「悪しき風潮と信じ抜く心を試される」望み 茉恭(まゆき)さんの映画レビュー(感想・評価)
悪しき風潮と信じ抜く心を試される
贅沢なキャスティングと、話題になった原作で、さぁどう料理するんだ?と半信半疑で観に行ったわけですが、結果まぁまぁというのが素直な感想。
反抗期に入った息子の家出から事件が勃発。
息子は加害者なのか被害者なのか。
どちらが望ましい結果なのか、そこに焦点を当てた鬼作。
展開は文句ないし、演出もまぁまぁなんだけど、
エンディングが思いの外長くて驚く。
こんなだらだらする必要あった?
バッサリ切ってくれたほうが映画らしい気がした。
観客に、自分だったらと考えさせる余韻は与えない方針だったのだろうか。
それとも尺伸ばしなのかは不明。
しかし私が一番注目したのは、
まだ結果が出ていないのに周囲が勝手に憶測だけで決めつけてしまう風潮。
これって本当に昔からの悪しき慣例。
世界中どこにでもある。
これどうにかならないんだろうか。
せめて、私はこういう偏見を持つ人にはならない。そう決意した作品。
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