「ピーター、ギャングになる⁉️」ピーターラビット2 バーナバスの誘惑 bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
ピーター、ギャングになる⁉️
世界中で愛され、絵本から飛び出し、今や様々なキャラクターとしても定着している「ピーター・ラビット』の実写化。前作からの流れを組む続編として、ピーターと愉快な仲間たち、そして、宿敵マクレガーと愛しのビアとのコメディ・タッチのドラマとなっている。
とは言うものの、やはり主人公はウサギのピーター。ウサギであるはずの、ピーターの振る舞いや語
り、動き回る様が、1人の人間をみているようで、ごく自然に実写映像に溶け込んでいるのは、CG技術の高さを感じる。また、舞台も、美しい草原が広がる地方の田舎から、大都会へと進出するピーター達を描いている。
ストーリーは、マクレガーとの全面戦争に一区切りをつけたピーター達が、マクレガーとビアとの結婚を祝福するところから始まる。しかし、何かにつけ、父親気取りのマクレガーにピーターは、もううんざり。そんな時、父の友人と名乗る、街の地下ギャングのボス・バーナバスに出会い、ピーターは、自分を認めてくれるバーバナスの仲間となっていく。しかし、バーナバスには、裏の企みがあり、ピーターはまんまと騙され、仲間達が窮地へと追い込まれていく…。
一方で、『ピーター・ラビット』の絵本が、大ヒットしたビアは、金儲けを優先する編集者の言いなりになる中で、トントン拍子に絵本は大ヒット。しかし、マクレガーは、何かが違うと感じ始め、改めてピーター達との元の生活に戻ろうと奮闘する。
内容は、子どもから大人まで楽しめる、家族愛や友情をテーマにしているが、そこに、ピーターや仲間達、そしてマクレガーとのユーモアたっぷりの掛け合いや会話が笑いを誘い、コメディータッチのヒューマン・ドラマ(いや、ラビット・ドラマか…?)に仕上げている。
今回は吹き替え版で鑑賞。ピーターの千葉雄大は、前作からもピーター役で、違和感がなく演じていた。バーナバス役の哀川翔は、ちょっと影のあるギャング役には、ピッタリの役どころ。最初の作品を面白いと感じた方は、パワーアップしたピーターと仲間達を観て、笑顔と心のゆとりが持てる作品だと思います。