「17歳の少女にとって、世界は過酷だ」17歳の瞳に映る世界 みっくさんの映画レビュー(感想・評価)
17歳の少女にとって、世界は過酷だ
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セリフは少ない。
場面の説明も少ない。
プロライフ派vsプロチョイス派の政治的対立も描かない。
だからこそ、主人公たちの表情の変化が映える。
特に、原題の意味が分かるシーン。
何があったか、直接は語られないが、表情が物語る。
それはイトコの子も同様。
バスで知り合ったオトコから帰りのバス代を借りるために男と過ごす。
何があったかは語られない。
でも、主人公と握った手が全てを物語る。
先日、ロー&ウェイド判決が近々見直され、全米で中絶が違法化される可能性がある旨のニュースを見た。
何年かすれば、
「他の州なら中絶できたなんて…」
って言われるかも。
その頃には、NYでなく、少女たちはカナダかメキシコを目指すことになるだろう。
今でも十分過酷なのに、もっと過酷になるなんて。
しかも、この過酷さは女性だけが負う。
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