望みのレビュー・感想・評価
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人魚の眠る家を思い出す
なんだか雰囲気が似てるなぁと思いながらみてました。
監督堤さんだったんですね、エンドロールで納得。
美しすぎない撮り方にいつも好感がもてます。
今回の家族4人、視線の演技がとても上手くて好きです。
流れもじわじわ迫る不安感、伝わってきました。
加害者になっても生きていてくれるなら、
被害者になって戻って来なかったら、
加害者になって家族の未来がなくなるか、
被害者になって家族の未来を繋ぐか。
どちらを望むか、2択の選択という所が人魚の眠る家と似ていて余計思い出しました。
どちらの作品もどちらに転んでもそれなりにストーリーがあって描きがいはありそうですが、父の信じたラストに涙が止まらなかったです。
予告が面白かった映画は基本期待はずれだと思うことが多いのですが、この作品は個人的には期待以上でした。
原作を買おうかとはならなかったので星は3つにしました。
ですが、人に面白かったか問われたら、迷わず面白かったと答え、見てみて下さいと勧めると思います。
いろんな教訓が隠されている?!意義深い映画なのです?!
加害者の家族には責任はあると思います。
年寄りの車にひかれて殺されかけた私は今の事件は人ごとではありません。
まして、未成年の殺人は、必ず原因は家族にあるし、保護監督の責任は将来にわたってあるはずです。
この映画では被害者家族としても、ある、原因は見つけることができます。
両親ともにコミュニケーションが一方的です。
とくに石田ゆり子は無自覚で天然で、何も考えていないかのようです。
堤真一は一定の信念がありますが、これまた一方的で、無神経です。
勝手に他人に無断で子供部屋を見せるなんて言語道断。
サッカーの道を絶たれた長男への対応も無神経。
長男も危機管理意識が皆無、こんな同級生に近寄ってはいけません。
いろんな矛盾に満ちた家族ですが、それを自然に見せる、堤真一、石田ゆり子、清原かやの演技はアカデミー賞にふさわしいと思います。
今年最高の演技を観る映画です。
映像美
美しい。光の使い方とかすごい綺麗。
重たいけど響いた。
ただ所々おや?って思ったからちょっと星減らしました。
自分が同性だからか父の意見にはすごく共感するけど、母の考え方が全然理解できなかった、、
もっと信じてあげればいいのになぁと。
いや、信じてはいるんだろうけど、不安が勝ってしまってああいう態度になったのかな?
藁にも縋りたい気持ちはわかるけど、色々と信用してすぎでは?
事件後の父や妹には家以外の描写はあったけど、母だけ何も描かれていないせいかな?
なぜ出版社からは何も言われなかったのだろうか。なんて思ってしまった。
規士はいい奴すぎるしカッコ良すぎた
これは同級生女子みんなから好かれるよね、ファンクラブとかありそう
でも最後救われたから良かったと思う。
父が罵られたままでフォローがなかったら本当にどちらに転んでも最悪だなと。
もう一回見ようとは思わないけど心に刺さる一作だった。
観れてよかった。
男の子をもつお母さんに見て欲しい映画
3歳の息子がいる母親ですが感情移入しすぎて大号泣でした。しかも一番最初に泣くスイッチが入ったのが祖母役の市毛良枝さんの登場シーン。なんでしょう、あの包容力。母親になっても子供は子供で、辛い時に実母の顔をみると張り詰めていた糸がプツンと切れたかのように泣いてしまったりするんですよね。
もし息子が同じ立場になってしまったら私は信じれるか信じれないか、すべてを失う覚悟は持てるか。
また人間の怖さもかなり描かれてます。
まず我が子を共に育てる主人に絶対見てもらいたい作品であり、周りの男の子を持つお母さんたちにも見てもらいたい、胸に残る映画となりました。
考えさせられる
少年事件が頻繁に取沙汰される現代において考えさせられる映画だった。我が子だったら何を願っただろうか?
