劇場公開日 2021年7月16日

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17歳の瞳に映る世界のレビュー・感想・評価

全96件中、41~60件目を表示

4.0彼女たちが世界をどう見ているか、深く考えさせられる一作。

2021年8月2日
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鑑賞方法:映画館

無表情を装った心の鎧が、一瞬綻びを見せる瞬間の儚さが印象的な作品です。

高校生のオータムとその従妹スカイラーの短い旅を追う、一種のロードムービーですが、彼女らの目指す先は重く、陰鬱で、それ故に二人の表情は終始曇ったままです。高校生のオータムは、自分の人生を決定しなければならない状況で余りにも無力です。しかし彼女の心の鎧をますます厚くしてしまうのは、単なる状況の過酷さだけでなく、周囲の、時におぞましい扱い、そして眼差しです。無遠慮に近づいてくる彼らにとってはひとときの、軽い振る舞いのつもりでも、その矛先となる女性たちにとってそれがどれほど嫌悪感を催し、恐怖をかき立てるか。多くの場面でオータムが無表情であるが故に、抑え込み、無視しないと対処し得ない苦しみがむしろ切実に伝わってきます。

決して楽しい物語ではないし、誰にでも勧めたくなる作品ではありませんが、深い余韻を残す映画と言えます。

 一貫して10代女性の内面を描いてきたエリザ・ヒットマン監督は、本作が劇場長編作品としては三作目に当たります。第一作の『愛のように感じた』(2013)もまた、八月以降に全国で公開となるようです。こちらのヒットマン監督の筆致も気になります。

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yui

4.0時代

2021年8月1日
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鑑賞方法:映画館

回る回るよ!時代は回る・・♪
困難な時代ではあるが、確かに次世代の意識の変化の萌芽はここにあるという感想です。

新鮮さとしては家族をめぐる問題はさっと通り過ぎ、監督の二人の少女にそそぐ優しいまなざしが
気持ちいい位、寄り添い抱きしめている姿が浮かび上がる構成です。(それは意に添わぬ相手にキスされている従妹に手を差し伸べて・・って場面に現れていました)

私的には退屈する場面もあったんですが、17歳という年齢を考えればこんなに世界はシンプルで
過酷ではあるけれど、これから経験する世界のいしずえになる描写は好ましいということに尽きます!

昔ダルデンネ兄弟の「ロゼッタ」という秀作があり、」1999年制作でした。20年程してこんなに社会は成熟したけれど、相変わらず少女達の瞳には過酷さが見えている。現実はきびしい

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ソルト

3.5Never Rarely Sometimes Always

2021年8月1日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

幸せ

原題の『Never Rarely Sometimes Always』が見終わったあとに沁みてくる。
スカイラー役のタリア・ライダーは、スピルバーグのウエスト・サイド・ストーリーにも出演が決まっているとのことでこちらも楽しみだ。

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Yoshi K

3.0新味あり。支持。

2021年8月1日
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男側の性行為堕胎強要の有無を判然とさせず、
半分前後は女側の責任と受任し、
自ら判断し決行する恐怖と苦痛。

女性の権利獲得の恐怖と苦痛をこそ語る新味。

ひ弱なバス軟派男は性渇望の支配下でもこの顛末。

男側だけを責める気にさせぬバランス感。

その上品さを支持。

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きねまっきい

5.0あまり問いたださないで

2021年7月31日
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mI sAc

4.0【彼女の大きな瞳に映ったのは、愚かしき故郷の男達(含む父親)と、都会の厳しさと、不安に苛まれながら中絶手術をする決意をした彼女を支える従妹と優しき女性医師達だった・・。】

2021年7月31日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

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NOBU

4.5原題と女性として生きることの苦しさ

2021年7月31日
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原題の「Never Rarely Sometimes Always」の意味が分かるシーンの演技の神々しさと意味合いの深さに号泣。性暴力のシーンは映さないのにここまで苦しい思いをさせてくれるのか。

妊娠の原因にフォーカスしていくタイプの映画なのかなと思ったが…これはいい裏切り。

若者の危うさも描かれているし、女性としての生きづらさを浮き彫りにしている。でも、女性側も男性側をある意味利用してしまうシーンは若いからと片付けていいのか分からないくらい苦しい。

とにかく苦しい。でも観て良かったし見直したい映画。

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わたろー

4.0青春映画

2021年7月30日
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泣ける

悲しい

若者が、どっかに行って帰ってくる間に少し成長するっていう、よくあるパターンですが、旅の目的が重すぎる。映画「朝が来る」を思い出し、望まない妊娠をした女性はどこの国でもしいたげられるのだということを思い知らされた。出てくる男は全てクズだった。

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むーらん

4.0女の子はいつだって孤独で強い。

2021年7月29日
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彼女たちには、これまでの価値観とか意味とか全部ぶっ壊して生きて欲しい。

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あきら

3.5よかった

2021年7月28日
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吉泉知彦

3.0いい映画なんだけどおしい!

