劇場公開日 2021年6月25日

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「子供から大人まで楽しめる!」ピーターラビット2 バーナバスの誘惑 おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5子供から大人まで楽しめる!

2021年6月28日
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鑑賞方法:映画館

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イオンワンデーフリーパスポート2本目

ピーターラビットは、名前とイラストを多少知っている程度で、絵本も読んだことはありません。でも、予告で見たウサギたちのリアルなCGとコミカルな感じが楽しそうで、鑑賞してきました。

前作未鑑賞ですが、前日たまたまテレビで放送されていたのに気づき、後半だけ観ることができたのは幸いでした。というのも、本作冒頭でいきなり結婚式が描かれ、そこに当たり前のように動物たちが参列し、主要人物たちの関係性ができあがったところから始まるからです。前作未鑑賞では訳がわからなかったと思います。物語の進行に合わせていろいろ理解できてくるとは思いますが、先に前作を鑑賞しておいた方が絶対に楽しめます。

ストーリーは、ビアとマグレガーが結婚し、居心地の悪さを感じたピーターが、都会に出てバーナバスに出会い、自分を認めてもらえる安心感から行動を共にするものの、実は…というもの。ピーターの悩みや葛藤を描きながら、絵本出版を巡ってビアとマグレガーのウサギたちへの想いも描き、最後は心温まる結末を迎える脚本が秀逸です。子供から大人まで、誰にでもオススメできる良作です。

ピーターたち動物は、もちろんCGで描かれていますが、そのクオリティは言うに及ばす、そこに実在しているとしか思えないレベルです。どうやって撮影しているのかわかりませんが、ピーターたちが周囲の役者さんたちと完全に場の雰囲気を共有しており、撮影技術の高さも感じます。

そんなピーターたちが、これでもかというほどいきいきと暴れ回り、人間以上に人間らしい友情や家族愛を見せてくれます。そこに、洋画らしいウィットに富んだテンポのいい会話が繰り広げられ、最後までまったく飽きることはありません。

上映時間の都合で、今回は吹替版での鑑賞でした。できれば声優さんに演じてほしかったですが、前作がある以上、キャスト変更は難しいところです。とはいえ、ピーター役は前作に引き続き、千葉雄大くんが担当し、十分に及第点です。バーナバスの哀川翔さんも、意外にも悪くなかったです。

おじゃる