アウステルリッツ

劇場公開日:

アウステルリッツ

解説・あらすじ

ウクライナ出身の鬼才セルゲイ・ロズニツァ監督が、ホロコーストの現場となった元強制収容所を観光するダークツーリズムを題材に描いたドキュメンタリー。真夏のベルリン郊外。第2次世界大戦中に多くのユダヤ人が虐殺された元強制収容所の門に、群衆が吸い寄せられていく。辺り構わずスマートフォンで記念撮影をする人々、誰かの消し忘れた携帯からはベートーベンの「運命」の着信音が鳴り響く。戦後75年を経た現在、記憶を社会で共有し未来へつなげる試みはツーリズムと化していた。ドイツ人作家W・G・ゼーバルトの同名小説に着想を得て製作。

2016年製作/94分/ドイツ
原題または英題:Austerlitz
配給:サニーフィルム
劇場公開日:2020年11月14日

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(C)Imperativ Film

映画レビュー

3.5【”ARBEIT MACHT FREI”ナチス強制収容所入り口の前で、半袖短パンの旅行者達が写真を撮っている。”セルゲイ・ロズニツァ監督がダークツーリズムの在り方をシニカルに描いたドキュメンタリー。】

2025年1月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館、VOD

怖い

知的

難しい

ー ”ARBEIT MACHT FREI”ご存じの通り、”働けば自由になれる”というナチスドイツの強制収容所の入り口に掲げられていたスローガンである。だが、多くのユダヤの民が強制収容所から出る事は無かったのである・・。ー

◆感想

・冒頭から、ダークツーリズムの半袖短パンの人達が、元強制収容所の建物の中、周囲をぞろぞろと歩いている。
 夏場なのだろう。
 セルゲイ・ロズニツァ監督は、明らかに意図的に夏場にこのドキュメンタリー映画を撮っている。

・映画では、一切のナレーション、テロップは流れない。ダークツーリズムの人達を引率する添乗員たちの声のみが流れている。

<今作は、数年前にセルゲイ・ロズニツァ監督の「国葬」「粛清裁判」と共に劇場上映された作品である。
 この作品から、何を感じるかは観る側に委ねられている。
 だが、当時この映画を観た際には、可なり不気味な感を抱いた事を覚えている作品である。>

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NOBU

4.5ARBEIT MACHT FREI

2024年1月20日
スマートフォンから投稿
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アンドロイド爺さん♥️

4.0弛緩しきった夏の観光と、アウシュビッツとの落差だけで成功

2023年9月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

弛緩しきった夏の観光と、アウシュビッツとの落差だけで成功

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えみり

3.0この場所で

2022年3月31日
iPhoneアプリから投稿

カメラは動かない。
時おりガイドの説明が入り、この場所の意味を知る。
無邪気に写真を撮る人々、昔この場所で死んでいった人々。

収容所はもともとは生産のための施設だったんだなあと改めて。安い労働力のための論理がどんどん暴走していった。これは今とも続く話かもしれない。

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hyvaayota26

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