2021年7月27日
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17歳の女性をリアルに描いた映画。少女と女性の間をうまく切り撮って、大げさな演出を省いて仕上げた作品。だからか?物足りない、そこは映画なんだからもう少し感情移入させようとするべきでは。ベルリン銀熊賞なので観に行ったが、冠がなければスルーの映画。見所は、中盤で質問の長回しがとても良かった。
全体的な会話もあまり無く、質問や注意事項など事務的な会話は多いのだが従兄弟どうしや家族の会話などほぼ無いに等しい。その演出はリアルで良かった。

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ゆう

3.0タイトルなし

2021年7月27日
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鑑賞方法:映画館

レビューのよさに期待してましたが、クーラーの気持ちよさにうとうと、寝ては起きてを繰り返してしまいました。

ストーリーは中絶を終え帰路につくまでの話で、テレビのドキュメンタリーでもありそうな内容。

眠さで演者さんの細かな表情や、心情の機微までを読む余裕もなかったというところですが、そもそもひきこまれる内容なら眠たくならないという..

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きょん

4.0女子は辛いよ。

2021年7月26日
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オータムみごとに愛想ないねー。
これだけ無愛想だと「無愛想選手権ペンシルベニア代表」になれるかも。
そんな彼女でも妊娠してしまうんだよね。相手は誰だ?ってことは問題にされない。ここ大事。

sexは二人でして、興奮や快感も二人で(or男性だけ)感じていたのに、妊娠は女性にだけ降りかかる現実的なアクシデント。

原題が「全くない、稀に、時々、いつも」っていう質問の選択肢になってるけど、ねぇ女子、sexの合意をきちんと確認できていて、間違いない避妊ができていて、安心して幸せなsexがちゃんとできてる?

邦題の「17歳の瞳に写る世界」って原題と比べると弱い感じがするけど、映画の中で度々アップで映る澄んだ瞳は本当に綺麗。
でも17歳で十分美しくない男どもの景色を沢山写してきた瞳なんだね。

スーパーのゲス店長やキモいナンパ男。
あー、ますます男を見る目が冷たくなっちゃう。

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ちこどん

4.5AMERICA2021

2021年7月26日
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悲しい

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bloodtrail

3.5保守的な宗教観を乗り越える

2021年7月26日
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21094. 執拗に繰り返される原題の問い。オータムが置かれた現状と経緯を端的に表す

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movie

3.5原題の意味が深すぎる

2021年7月26日
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Never rarely sometims always

この原題が、すべてを語っているように感じる。

普段は何気なく答えているアンケートなどの、選択肢。

この選択肢が、どれほどの重みを持っているのか。
何も明かにせず、事実を追及するわけでもない。
それでも朧気に見えてくる、彼女たちの現実。日常に潜んでいる危険。

守る大人もなく、子どもだけで解決しようとして、さらに深みにはまる。

そして、何も変わらない日常に戻っていく怖さ。
日本でも起こり得る、いや、すでに起きているに違いない。

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ミツバチば~や

4.0#62 女性蔑視社会がうまく表現されている

2021年7月25日
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鑑賞方法:映画館

Never Rarely Sometimes Always というタイトルが冒頭に出たときは、何の意味かわからなかった。

終始静的で事件っぽいことはスーパーでお金を数えるところでしか起きないけど、彼女たちの背景に何があったのか問診時にタイトルと同じ4つの選択肢が出たときに全て明らかになる。

冒頭の学校のステージでの嫌がらせに始まり、居間で家族でTVを観ている時父親のセクハラ発言、スーパーでの露骨なセクハラ、極め付けはバスで出会ったこの映画のなかったらでは比較的好青年と、女性は常に男性からの性的圧力を受けながら生きている。

いとこのようにそれを逆手に取ってうまく世間を渡り歩くことも出来るが、unconfortableなことには変わりはない。

表向きは高校生の女の子が無責任な行動の末妊娠して中絶する話に見えるが、その背景には根深い問題があるのだ。

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chicarica

4.517歳って

2021年7月24日
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123本目。
生々しい。
現実を受け入れてはいるけど、間で生きてる感じかな。
婦人科の医者、スタッフが女性なのも、実際にそうなのかは分からないけど、どう言う心境なのかは気になる。

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ひで

3.0少女の苦しみ

2021年7月24日
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ごっとん
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