劇場公開日 2021年6月25日

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「ピーターラビットは「ワル」か。」ピーターラビット2 バーナバスの誘惑 ガバチョさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ピーターラビットは「ワル」か。

2021年7月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

前作「ピーターラビット」では、うさぎのかわいい仕草とピーターラビットを中心とするワイルドなアクションとのギャップが面白かった。今作でもこの基本となる面白さは健在で、うさぎのかわいさはよりパワーアップしている。特に3匹の妹たちが個性的に活躍していて楽しかった。新しい展開がいろいろあるのだが、中心のテーマはピーターラビットの「世界観」をめぐる争いに見える。
出版社の商業主義でピーターラビット達のキャラクターを現代的(ハリウッド的?)に変えようとする方針に断固反対していたビアが、なぜか途中からそれに迎合するように変わる。ピーターが「ワル」だというイメージに納得がいかないピーターは、都会の本物のワルに出会ってワル化していく。そんなピーターラビットの世界観の危機に救い主になったのが、ピーターとずっと反発しあっていたマグレガーだったのが面白い。マグレガーはビアを原点に戻らせ、ピーター達を危機から救って湖水地方へ帰っていく。
ピーター達とマグレガー夫妻との関係が今後どうなっていくかも気になるが、うさぎたちのかわいらしさとやんちゃぶりは何度見ても飽きない。さらに続編を作ってもいいのでは。

ガバチョ