
その気持ちは多少分かる気がするけど、
そこで予備校で大野先生の生徒の香住(清原伽耶)に恋愛アドバイスを受けることになる。
けど、知ったかぶりなだけで恋愛経験のない香住との、コメディータッチなアレコレ。
気の利いた会話のやりとりが予想外に盛り上がっていく。
2021年。監督:前田弘二。脚本:高田亮。
成田凌と清原伽耶。旬の実力派スターのW主演。
香住の悪知恵とアイデアと実行力は、これは非合法スレスレで、かなりまともでない。
大野先生は変人でカタがつくが、香住のやり方は、ストーカーor興信所or探偵?
香住が大野を利用するのは、実は憧れの幼児教育者で玩具会社経営の宮本(小泉孝太郎)に近づくためだった。
宮本が美奈子と結婚を決意したのを知り、結婚を阻止するために大野先生を利用する。
ところが、美奈子といい感じの雰囲気になる大野に、予想外の嫉妬を感じて取り乱してしまう。
(この辺は女子高生らしい)
香住にはいつの間にか大野先生が一番気になる存在になっていた。
大企業の社長とか、社長令嬢に簡単に近づけるのは、現実にはあり得ないと思う。
宮本に「ここしか、ゆっくり話す場所がない」とか言われてラブホについて行く香住も、
大バカ者で、してはイケナイこと・・・
しかしこのエピソードがこの映画ではとても重要な要素なので、
ここを省くとこの映画は成立しない。
だから、まぁ仕方ないかもね!
全体にテンポのいい会話、成田と清原の勢いで、説得されて観てしまうけれど、
香住の押しの強さ・・・こんな子が側にいたら願い下げですねー。
多分まともじゃないのは、香住ちゃん、きみのほうだよ!!
(大学受験なんか、ぜんぜんおろそかじゃん!!)
恋愛偏差値がいくら高くても、人生は甘くないですぞ!!
普通じゃなくていいいね
すごい良かった。話のテンポ感、崩し、人物相関が完全に自分のツボだった、成田凌さんの演技幅にも驚かされたし、この脚本家さんはかなり笑いのセンスが高いと思った。
サブストーリーも後の物語に繋がってるのが綺麗でまとまってて凄い見やすったです。
とても笑ったし。恋愛とはこういうものなのかなとも考えた、少し変わった。
ありがとうございました。
何かとても癒される
成田凌と清原果耶がとにかく良い。
これは何だろう?ロマンティックコメディとでもいうのかな。
冒頭5分で伝わってくる、先生も生徒も両方ヤベェ感。
それとこの二人のやりとりがひたすらに楽しい。
そのスピード感といい、とてもテンポが良いのですね。
スーツ買いに来た時の続けて出る「じゃ私のも買お!」は声出して笑いましたw
スタートはのんびりなんですけど、段々と引き込まれる感じが何だかくすぐったい。
色々なシーンが面白いのだけど、商店街のおっちゃん達に愚痴ってるところとかすごい好きです。
そこからの無銭飲食とか、細かい演出がやっぱりうまい。
バックで流れる調子を落とした音楽が、何だか二人みたいでぴったり。これも作品にあってました。
それと本当、服選びって大事だなって思いましたね。
エンドロールでかかるCHARM PARKも良い。
日曜の夜「あした仕事かぁヤダなぁ…」って感じで見始めたんですが、終わる頃にはすごいすっきりな気分に。
何かとても癒される作品でした。
全236件中、21~40件目を表示