選ばなかったみちのレビュー・感想・評価
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少し
認知症の父親の記憶を辿って行くロードムービー的な物を勝手にイメージしてましたが、少し違いましたね。父親一人の妄想での振り返りのみで、苦しむのは面倒を見ている娘。もちろん、結論らしいものは無いので、何となく消化不良です。
#17 父親の目に見えているもの
認知症の父親の目には目の前の自分が映っていないのに、必死に父親の世話をするモリーがなんだかアメリカっぽくなくて愛しい。
父親の目に映っているのは現実の世界ではなく、自分が捨ててきた世界。
かつての妻や、モリーの母親、さらに昔亡くした子供の名前もおぼえているのに、娘のことは最後まで認識しない。
最後に娘の名前を呼ぶところで、この映画を観ている人全員が救われた気持ちになる。
つらい映画…
エルが見たくて鑑賞だが、年齢のこともあり、もう脳の中で彷徨うのを見てるのか辛い… 明るい話があるわけでなく、見やすい映画では無い… エル、たまにはわかりやすいのに… お姫様はどうでもいいけど…
エルちゃん(娘)の選ばなかったみちなんでしょうね 見捨てることもできたでしょうから
お揃いのズボンがよかったですね。コートもお揃い?シャツだけ、ちょっと色が違ったけど、緑系。 監督はサリー・ポッターさん。73歳女性。ちょっと心配になっちゃちいました。景色や夜景や蝋燭の灯りなどは女性的なセンスに溢れていました。バビエル・バルデスの回想シーンは美しかったですし、悲しかった。 お父さんはかなり進行しているので、エルちゃん、ちょっもう無理よ~ エルちゃんは産まれてまもなく、両親が離婚して、全然かまって貰えなかっただろうに。でもすごく優しく冷静で献身的でしたね。 エルちゃんの笑った時の横顔は鉄板です。 でもそれもやっぱりさびしい。 ストーリーはたいしたイベントもとくになく盛り上がりに欠けます。すでにメキシコでも痴呆がすすんでいたので、ドロレス(サルマ・ハエック)にも捨てられちゃってみたいな感じでした。サルマ・ハエックとの間にできた男の子の名前を犬につけちゃうところがもう危ない。 ハビエル・バルデスは元気な頃が皆無だったですね。唯一、女子大生に絡もうと努力しているシーンが痛々しかった。 バルデスはこの役はかなりストレスだったでしょうね。頑張っていましたよ。 でもやっぱり、エルちゃんにはボケ老人のお世話はまだ早かったなぁと思いました。
意図不明
ハビエル・ヴァルデムとエル・ファニングという期待させるキャスティングを、期待しすぎた。ハギスの「サードパーソン」のような、三つの人生が描かれるが、チョイスしなかった人生を脳内妄想している若年性アルツハイマーの父と、献身的に介護する娘の24時間。なにゆえ娘があれほど父の介護をすることに拘るのかが、判らない。何かの贖罪というわけでも無さそうだし。
1回見ただけでは分からないが2回目見るかと問われれば、うーん
ハビエル・バルデムの死んだ魚の目のような表情が凄い! ただ、何が悲しいかって、献身的に介護をする娘モリーに関する記憶がほぼ無いに等しい現実、そして会話が成り立っているかのようではあるが、モリーも認めたように、父のことが理解できないこと。 記憶と現実で3つの道(多分)が織りなされているのだろうけど、人生の中で過去を振り返り「あの時こうすれば良かった」なんてタラればを悔やんで今を生きることは哀れであり、どうであれ今選択している自分の人生を楽しみ全うすることが生きる証では?と思ってしまいました。 遠くない未来に自分が直面するかもしれないテーマであるからこそ、深く、そして難解でした。
ペネロペ・クルスの
旦那さんなんだ。羨ましい。 エルたんがなんで私事を賭けてまでパパのことが大事なのかが描かれて無く感情移入できないでした。ただ彼女上手い。娘役やらしたら一番だな。サリー監督なんで期待したけど消化不良です。
一寸独りよがり的。俳優は良かった。でも、初恋の彼女はいまいち。私の...
一寸独りよがり的。俳優は良かった。でも、初恋の彼女はいまいち。私の嫌いなタイプ。主人公は、俳優ってすごいと思わせる表情をちゃんと作ってた。 本当に認知症としてああいう症状があるのかがリアリティとして大事だと思う。 娘は大事な仕事を失ったって、そんな大事な時に医者の予約入れるとかただのアホだと思われ、ストーリーに説得力がない。タクシーから落ちるシーンも、この人なら鍵を開けられない気がするので、リアリティに欠ける。 主人公を助けた集団も何だったのかわからない。
認知症患者の頭の中は……
認知症を患った父の元を訪れた娘。その日、歯科医と眼科医の予約があったのだが、思いも寄らない行動を繰り返す父に娘は困惑し、重い決断をする……。
タイトル通り、認知症を患った父は、“選ばなかった”別の人生を生きている(つもりである)。現実も含めて3つの人生を生きる彼を理解するのは難しい。
ハビエル・バルデムとエル・ファニングの共演で期待していたのだが、やはり認知症をテーマにした作品は重くつらかった。2人の演技には圧倒されたけれど。
ファーザーの劣化版
2022年劇場鑑賞50本目。 認知症を描いた映画といえばアンソニー・ホプキンス主演の「ファーザー」が認知症追体験ムービーとして当事者の恐怖を感じられて胸が痛くなりました。 この映画のハビエル・バルデム演じる主人公の認知症は大部進行していて、今自分に起きていることすら分からなくなっている状態です。 そこにエル・ファニング演じる娘がやってきて、父親の通院を手伝う一日がメインの物語です。 山崎努主演の「長いお別れ」も認知症を描いた作品で、この映画との共通点は家族が認知症の家族を直接非難することがないという事で、長いお別れは認知症になる前に主人公と家族がいい関係を築けていた事を間接的に描いていました。それに対してこの映画の親子関係は提示されるわずかな情報から、今の関係とどうしても結びつかず、度々挟まれる主人公の過去が無意味なものとなってしまっていました。
記憶の中
認知症の父親と献身的に介護する娘の話。 多くを語らず唸ってばかりの父親と、彼を歯医者に連れて行こうとする娘と、一人暮らしの父親の家の家政婦という状況から始まっていく物語。 現在の見ていて辛くなる父親の様子、まあ親子だからと言えばそれまでだけどそこに至る特別な感情等みせるでもなくひたすらに介助する娘、そして過去の色恋やアメリカに移住し暮らしてきた自分の人生への疑問等父親の過去…認知症ってそういうものですか? 最後は一応そういう選択をしました…なんだろうけれど、それで何を伝えたいのか。 みせるのなら、父親の頭の中じゃなく娘の紆余曲折や葛藤ではないのかな、と自分にはイマイチ刺さらなかった。
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