私は生きていて欲しいと願うであろうと思う。取り返しのつかない過ちであったとしても身勝手だと世間から罵倒されようと、自分の子供に被害者であって欲しいとは望めない。自分の子供の人生は、加害者、被害者のどちらにもなってもらいたくない。
リアリティーを感じられなかった
なぜ、殺したか殺されたかの二択で悩むのでしょう?
それ以外の可能性も大きいと思うのですが。二択の発想に縛られてしまうことのリアリティーが感じられず、冷めてしまい、物語に没頭できませんでした。
少年が関わっている(と疑われる)事件でまだ全貌も明らかでないのに、描かれたようなメディアスクラムが起きるのもあまりにも現実離れしているように感じてしまいました。
映画のリアリティーを持たせるための設定や描き込みが足りないと思いました。
何度も泣きました
オープニングから、何が始まるのかと音楽と共に世界に引き込まれる。
どこの家庭にも起こり得る事に対して、どのように対応するか、どうしようもない事も起こり、信じる力、そしてその時の自分の望みは何なのだろうととても考えさせられるストーリーでした。
迫真の演技も、良いところで流れる音楽も一瞬たりとも気持ちが離れない素敵な映画でした。
残酷すぎる内容
母親も父親も妹も。帰ってこない息子のことが心配で一杯一杯すぎて目の前のことしか考えられないからこそそれぞれの人間の残酷さが強く表現されていた。
兄が加害者だったら自分の人生はどうなるのかと兄の心配より自分の心配をしてしまった妹。当たり前の感情であるがその残酷な自分中心的な感情を生み出してしまい一番ショックだったのは妹自身だろう。そこに追い討ちをかけるように母親の「お兄ちゃんが死んだ方がいいっていうの?」といったニュアンスの母親のセリフ。そんなこと言いたいわけないだろう。妹自身も苦しくて堪らないというのに。妹の心の叫びがひしひしと伝わってきて苦しかった。
息子が生きていてほしいと願うばかりに息子を疑ってしまう母親。これもまた残酷だ。息子を親が信じないで誰が信じるというのだろう。今回は息子が被害者だとはっきりしたが、もしこのまま彼が身元が発見されなければ、母親はずっと息子を加害者だと思い続けたのだろうか。最後まで己を通した息子の勇気は報われなかったのだろうか、ゾッとする。
数日前までただしくんの父親を人殺しを見るかのように憎み、罵り、恨んでいたもう1人の被害者の祖父がただしくんの葬式の時、父親に泣きながら謝っていたシーンが一番残酷だった。人は立場によってこんなにも態度を変えるのだ。まだ憶測だったというのに。
今回の映画はどっちに転んでも地獄だった。しかし何より一番地獄だったのはただしくんが被害者だった時一瞬でも安堵してしまったことだろう。息子が殺されているのに。
こんな地獄を生み出したのは紛れもなく世論だ。マスコミだ。マスコミの存在意義はなんだろう。真実を社会に伝える使命を掲げるがそれが新たな被害者を生む。加害者を攻撃していいのは被害者だけである。第三者が加害者を攻撃していい理由なんかない。世論が大きくならなければ息子が加害者ではないかと疑わなくて済んだのに。正義ってなんだろう。
長い間家を開けてごめんね、1人で旅行に行ってたよなーんていいながら平気な顔して帰ってきて欲しかったなあ、ただしくん。
他人事ではない
一見他人事の様に思えたけど、他人事ではない現代な現実社会でいつ自分の身にふりかかってもおかしくない事でした。犯罪に巻き込まれた家族を疑似体験できました。もちろん泣きました…。
演出、演技、音楽とても良かったです。
今後の堤監督の作品にも期待!!
泣きまくり
堤真一と、石田ゆりこの迫真の演技に引き込まれて後半は泣きっぱなし、豪華なオーケストラが、さらにそれを追い込む…良い意味でも悪い意味でも見やすいわかりやすいけど、考えさせてくれる。明日から1日を大切に隣人を愛して過ごそう!
当事者だったら、はたしてどちらを望むのでしょうか。
とても見応えのある映画でした。
サスペンスの要素もありますが、この映画はサスペンスそのものよりもそれに巻き込まれた家族の心情を描いたヒューマンドラマです。
果たしてこの映画のように自分の子供が殺人犯なのか、もしくは殺されて亡くなってしまったのか、どちらかひとつの可能性だとしたら親としてどちらを望むのでしょうか。その当事者になってみなければわかりませんが、どちらにしろ親や家族の苦しみは計り知れなく観ていて涙が溢れました。
苦悩の家族を演じた堤真一さん、石田ゆり子さん、清原果耶さんのそれぞれの演技も素晴らしく、ここ最近観た映画では一番泣けたかもしれません。
そしてもうひとつこの映画で描いていたのは、まだ殺人犯と決まっていないのにその家族に対する執拗なマスコミの取材やSNSによる勝手な推測の決めつけによる誹謗中傷、それによる世間からの風評被害。これは現実にもよく目にすることで大きな問題だと思いますがなんとかならないのでしょうか。
興味本意のマスコミ報道や憶測によるSNS 等による誹謗中傷はほんとうにやめてもらいたい。
人の身勝手な妄想は治らない!
自分の息子が加害者であっても、
生きていてほしい。
母親の気持ちも分からないではないが、
客観的に考えても、
人を殺してしまうほど加減の分からない人
と考えると恐いかもね?
引っ越して余計な事を言わなければ、
分からない事なんだろうけど?
でも、ムカつくのは
竜雷太演じる施工業者の態度が、
これまでの付き合いを無しにして、
風評に凪がされる様が、
世間そのもので
はらわた煮え繰り返る。
謝罪されて表向きは許しても、
本心は一生涯信じられないでしょうね。
家族の絆とは?肉親の情愛とは?もしもあなたなら?
ある家族が、思春期の難しい息子の気持ちを測り兼ねもてあます姿が、だんだんそれだけではなく、たいへんな事件に巻き込まれ、翻弄される姿を描く。どこにでもある平和な家族。ガラガラとしかもお正月休みに息子が行方不明になり、加害者【殺人者】か、被害者かのどちらかの疑惑がかけられ、マスコミにおいかけられ、近所から疎まれ、社会から疎外されていく様は、コロナの禍にも似ていてぞっとさせられた。息子の無事を願う母の石田ゆりこと最後まで息子の無実を信じた父親の堤。圧巻の演技に親として涙が止まらない。後味もよく理解しがたい息子の本当の姿が描かれるとき、胸が熱くなる…是非原作が読みたくなるノンストップ心理劇です。
自分が親だとしたら、究極の選択。 被害者か加害者か。 息子を失う苦...
自分が親だとしたら、究極の選択。
被害者か加害者か。
息子を失う苦しみなど想像もつきませんが、加害者となるよりは家族は救われたんでしょうね。
考えさせられるいい映画でしたが、リハビリのエピソードは取って付けたような出来過ぎ感があって、蛇足でした。
それぞれの望み
原作のストーリーを忠実に映像化した映画。
失踪した息子にどんな望みを持つのか。家族役の俳優陣はその微妙な心境を絶妙な演技で表現しています。
それぞれがどんな想いを抱いているのか、どういう考えでいるのか、複雑に揺れ動く心模様の描写はやはり原作には敵いませんが、映像でもその苦悩は痛いほど伝わりました。
正直、こういう状況になったら加害者でもなく被害者でもない可能性に望みをかけます。
大事なのは親として妹として、当事者である息子としてどういう考えでそれを望むのか、だと思います。
そして何よりもまず、子供らを被害者に、加害者にもせずに平和に暮らせる家族、社会にしたい。
でももしも、被害者や加害者になった時、かろうじて出来ることは相変わらず性懲りもなく愛すこと以外にない。
最後に、「宇宙でいちばんあかるい屋根」に続き最高の演技を見せてくれた清原果耶は今後も要注目。
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